2015/09/29

神風怪盗ジャンヌ　第30話「元気復活で燃える闘志」

（C）種村有菜／集英社・テレビ朝日・東映アニメーション

まろんが目の見えない女の子と盲導犬を救うお話です。

まろんが登校中に盲導犬を連れた瀬川ツグミという女の子と出会います。
ツグミは目が見えないのですけど、握手しただけで相手の気持ちが分かるみたい。
そして盲導犬のイカロスはまろんの傷を舐めてくれていたから優しいワンちゃんだ。
ツグミとイカロスは本当の家族のような絆の深さが感じられるから微笑ましい。
孤独なまろんが羨ましく思うのは仕方ないでしょうね。
今のまろんはフィンが側にいない事もあって特に寂しさを感じていそうでした。
そんなこんなで今回はこのツグミとイカロスのエピソードが描かれています。
ミストが飴玉でイカロスを悪魔化させた事がハプニングの発端になってました。

まろんは前回ジャンヌの変身を解いた時に紫界堂先生に目撃されたと思ったので、
思い切って先生に直接尋ねてみようとしていました。
ジャンヌの正体がバレたら逮捕される可能性があるからドキドキだったでしょうね。
先生からはっきりと姿を見てないと言われた時はホッとひと安心していましたけど、
私としてはハラハラしてパニクっている彼女を見ている方が面白かったなぁ(＾ω＾)
陰から稚空が2人の様子を覗いていましたが、これも嫉妬の1つなのかもね。

まろんはプティクレアを通じて久しぶりにフィンと会話出来たので感激していました。
この時の彼女の嬉し涙を見ると本当にフィンと離ればなれになって悲しいのでしょうね。
それくらい今のまろんにとってはフィンは家族のような存在になっていると思われます。
ただ、フィンが悪魔を呼び寄せているのはシンドバッドとアクセスだと断定していたのが
とても気になるところです。
普段の稚空やアクセスの様子を見ているととてもそんな雰囲気には見えないですもんね。
ただ神様が言っているというのであれば真実だと信じてしまうのも納得できなくもない・・・。
とにかくまろんがシンドバッドに不信感を高めたのは間違いありませんでした。

まろん達が下校中にイカロスが町の中で暴れまわっているところに遭遇します。
もちろんこれはミストの飴玉で凶暴化しているのが原因なのですけど、ツグミは
その理由を知らないのでなぜなのかと戸惑うばかりでした。
それに警察から人的被害が起これば殺処分もありうると言われて泣いてましたね。
彼女にとっては家族を失うも同然だからショックを受けるのも分かります。
そんな彼女の姿を見るとまろんもイカロスを消してまで悪魔の封印をする事に
二の足を踏むというものですね。
まろん自身も家族のいなくなる辛さというものを経験しているわけですし。

まろんは警官達にイカロスを殺処分される前にジャンヌに変身して救い出そうとします。
一方、都はジャンヌから予告状が届いたらには逮捕に気合が入るというものです。
稚空もシンドバッドに変身して乱入しようとするし、これでいつもの役者が揃った形です。

「やめて！イカロスに乱暴しないで！」
ジャンヌがイカロスに取り憑いた悪魔を封印しようとするとツグミが立ちはだかります。
ツグミにとっては大切な家族だから消されたくないですもんね。
ジャンヌも家族と別れる悲しさを分かっているはずなのですが、これは彼女自身が
家族とはいつまでも一緒にいられないという考えを抱いているからなのでしょう。
両親の離婚危機がなければおそらくイカロスを消してまで悪魔を封印することに
躊躇っていたと思いますし・・・・・・。

ジャンヌは悪魔が首輪に取り憑いている事に気づいたので心置きなく封印しました。
これならイカロスは消されずに元に戻るはずだからツグミも安心するでしょう。
あとツグミがジャンヌの手を触っただけで正体がまろんだと気づいていました。
でもツグミならイカロスを救ってくれたまろんに感謝してくれると思うので、きっと
誰にも話さずに心の中で隠し留めてくれるのではないでしょうか？

最後にまろんがイカロスを連れてツグミに返してあげていました。
ついでにイカロスの体毛を白く染めてあげていたのは良かったです。
これなら町の人達に暴れていた犬だと気づかれないので大丈夫でしょう。
これからもツグミはイカロスとずっと一緒に楽しく過ごせそうですね。
ただ今までのツグミはイカロスに頼りっきりでしたけど、ジャンヌに諭されたことで
自分自身で前に歩もうとする気持ちに変わっていたようにも思えます。
イカロスをただの家族のような盲導犬としてではなく、信頼し合えるパートナーとして
一緒に歩んでいってくれるような気がしました。