今朝のワンオラクルでカップのナイトが出たことをきっかけに
各スートのナイトについて考えてみたくなりました。
テーマは、ナイトの持つ強さの違いについてです。
カップのナイトの強さ
今朝の1枚でもある、カップのナイト。
よく言われるイメージとしては、
白馬の王子様というキャラクターで語られるカップのナイトですが、
気になったのが、甲冑の装飾。
頭とかかとに羽根の装飾がありますよね。
この羽根、やけにピンと張っていて固く見えるので
生き物の羽根ではなく、甲冑と同じ素材で作られたものだと感じます。
固い羽根ってとても強い意思を感じるなぁ~と
カードを見ながら考えていた私。
折れない心という言葉も浮かびました。
そこから、カップのナイトの強さとは優しさなのだろうと想像が膨らみます。
人に優しくできること、包み込むような包容力など
受動的でありながら懐の深さを感じさせる人物として
カップのナイトのイメージが広がっていきます。
いつでもニコニコと両腕を広げて待っていてくれる好青年って感じかな?
ワンドのナイトの強さ
ワンドのナイトの甲冑の装飾、
カップのナイトで羽根がついていた場所には
赤いヒラヒラしたものがついています。
なんとなく、旗印みたいな目立つ物を付けているのかな?と想像。
ワンドの性質的にも「常に先駆け!」というようなキャラクターが膨らみます。
目立つための赤いヒラヒラも
「この手柄は俺のものです!」ということを周知させるための物にも見えてくる。
彼はカップのナイトとは対照的に待つことは苦手だと思います。
その代わり自分から物事を動かしていく力に溢れているタイプ。
ワンドのナイトの強さはその腕力なのだと感じます。
腕力と言っても物理的な面だけでなく、精神面にも言えることで
要は、周囲をも動かすエネルギーと言えるかな。
凹んでいる人が居るなら励ましの言葉より
動く自分の姿を見せてやる気や気力を思い出させる…そんな人物でしょうか。
ペンタクルスのナイトの強さ
さて、ペンタクルスのナイトの甲冑の装飾
私には植物に見えています。
しかも、多分造り物ではなくて本物の植物。
彼は"不自然さ"を好まない人間なのかなぁ?と思うのです。
…甲冑に植物ってだいぶ不自然だけどね…。
ペンタクルスのナイトは馬も同じように植物を着けていますよね。
人馬一体という言葉がありますが、
彼にとっては人間も自然の一部なのかもしれません。
自然と人間とがきちんと折り合いをつけた状態を好むキャラクターだからこそ
地に足がついた状態で物事を考えるし
突飛な話はきっとあんまり好きじゃないタイプなのだろうと思います。
ワンドが戦場で大将の首を取って一気に昇進!タイプなら
ペンタはコツコツ実績を積んで能力を認められて昇進するタイプ。
進みは遅いけれども、その時間をきちんとかけられるところが彼の強さです。
同年代でもやけにどっしりと構えて頼りがいのある同僚とか、そんな感じでしょうか。
ソードのナイトの強さ
ソードのナイトの甲冑の装飾は、赤い羽根。
こちらはカップのナイトと違い、
生き物の羽根か、造り物であったとしても
柔らかい羽根として作られているものだと思います。
この赤い羽根が示すものは、耳の速さでしょうか。
戦において最も重要なのは武力ではなく情報。
勝負に出る前に既に明確な勝ち筋を得ているタイプってイメージ。
また、情報を得る為ならば多少の困難も
嬉々として乗り越えていくタイプとも想像ができます。
耳寄り情報があれば海を越え山を越えるのも厭わないって感じかな。
戦本番よりもその前の情報戦で本気出すタイプかもしれませんね。
戦で張り切るワンドのナイトのことを鼻で笑っているけど
実は本人はその前段階で誰も知らないところで
情報入手のために超苦労してたりして。
情報や言葉って目に見えないものですから、
それを掴んで確証を得るというのはとても難しいことです。
その情報に対しての見定める審美眼や思考力が、彼の強さだと感じます。
クールに見せかけて泥臭く頑張ってるっていうのは、
湖の白鳥が水の下で脚を必死に動かしているイメージに繋がりますね。
誰が好き?
タロット78枚に描かれている全ての要素を私たちは持っていると
私は考えています。
つまり、このキャラクター性の違う4人も
みんなそれぞれ人の中に同居して存在している。
どの性質が強く発揮されるかは、人それぞれ。
人生のタイミングによっても変わると思います。
そんなことも踏まえつつ、皆さんは4人の中では誰が一番好きですか?
私はどうしてもペンタクルスびいきなので
ペンタクルスのナイトを推したくなってしまうのですが…。
この記事を書いてみて
ソードのナイトも悪くないじゃん!と思ったりしています。