パチンコ客が少ないのは店員の接客態度が悪い!オーナーが自ら社員教育!オーナー独自の集客理論
私の勤務しているパチンコ店はとにかく客が少ない。と言うかほとんどいない。開店から12時までパチンコ客がゼロの日がしょっちゅうある。満席になるのは新装開店時は搾取という名のサービスデーだけ。
客がいようがいまいがパチンコ店員は出勤させなくてはいけない。する事がなく暇そうにあくびをしている店員、立ったまま寝ている店員…パチンコ客はどうやったら増えるのか?毎日頭を悩ませていた。
その現状を見たオーナーが言い放った。「あまえら、接客態度が悪いから客がいないんだよ!今から徹底的に接客の訓練をやれ!」その言葉から地獄が始まった…
あいさつは大声で。ありえないくらいの大声で!集客の基本は大声だ!
まずはあいさつから特訓。大声でとにかく大声で!パチンコ店の外にまで聞こえるように店員に指示。何人かは「何でこんな事させるんや」という顔をしながらも大声を出していた。
店内にはお客さんゼロ。「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」「またのご来店お待ちしております!」と怒鳴りまくる。
解雇を恐れた社員はすぐさま外に出て挨拶を始めた。しかしまだ声が小さい。オーナーは言った。
しかしほとんどの店員は恥ずかしいのか、納得できないのか一切声を出さない。そういう店員にオーナーは指示を出した。「お前ら外で道路に向かってあいさつしろ!出来なければお前らはもういらない」と。
まずは店長が手本見せろや!
マジか!と思ったが社員にさせてる手前やらない訳にはいかない。外に出て大声であいさつしまくった。
通りすがりの人の冷たい視線、対面にあるパチンコ店の店員も頭のおかしいやつを見るような目で見ている。私は思った。単なるいじめやん!と。
入店してきた客は怒鳴りまくっている店員に驚く
そんな中お客さんが入ってきた。初めて見る客。店に入った途端客もいないのに大声で挨拶しまくっているパチンコ店員を見て目がテンになっていた。そして打たずにシマを通過し出て行った。
そらそうだわ。
勤務時間を過ぎても訓練は終わらない
朝から大声のあいさつをさせられていた早番の店員に勤務終了の時が来た。顔を見るとホッとしているようだった。
しかしオーナーは
今まだ声が出せる奴はあいさつ出来ていない!サボっているだけだ!
と残業を命じた。客もいなくてすでに遅番の店員も来ているのに。
残業を命じられた店員は早く帰りたい一心でさらに大声を出し続けた。私は朝から晩まで大声を出し続けた。そして悪夢の1日が終わった。みんなクタクタでぼろ雑巾のようになっていた。明日もこれが続くのか…
大声集客2日目、オーナーから驚く言葉が!
次の日も朝から大声を出す社員。手を抜くと帰れないので初日よりも気合が入っている!そこにオーナーが現れてこう言った。
いつまでやってるんだ!苦情が出ているからやめろ!そんなんだから客が来ないんだよ!
その日に店員が2人退職しました。