2006年 03月 16日
![]() 外国暮らししているため最新号は手元にないが、前号(3月16日号)を開くと、イッセー尾形が昭和天皇に扮したロシア映画『太陽』を紹介した英紙『インディペンデント』記事などが目を引く。日本のメディアじゃぁほとんど報じられないからなぁ、『太陽』。まだ日本での公開予定もたたないまま。そのくせムハンマドの風刺画問題で「言論の自由と宗教」なんて偉そうに語ってんだから日本メディアの厚顔ぶりは・・・。 このほか同号記事で興味が引かれたのは、ブッシュ政権がNASA(米航空宇宙局)の科学者を愚弄している、という米ワシントンポスト紙の社説。要旨をかいつまむとー 24歳という若さのNASAスポークスマン、ジョージ・C・ドイッチュが辞表を提出した。このドイッチュ、気候変化などに関する科学者の見解がホワイトハウスの意向と異なる場合、科学者の発言を厳しく制限。「自分の仕事は大統領を擁護することだから」とホザイていたのだとか。で、「ビックバン」の後には「学説」をつけろと強硬に指示。ブッシュが支持し、統一教会が大好きな例のトンデモ理論「インテリジェントデザイン(ID)」説をNASAとしても「排除すべきでない」という理屈からだとか。トホホ。 NASA以外でもこうした事例は散見され、避妊薬の販売認可を遅らせるよう科学データを歪曲したりといったことなどが横行しているという。社説は「どんな政権であれ、大統領を擁護するため報道を規制しようとするスポークスマンや広報担当者は存在するだろう。だが、ブッシュ政権は自分たちの目的に見合うように科学的データをねじ曲げ、科学者の口を封じている」と断じているとか。これじゃ史実をねじ曲げてバカバカしい「英雄伝説」をつくりあげたどっかの独裁政権のメンタリティと変わらんよ、まったく。 #
by tikatusin
| 2006-03-16 12:42
| 罵詈讒謗
2006年 02月 15日
![]() そう、天皇制である。天皇制という極めて「局地的な信仰対象」であるためイスラム教の預言者ほどの世界的広がりや世界的話題をふりまかないが(苦笑)、果たして今のニッポン国で天皇、あるいは皇室関係者の「風刺画」が許容されるか。大手メディアが今上天皇や皇太子夫妻、あるいは秋篠宮夫妻らの「風刺画」を掲載したら、「表現の自由」の範囲内として果たして許容されるのかー。 言うまでもなく決して許容されないだろう。かつての嶋中事件はもちろん、休刊した『噂の真相』は昭和天皇のポルノ合成イラストで右翼の猛攻撃を受けたし、類似の表現行為に対する攻撃や圧力は枚挙にいとまがない。天皇制の風刺は暴力の報復が確実であり、昭和天皇死去の際は「癌だ」と単なる事実を報じたに過ぎぬ外国メディアにまで宮内庁が厳重抗議している。一方、最近で言えば紀子妃の懐妊などをめぐる報道は、相も変わらず歯の浮くようなオベンチャラのオンパレードに過ぎぬではないか。 個人的には、あらゆる問題において「言論・表現の自由」を尊重する立場を取る。しかし、足下に転がる類似の最大タブーには知らぬふりを決め込み、遠く中東や欧州を睨んで「表現の自由」などをもっともらしく語るのは滑稽でしかない。 #
by tikatusin
| 2006-02-15 23:11
| メディア
2006年 02月 12日
部数世界一を自称する「読売新聞」を主筆として牛耳るナベツネこと渡邉恒雄氏がニューヨークタイムズのインタビューに応じ、吠えまくったようだ。ターゲットとなったのは我らがブッシュの忠犬・コイズミ。その舌鋒は苦笑するほど痛快だ。曰くー 「小泉は歴史や哲学を知らない。勉強しない。文化を持っていない。だから愚かなことを言う」 「『靖国参拝を批判するのは中韓だけだ』といった発言は無知から生じるんだ」 ナベツネは先に『朝日』の発行する売れない論壇誌『論座』で「宿敵・朝日」の論説主幹・若宮啓文と対談してコイズミの靖国参拝を批判、話題を集めてもいる。 意地悪く見れば、長らく中曽根とつるんで「政界フィクサー」として動き回ったナベツネの影響力がどうやらコイズミには通じない苛立ち・・・などと取れなくもないが(笑)、一連の発言はさすがのナベツネですら日本政界の軸のズレに不安を感じてきた、ヤバいと思い始めたーと受け止めるべきなのだろう。別にナベツネが左や真ん中にズレたわけでもなく、ナベツネですら不安を感じるほど急速度で政治が右にズレているのだ。 #
by tikatusin
| 2006-02-12 12:38
| メディア
2006年 02月 05日
![]() 何とも気味の悪い話だが、これを研究しているのがDARPA=国防高等研究計画庁だと聞くと気味の悪さが一気に倍増する。DARPAとは米国防総省の研究・開発部門であり、インターネットの原型を開発したことでも知られる組織。となれば「ロボラット」の用途も薄々想像できよう。 「ロボラット」研究について紹介していたのは“ニッポン国営”・NHKテレビの「NHKスペシャル・立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」だった。仕事の片手間に見たため番組全体のトーンは把握できなかったのだが、インタビューで登場した「ロボラット」研究を進める学者の発言を耳にして薄ら寒い気分になった。曰く「ロボラットを使えば戦場での被害を抑えられる」。 つまり「ロボラット」にカメラを埋め込み、戦場に放って思うがままに遠隔操作すれば被害を出さずに偵察活動ができ、さらにネズミ以外でもサルなどへの応用が検討されているのだという。 米軍がロボット兵などあらゆる「最新鋭軍事技術」の開発に血眼となっているのは既に良く知られた話だが、もちろんいずれもDARPAが深く関与し、マッドとしかいいようがない研究に巨額の資金が注ぎ込まれている。 このままいくと、米国によって仕掛けられる戦争はいつの日か、戦場をネズミとロボットが走り回るという気味の悪い風景が広がることになるのかもしれない。常に世界中で戦争を求め続けてきた米国は自国兵の“被害”を最小限に抑えられると宣伝するだろうが、言うまでもなく「殺される側」は人間である。 #
by tikatusin
| 2006-02-05 02:24
| 罵詈讒謗
2006年 02月 05日
杞憂だったのだろうか。北海道新聞・高田昌幸氏のブログが更新された。 と、これ以上憶測するのはとりあえず控えよう。「物事は一直線に進まない」「楽天的に、明るく、たんたんと過ごしています」という高田氏に声援を送りつつ。 #
by tikatusin
| 2006-02-05 02:19
| メディア
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