パチンコ客に大人気だったモーニングサービス
朝1番でお客さんを呼びたいパチンコ店はモーニングサービスを始めた。モーニングサービスとは前日に大当たりを仕込んでおき開店後、着席1発で大当たりする状態にして置く事。投資が最小になるので開店前からモーニング台を狙って行列が毎日出来ていた。
パチンコ客にとってはうれしいサービスだが、モーニングを仕込むのは結構めんどくさいのである。
パチスロモーニングの仕込みは全自動
パチスロをパターンに入った状態(大当たりフラグが立った状態)にするためには、大当たりするまでゲームを消化し続けなければならない。人の手でゲームを消化していると朝になる可能性がある。しかし…
機種毎に打ち込み機という便利な機械がある
基盤に接続すると大当たりフラグが立つまで自動的に機械がゲームを消化し続ける。これを使えば閉店作業している間に勝手にモーニングがセットされる。店には打ちこみ機が5台あったので毎日5台モーニングを楽にセットできた。
モーニングを入れていると客が朝から押し寄せる。これに気をよくした部長がとんでもない事を言い出した。
よし!CRパチンコにもモーニングを入れるぞ!
閉店後、従業員たちは地獄を味わった…
パチスロは打ちこみ機があるので全自動だが、パチンコにはそのような機械はない。人の手による【手動】で大当たりするまで回しつづけるしかない。しかもモーニングで大当たりを残すには「確率変動図柄」で大当たりさせないといけない。
通常の当たりを引くのも大変なのにさらに当たりにくい「確変図柄」で当てるのは相当難しい。1人当たり5台担当して回し続けた。当たっても普通図柄の単発ばかり…2週間毎日閉店後に彼らは回しつづけた。
ひどい時には1台も大当たりしない日もあった。
苦労して確変を引いた台をモーニング台として朝解放した結果、客は大喜び!そりゃそうだろう、確変中は確変を引きやすく最低限2回は大当たりは保証されているからだ。当時のCR機はプラス2回の大当たりが保証されていたから。
パチンコ確変モーニングサービスはすぐに廃止された。従業員が大変だからではなく、苦労して入れた確変なのに連チャン終了後客は「即やめ」するからだ。結局お客にお金をあげているだけになってしまった。従業員が喜んだのは言うまでもない。
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