20241019-CUD友の会「困った！を解決するデザイン改訂版」交流会

Transcript

1. 見えにくい、読みにくい「困った！」を解決するデザイン【改訂版】出版記念交流会 2024/10/19 CUD友の会

2. 間嶋 沙知 @mjmjsachi • 高知在住デザイナー • 印刷物＋ウェブ • 小規模受託案件メイン •

   こぶたと暮らしている

3. 今日のトピックス 1 初版→改訂版のこぼれ話 2 私のCUDの取り組みかた 3 困った！を考える座談会

4. 初版→改訂版のこぼれ話 経緯・意図・反響・変更点

5. 困った！を解決するデザインが生まれた経緯 2021年11月 ：勉強会の開催 2022年1月：DTP Transit セミナー（キーパーソン鷹野さん） 2022年11月：初版の出版 2024年9月：改訂版の出版 当初の企画：現役デザイナーによるユニバーサルデザイン・アクセシビリティの入門書

6. ポイント1：ずっと使える基礎知識が身につく

7. 章立ての意図 色・文字・ことば（構成要素） 図解（組み立て） UI（+操作） • 複雑な課題も基礎の組み合わせで解決できる • 媒体によらず共通して使える基本 • 媒体特性を意識すべきポイント

8. ポイント2 ：具体例の改善で理解が深まる

9. パターンランゲージの考え方 問題・解決・状況 経験則やコツを言語化し断片的な知識を体系化していろんな人が活用できる共通言語にする手法 職種を問わず使えるデザインのヒント集

10. 困った！の具体例

11. パターン化するメリット •類似の問題を発見しやすい •目の前のデザインに応用しやすい •「つまみ読み」しやすい

12. ポイント3： 6人の登場人物とたのしく学べる

13. パターン別「困る人」の懸念点 • 障害や特性で人が切り分けられてしまう • 自分とは遠い存在に感じられる • 「〜してあげる」

14. ペルソナ・スペクトラム スペクトラム【spectrum】 物事が曖昧な境界をもって連続していること

15. ケイくんの場合 永続的： D型色覚 一時的 ：8歳 状況：イヤホンを忘れた https://komatta-design.studio.site/persona

16. 登場人物設定のねらい • 障害者・高齢者のための特別対応ではなく普段のデザインの延長線上で考える • 誰かの困りごとの解決はいろんな人のメリット

17. 読者の声・反響 全人類におすすめしたい 社内で輪読会をしました クライアントに配ってます なーんだそういうことか！ 普段からやっていた／今すぐ意識できることだ

18. 2年で改訂のワケ 改訂版＝別の本として流通 • ページ数はそのまま最新の事例やトピックスを追加 • 全体の表現の見直し（300箇所以上）

19. 初版から改訂版までのトピックス • 障害者差別解消法の改正 • デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」の登場 • WCAG 最新バージョンの勧告 • アクセシブルなウェブデザインギャラリーAAA11Yの登場

20. PowerPoint「色なしの確認」機能

21. 改訂版追加事例：CUD対応チョーク https://www.rikagaku.info/items/eyechalk.html

22. 改訂版追加事例：仙台市指定ごみ袋 https://www.city.sendai.jp/sesakukoho/gaiyo/shichoshitsu/kaiken/2024/06/04shiteibukuro02.html

23. 私のCUDの取り組みかた 実践のポイントと事例紹介

24. 過去の仕事を振り返ると…

25. お肉のカタログ

26. 色分けが機能していない

27. 明度差の大きな配色に改善

28. 記号をつければOK？

29. 色による「わかりやすさ」を誰もが受け取れているか

30. 色でもわかりやすく

31. スマホアプリ「色のシミュレータ」

32. 改善提案事例：ウェブページのテキストリンク・強調

33. 色以外の手がかりを加える 強調→太字,　 テキストリンク→下線つき

34. 考慮する点は増えるが伝わる可能性が高まる より良いデザイン これまでのデザインを拡張する基本品質として取り組んでいる

35. 1人で実践するだけでは限界がある… デザインする人、発注・評価する人、職種を問わずもっと多くの人に知って欲しい！

36. noteマガジン「困った！を解決するこぼれ話」 https://note.com/mjmjsachi/m/mc786518c0ba8

37. 困った！を解決するデザイン展 https://press.mjmj.co/2024/05/komatta-exhibition-report/

38. 色で困った！コーナー

39. コントラストテーブル

40. 色覚シミュレーションコーナー

41. 引き出し式キャプション

42. みんなの困ったコーナー

43. フライヤーが表紙に

44. 発信するメリット • 人に伝えることで自分の理解も深まる • フィードバックや周辺情報が集まる • 各地で取り組んでいる人とつながる • 需要の喚起 →

    次の仕事につながる 理論と実践の良いサイクルが生まれる

45. 困った！を考える座談会 身の回りの困った！を共有しよう

46. 電子版もあります！ 固定レイアウト・リフロー https://www.amazon.co.jp/dp/4839987505