『Angel Beats!』批判多いのが大成功してるって証拠だよ!

とうとうKEYがアニメ業界に直接乗り込んできたってことで話題の『Angel Beats』。派手に叩かれてるみたいですねえ。


色々批判の内容読んでみたんですけど、すっごい既視感が。最初はTwitterでこんなことつぶやいてたんですが……

これ、違いますね。真逆だ。いま大いにまき起こっている批判は過去に何度も繰り返されたKEYに対する批判そのものなんだな。だから以前何度も見たことあるような内容に思えて、「今更」感を感じてしまったわけだ。
↑の発言した後にすぐ「そりゃ初見ならそう思うだろうし、今更とか言われても困ると思うよ」って突っ込みが入ったんだけど、まったくそのとおり。ファーストコンタクトの人への配慮にかける老害的な発言は良くないね。

と、いうことはつまり、『Angel Beats』は大成功なわけですね。
エロゲ時代に巻き起こった論争がもう一度起こっているってことは、初見の人を凄い勢いで爆釣りしてる証拠。今から振り返ればエロゲメーカーとしてのKEYは大成功したとしか言いようがないわけで、今回の『Angel Beats』も後から振り返れば、KEYがアニメ業界への侵食を見事にやってのけてしまった例となるのでしょう。

現段階での感想

てかこの発言だけ見ると端的すぎて意味わかんないですね。
先に断っておくと、別に製作者の頭がおかしいと言ってるわけではないです。おかしくないと言ってるわけでもないけど。まあそもそも作り手の頭の中身がまともか否かなんてことには、あんまり僕は興味ないっす。友達じゃないんだし。

意味不明な論理展開・頭がおかしいとしか思えないキャラ・かわいそうな少女を利用したグロテスクな感動発生装置……にもかかわらずなぜか「凄い」と思わされてしまう。それこそがKEYの(というか麻枝さんの)シナリオであったはず。
そういう意味で、よくもまあここまでKEYそのものの内容を全く手法の違うはずのアニメに持ち込めたもんだなーってのが現段階での感想ですね。京アニが原作テイストちゃんと残しながら「AIR」をアニメ化しちゃったとき*1も驚嘆したけど、KEYテイストの再現という点ではそれ以上ですよこのアニメ。溢れる麻枝臭がハンパない。いや、だから叩かれるんだろうけど(笑)。
しかも、それだけKEYそのものでありながらアニメだから超長いテキスト読まなくてもいい! これはめちゃくちゃ楽。意味不明な部分は「あーうんうんいつもどおりだね」って適当に流しながら「こりゃ楽だわもっと早くにやってくれりゃ良かったのに」とか思いながら見てます。


わかりやすい批判とはちょっとベクトルの違う話をすると、

こういう「そういう思考停止したファンの姿がムカつくんだよ!!」というイラつきもあるんじゃないかなーと。「ここが理屈に合わない」って指摘に「うんそうだね。でも天使ちゃんマジ天使」とか返されたら、そりゃむかつくわなー。
とはいえ、どこに注目して楽しむのかは視聴者の自由だしなあ。これはどうしようもない問題かも。

*1:ハルヒでもらきすたでもけいおんでもなく、AIRが京アニの仕事で一番凄いと思う。なんでAIRをアニメ化できるんだ。