極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

トランプ大統領は罷免されるのか(タイトルと内容はあんまり関係無いw)

まぁされてもされなくても良いけど(笑)。
それにしてもトランプという人は変なプライドを持たず、自国の利益をアメリカンなビジネス感覚でずんずん追求する人だったなぁ(過去形(笑))。最後は負けを認めないとか、プライドがあるんだか無いんだかわからなかったけど、国としての動きはブレなかったというか。自国の利というものをシビアに見る感覚、ビジネスマンとしては割と普通の感覚だと思うんだけど最後までそのスタンスは崩さなかったよね。
アメリカという国は民主主義の総本山というか元祖というか、そのプライドがあるから、自国の利だけでなく世界の警察としての目線を持ちながら振る舞ってきたんだよな。逆に言えばそんなプライドという脆弱なものに依存してたってことか。冷や冷やだなぁ。
バイデンに代わってそれがどこまで「元に戻る」のか。プライドの原理主義者が居る党だから戻る力はけっこうあるんだろうけど、4年前は隠れていたけど今や多数がはっきりと表明しているトランプ支持者の数を無視できないんじゃないか。そう考えるのはトランプ支持者に考えが寄りすぎてるかな。議会でも辛うじて多数派となったので当初は「揺り戻し」を多くするんだろうな。しかし、選んでやるんじゃないか。そう思える。
・・・という前提で、戦略「物資」としての情報をどう考えるか。
トランプ政権誕生前夜に火種になりそうだったワッセナーアレンジメント。高間さんがコラム書いてるけど、

www.jnsa.org


結局トランプはこの手札を使わなかった。自国の利に聡いトランプなのに見逃したのか、それ以外のプレッシャー要素と秤に掛けて捨てたのか。とっておいたのか。それはわからないけど手札であることは変わっていない。アメリカはサイバーセキュリティの関連情報を生み出し続けていて、世界の少なくない国はそれに依存している。
そして世界のサイバーセキュリティ事情は、以前より国対国という色合いが濃くなっている。核のときもそうだったように、情報を今更(笑)統制しようと考えるかもしれない。ロシアや北朝鮮、そして中国をこの分野で脅威と考え、脅威の度合いが強くなっていると考えるなら、そういう方針になる可能性もある。そうなると、というか継続して課題であり必要なのは、ソフトウエア、システム、サービスの脆弱性を見つける能力、エクスプロイティング能力だろうなぁ。なかなか研究できていない部分。シンボリック実行以降どうなっているか。セキュリスト(脆弱性診断士)が立ち上がったけれども、それは相変わらず人間頼み、ということでもある。頼める人間を内製化できるほど増やすことは大事だけど、その手間を減らす研究も大事だよなぁ。CTFはそういう形になっていっているのだろうか。自動化は咀嚼されたものの、例えばSECCONを3連覇したCykorの「化け物」のようなノウハウがカジュアルになっているか、ツールに実装されているかというとそうでもない。「まだ」知的ゲームの域を出ていない。だからこそ熱中するのだろうけれども。
さてどうしていくか。