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クエスト名 『追い詰められたネズミ』
竜復活の謎を解く鍵、元Bladesの老人Esbernが潜む下水道Ratwayは盗賊ギルドの根城。メンバーのBrynjolfに取り入って首尾良く潜り込んだものの、そこは既にThalmorの手が伸びていた。 御本人様、みっけ。 Delphineの評どおり、Esbernは頑な老人だった。「Thalmorに見つかった」「扉を開けさせる為の罠だ」と押し問答を何度か繰り返した後、彼女から言われた魔法の言葉“降霜の30日を思い出せ”を唱えると、ようやく幾つもの鍵を開け始めた。 のんびり昔語りをしていられる状況ではないのでありますが。聞いてみるとEsbernが絶望したのはThalmorとの戦いに敗れたからではなかった。昨日今日、地の底に潜んだとは思えない世捨て人が何故か竜の復活を知っていたのだ。 「予言?」 「あぁ、そうだ。全ては予言に語られている。終末が始まった。Alduinが戻ったのだ」 何もかも予言の通り。滅びを欲するAlduinがこの世の全てを貪り喰う────かつて彼はその予言を他の者達に伝えようとした。しかしながらそんな話は他に聞いたことがないし、竜が姿を消して何千年も経つ。信じるのは難しく、誰も耳を貸さなかった。 「ただ、Dragonbornのみがアレを止められる。しかるにもう何世紀もの間、Dragonbornは現れていない。まるで神々は我らに愛想が尽きたようじゃないか。我らの運命を見放し…」 「いますよ、目の前に」 さすが年の功。猜疑心の塊Delphineとは違って人を見る眼がある。Esbernは即座に私をDragonbornと信じ、鼠の穴を出るべく準備に取りかかった。多少手間取るのは致し方ない。当人曰く、家探しでThalmorの手に渡すわけにはいかない品が、この部屋には多々あるのだそう。 手持ち無沙汰なので適当な書籍を取り上げてパラ読みすると。Skyrim各地の伝説を取り上げた本のよう。Gauldurという1st-Eraの大魔術師に纏わる頁がところどころ読めなくなっている。 「なにかね?」 「降霜の30日、何があったんです?」 魔法の言葉の意味はなんだろうか。元Blades二人にとって忘れられがたい日。老人はしばし手を止めて、溜息をついた。 “終わりの始まった日”、Esbernはそう述懐する。皇帝Titus MedeがThalmorの大使から宣戦布告を受けた日だ、百ものBladesの首とともに。でも、Esbernの口ぶりではそれすらも予言の一部であったかのよう。一体どういうことなのか、それを尋ねる時間はなかった。 嗅ぎつけた追っ手が扉を開けて乗り込んできたのだ。 幸い、自分で言うのもなんですが、滅茶苦茶嘘くさい名前なので偽名だと思ってくれてるようですけど… 待ち伏せされる可能性が高いので脱出ルートを知ってるというEsbernに案内を任せたのでありますが、特に秘密の抜け穴を通るわけでもなく、結局、入ってきた道を逆戻りしただけ。 「私も嬉しいわ、Esbern。しばらくぶりね、本当に…しばらくぶり」 かつての同僚の顔を見るなり、老Esbernは言葉を詰まらせた。長い長い逃亡の末の再会。それも互いに死んだと思っていた二人だから喜びもひとしおだろう。努めてクールを装うDelphineとて知らず言葉を繰り返す。けれど、そこは元Blades。二人とも現状は感傷より優先すべき事態にあると心得ていた。 「AkaviriがSkyrimを占領していた間、彼らの本隊野営地の一つ周辺に建てられた聖堂だ。そこに、彼らに伝わる竜に纏わる神話を刻んだ石、“Alduinの壁”がある。時の流れがもたらす忘却に対抗する手段だな」 Delphineの隠し部屋に入ってすぐ、Esbernは後生大事に持ち出した資料の一つをテーブルに乗せ、赤茶けた革表紙を指先で軽く叩いた。 「先見の明がある」、戦争で所蔵を焼失した保管員らしくEsbernは先達の偉業を讃えたが、肝心な石碑を納めた場所が人々の記憶から消えさってしまった。
by yamanobe26
| 2012-08-14 09:51
| Skyrim日記
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