2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今こそ「インフレ目標政策」を採用せよ−量的緩和政策の解除を急ぐな

中村先生、bewaadさんご紹介の、高橋洋一さんによる記事。東洋経済2005.6.4号、98ページからです。必読。 景気を回復させ財政再建も同時に達成でき、量的緩和政策からの「出口政策」ともなるインフレ目標を採用しない理由はない。 って結論だけ書いても説得…

フランスとスペイン−国民投票を決めたもの

フランスがEU憲法にNonらしい。これだけだとふーんなんだけど、昨日の日経夕刊を見て、EU憲法を国民投票を経て批准したのは今のところスペインのみと知って大変興味を持った。同じ国民投票というプロセスを経てこの結果の違いを生んだものはなんだろうか。時…

ありゃ

気付いたらとっくに在はてな2周年過ぎてました。今年は盛大に祝おうと思ってたんだけどなあ(嘘)。 「お約束」の書きたくないことに「思わせぶりなこと・結論があるのに書かないこと」を追加。自省を込めて。結論が無いのも結論だけれども、結論があるのに…

「国家の罠」(ASIN:4104752010)

感想。とにかく抜群に面白い。文句なくお勧め。今更ですけど。内容の正確さについては既に方々で言及されているだろうから、僕が何か付け足すようなことはないだろうと思う。ひとつだけ挙げるとしたら、読んでいてなんか既視感があるなあと思ったらシュペー…

「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」佐藤優(ASIN:4104752010)

とりあえずメモ。「ヒュミントの原則」に従い、著者と読者の利害が対立してなさそうなもののみ(笑)抜書き。【「情報」と「情報屋」について】 ヒュミント(HumInt=Human Intelligence:人間からとる情報)の価値を計る二つの原則(19p) 情報源がこちら側…

満月雑感

書きたいことが色々あるのだけれど力不足でカタチにならない。調べ物中なり。貨幣とは何でしょうとか、シニョリッジについてのまとめとか、貨幣乗数の低下要因とか銀行貸出チャネルが機能不全の際のマネーサプライ増加要因はなんだろうか、とか。自分の中で…

日銀、量的緩和策を転換 当座預金目標の下限割れ容認

これはきっとアレですよ、だからデフレの原因は不良債権だってば説の実証実験なんですよ。ね。銀行の不良債権比率が下がっていれば信用乗数が何故か高まるのでマネタリーベースを引き下げても安全なんです。銀行の株価とかがアレな感じで関係してるみたいで…

インフレ税ってそんなに問題かな?

シニョリッジ話の続き。マーケットの馬車馬さんの「お金であること」を保証するもの(後編)から。色々書きたいことはあるんだけどその辺はbewaadさんが書くだろうから(笑)、僕は「インフレ税」について言わずもがなの話をひとつ。ちなみに馬車馬さんは以前…

髪切ってきた

今度はなんだかやや長め。失敗。いつまでもつか心配。

ことえりライミング

ょゎさんのところ経由。無茶苦茶面白い。必読です。 どの作品(笑)も出来が良いのですが、個人的にはものすごい努力の後に驚愕のオチwが待っている「古着の卸」がお気に入りです。マボロシグワシ。ところで、このように単純に単語だけではなく文節を抽出す…

正しいことと人生をサバイブすることとは、また別のことなのか。

id:a2004さんのところより、「失われた10年以上の何か」。 私はまだMが元気なころから、こんなところは早く辞めた方がいいと言っていた。Mの職分では社会保険分はともかく、フリーターをやるより手取りは低いし、がんばるだけのメリットはないと。 けれど…

「通貨発行益(シニョリッジ)をめぐる勘違い」の勘違い

bewaadさんのところ。 これ僕も気になっていてなんか書こうかと思っていたのだけど、僕の能力を遥かに超える素晴らしい説明になっております。「日銀のバランスシート」が気になる方は必読です。しかしいまだに「日銀の長期国債買い切りオペは金利を低く抑え…

ブータン2

http://www.asahi.com/kansaisq/kaihou/no69html/no69_4.html ネパールのブータン難民 前者は典型的な朝日的ブータンマンセー記事。後者は中村先生のところのコメント欄より、かわまたさんのサイト。どちらの情報も苺経済板より。

ていうかですね

君たちは感情的すぎる。見下されているように感じているのであれば何故そう感じるのかをまず自身に問うのがよろしい。真因はまず自身にあるのであって相手にでは無い。自分は下だと感じるのであればその際は自分が問題なのであって相手に問題は無い。自分が…

Silhouette Illusion

おれカネ先生のところ経由で。 最初は「右足を軸に左足を上げて回ってるに決まってる」と思っていたのだけれど(ていうかどう見ても逆には見えなかった)、1回転する毎に足が完全に重なるタイミングがあり、そこで足を入れ替えることは可能なわけで、そう思…

ところで

一部で話題のBSディベートアワー「どうする 財政再建」ですが、「Q1 “財政再建より景気回復策を優先”に、賛成ですか?反対ですか?」を流し読みしただけで頭に血が上ってしまう僕はまだまだ修行が足りないですかそうですか。もうこういうことに絶望するのは…

「オイルショックを考え直す」を考えてみる(予告編)

あー予告編というか。そのうち時間が取れたらまとめて書きます。とりあえず先日コメント欄に書いたものをご参照下さいませ。Cremer and Salehi-Isfhaniの論文等を今読んでるんですが色々思うところあり。それにしても複数均衡解ってどうやって考えたらいいの…

石油価格の高止まりの原因について追記

昨日書いた生産者側が投資を渋っているという要因に加え、現在の価格高止まりの原因のひとつに、中国という非合理的(または限定合理的)なプレイヤーの行動をマーケット参加者が織り込んだことがあるのではないかと。これが僕が前から言ってた「政治が好き…

マクロで合理的/限定合理的とプレイヤーを分けて考えるのは

マンキュー先生の「支出者・貯蓄者モデル(Savers-Spenders Model)」らしい。これは財政政策の効果についてリカードの中立命題が成り立たないとするものらしい。 元論文は"The Savers-Spenders Theory of Fiscal Policy"。とっても短い。読んでみよう。金融…

「行動経済学入門」多田洋介(ASIN:4532350646)

よくまとまっていて文献紹介もちゃんとしてる。行動経済学面白すぎ。全く余談だけれども、反経済学な人たちって、例えば「合理的期待」は実際の人間の行動にマッチしない、だから経済学は無効だ、っていきなりなっちゃうけど、こうやって経済学の中でモデル…

地震

で本の山がひとつ崩れすごい音がした。下の階の人に申し訳ないことをしたと思いつつ元通りに積む。おかげですっかり目が覚めてしまった。

原油は枯渇しませんったら。

「底なしのビールジョッキ - 世界の原油が枯渇しそうにない理由」。山形さんによるThe Economistの記事の翻訳。山形さんGJです。おれカネ先生のところ(祝はてな移行!)経由。基本的には以前何度もご紹介した「世界を動かす石油戦略」(ASIN:4480059857)や…

メモ

ヒックス関連 無茶苦茶面白そう。早くトービンとS&Gの金融論読まなきゃな・・・。ていうかなんか気がついたら「金融論」と名のつく本がうちに4冊もあるんですがどうしたことですか(後の2冊は岩田先生と小野先生のもの)。先は長い脳。 田中先生のところとそ…

そういえば

例の「恋するプログラム―Rubyでつくる人工無脳」(ASIN:4839917299)を購入。まだぱらぱらとしか見てませんがよさげです。まあパターン辞書や感情等、僕とやりたい方向がだいぶ違う感じですが、一般的にはそっちの方が受けが良いだろうなあ。ついでに(とい…

腹痛

と発熱で2日ほど寝込んでました。どうやらヴェトナムで大当たりだった模様。ってもう1週間前の話か。わはは。ヴェトナムの話をなんか書こうと思っていたのだけれど、アダプタがどこかへ行ってしまったようで携帯で撮った写真をPCに取り込めず延び延びに。そ…