DTIの月額490円の定額3G通信ServersMan SIM 3G 100を契約してみた!

以前に記事を書きましたが、DTI(ドリーム・トレイン・インターネット)は月額基本料金490円で利用できる格安定額3G通信の「ServersMan SIM 3G 100」というサービスを提供しています。月額490円と格安で利用できる代わりに速度制限が100kbpsと遅く、263円分チャージすると100MB分を最大14Mbpsで通信できる高速通信に切り替えることが可能という代物です。
DTIの「ServersMan SIM 3G 100」は定額3G通信が可能なSIMカードとしては業界最安値を誇るということで、どれくらい使い物になるかというのを確かめたくなり今回実際に契約してみました。
ServersMan SIM 3G 100は、NTTドコモのMVNO(仮想移動通信事業者)として提供される。利用方法としては、SIM単体の契約、またはモバイルルーター/USBモデムのレンタルとの組み合わせ(月額630円)の2パターン。通信速度は下り最大100kbps/上り最大100kbps。初期費用3150円が必要だが、一定期間内の解約にかかる違約金はない。

オプションとして通信速度を切り替えられる「速度変更システム」を提供する。専用アプリやWebサイトで100MBあたり263円分をチャージすると、そのチャージ分は最大14Mbps(下り)の通信速度で利用できる。速度切替用のアプリはAndroid用はすでに提供されているが、iPhone用は未だに準備中である。

NTTドコモだから安心の人口カバー率100%を誇り、安定した100kbps通信で最高のコストパフォーマンスを提供。IPv6の固定グローバルIPアドレスが使えるFeel6@DTIも利用可能となる。サービス開始時はSIMカードサイズは通常SIMのみで、マイクロSIMカードサイズは提供していなかったが、今月よりマイクロSIMカードも提供を開始した。
定額通信のほかにも、バックボーン回線に直結のクラウドストレージサービス、ServersMan Diskが1GB使える。専用クライアントソフトとWebインターフェイスの双方から利用でき、ファイルの共有や履歴管理は勿論、復元、公開URL生成といった充実した機能を搭載。また、容量が足りなくなっても210円で10GBにアップグレードが可能。その後は10GBごとに105円で増量可能。
ServersMan SIM 3G 100の契約方法!

下記URLからServersMan SIM 3G 100の「お申し込みはこちら」を押して申し込みページにアクセスします。
ServersMan SIM 3G 100の申し込み
http://dream.jp/mb/sim/
お客様区分を「個人」にして、「規約・約款に同意する」を押します。

メールアドレスを入力して「登録する」を押します。

メールが届くのでそこに記載されている「お申し込みキー」をコピーして入力して「登録する」ボタンを押します。

契約する端末の種類を選択します。今回はSIMだけで十分なので「SIMのみ」を選択します。

住所や電話番号なので個人情報を入力して「確認する」を押します。

申し込み確認画面が表示されるので、間違いがないか確認して「完了」を押します。

申し込み完了です。後はSIMカードが届くまでしばらく待ちます。私の場合は3週間近くかかりましたが、現在では1週間程度で届くそうです。
ServersMan SIM 3G 100のレビュー!

ServersMan SIM 3G 100のパッケージです。これと説明書がメール便で配達されました。

ServersMan SIM 3G 100 月額定額データ通信専用SIMカードと書かれています。

説明書です。Android4.0または2.3でのAPNの設定方法が詳細に記載されています。iijmioではこういう詳細な説明が書かれたものはなかったのでDTIはこの辺りは親切だと思いました。

中には普通にdocomoのSIMカードと簡単な説明が書いてあります。

ServersMan SIM 3G 100のAPN設定は以下のようになっています。
名前: 任意(例:DTI) APN:ynmbl.net ユーザー名:[email protected] パスワード:3gd 認証タイプ:CHAPまたはPAP

これまた一般的なdocomoのSIMカードです。ServersMan SIM 3G 100は、NTTドコモのMVNO(仮想移動通信事業者)として運営しているので当然ですね。

私が契約した時はマイクロSIMが提供されていなかったので標準SIMを選択しましたが、今現在ではマイクロSIMを選択したほうがいいですね。
Unlimitedモード

3G Unlimitedというアプリをダウンロードしてきます。起動すると回線チェックが始まります。まだチャージしていないので残量がないと表示されます。

「追加チャージ」を押すと画面が切り替わり、登録したメールアドレスとパスワードでログインします。チャージする量を指定して「チャージする」を押します。

チャージ確認があるので「チャージ」を押します。チャージ完了と表示されれば完了です。チャージに成功するとチャージ残量:100MBと表示され、「Unlimitedモード」が使えるようになります。
IIJmioではこのように切り替えができないのでDTIのこの機能はいいですね。ちなみに購入した通信分は6ヶ月繰り返すことが可能です。通信分が繰り越せるのは非常にいいですね。
通信速度

通常時の通信速度。平均的に50kbps以下しか出なかった。正直遅すぎてやばい。100kbpsきっちり出せとは言わないが、せめて80~90kbpsくらいは出てほしいところ。

あまりに遅かったので、別の時間に計測しなおしました。ちなみに夜1時に計測しなおしたところ100~90kbpsが出ました。ただ、日中は回線が混みいあっているのかこんなには出ませんね。

262円払ってリミッターを解除した状態での通信速度。やばい、やばい。どんだけ遅いんだよ。リミッター解除しても最大で700kbpsという事態。まさか1000kbpsすらでないとは逆の意味で驚いてしまった・・・。
今回計測を行った時間帯が一般的に回線が混み合う夜9~10時だったのでこういう結果だったのかもしれないので、後日別の時間帯でも計測を行いたいと思います。ただ、混雑時にはこれくらいしか速度が出ないというのはちょっと残念です。

リミッター解除後の別の時間に計測しなおした結果です。深夜ならば1000kbps以上出ました。それでもIIJmioよりも遅いですね。

ちなみにSIMが3枚貰えるIIJmioの高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプランで計測した通信速度。こちらは最高値は2576kbps出てます。平均値でもDTIを遥かにしのぎますね。これを見るとDTIは遅すぎ。
他社との比較
ISP | 速度 | 価格 | SIMの種類 | その他 |
楽天エントリープラン | 100kbps | 980円 | microSIM / SIM | 200MBまではLTE通信 |
DTI ServersMan SIM3G 100プラン | 100kbps | 490円 | microSIM / SIM | 262円で100MB分の14Mbps通信が可能 |
IIJmio ミニマムスタート128 | 128kbps | 945円 | microSIM / SIM | 525円で100MB分のLTE通信が可能 |
b-mobile プランXA | 150kbps | 980円 | microSIM / SIM | なし |
BB.exciteモバイルLTE 0Mコース | 128kbps | 750円 | microSIM / SIM | 525円で100MB分のLTE通信が可能 |
1000円以下で使えるデータ通信サービスを各社まとめて見ました。これだけみるとLTEは使えないもののダントツでDTI ServersMan SIM3G 100プランが安いように思えますが、実測値が遅すぎますね。LTEを使える点に着目すると初期で200MBのLTE通信が可能な楽天もありと言えばありですが、容量追加オプションが現状まだ公開されていないのが難点ですね。
楽天は追加オプションなしでも200MB高速通信できるので、IIJmio ミニマムスタート128やBB.exciteモバイルLTE 0Mコースよりも良いように思えます。IIJmio ミニマムスタート128については友人が使っているのですが、聞いた話によると128kbps以上の速度が出るらしいのでいいかもしれません。
IIJmioで携帯代節約

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供しているIIJmioの高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプランです。ドコモ回線を利用するMVNOで通信速度が下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsと高速通信可能で、しかもSIMカードが3枚もらえて2,940円(税込)という破格です。
上の記事も記載していますが、IIJmioの高速モバイル/D ファミリーシェア1GBプランでテザリングすることで携帯代を家族で1ヶ月15000円節約しています。これのおかげで1年間で18万円も携帯代金が浮くならやる価値もあるというものです。まあ、がんがんMNPできる人はそっちの方が安くなるのでMNPがお勧めですが、MNPしたくない人にはおススメできる節約方法です。
ちなみに上記記事に書かれているテザリングによる最安値運用ははDTIのSIMでも可能ですが、通信速度を鑑みるに遅すぎて実用にはちょっと厳しいかもしれないですね。でも、言い換えればメールを受信できて、遅くても外でネットができればいいという人には月1500円でネットし放題の定額が実現します。とにかく安くしたいという人にはありかもしれませんね。
今回の個人的感想&まとめ
実際ServersMan SIM 3G 100が家に届いたのはもう2週間くらい前だったのですが、忙しくて開けるの忘れてて、今日になって思い出して記事を書いてみました。ServersMan SIM 3G 100でブラウジングなどは確かに可能ですが、遅いので待てない人にはあまりおすすめできません。混雑時はブラウジングすら使い物にならない速度ですが、混雑してない時は90kbps程度出ているようなのでそこそこ使うことは可能です。ちなみにリミッター解除すれば結構使えるレベルの速度で表示してくれました。
ServersMan SIM 3G 100のサービス公開時には非常に驚かされましたが、今回は実際に使ってみてさらに驚かされましたね。こういう定額3Gサービスはb-mobileやIIJmio辺りを過去使った感じでは、なんだかんだでほぼ数字どおりの数値が出ていたのですが、DTIに関しては想像以上に遅い。確かにベストエフォートではあるかもしれませんが、それにしても遅い。なんというか混雑時との差が激しいので安定して使うことが難しいです。混雑していなければそうでもないんですけどね。
まあ、通常時が遅いのは価格が安いからまだ我慢できるのですが、金を払ってリミッター解除した状態でも700kbpsっというのがもうびっくりですよ。久しぶりにこの買い物は失敗したかもしれません。まだ日中の速度を量っていませんので、それを計測したらまた記事を更新したいと思います。期待していたよりあれだったので現状ではちょっと微妙すぎます。
別の時間帯に再度計測を行った結果、通常時で100kbpsリミッター解除で1000kbps以上出ました。ただし、深夜ならこの速度が出ましたが使う時間帯によってかなり通信速度に変動があります。日中はかなり通信速度が落ちるので結構厳しいかもしれませんね。ただ、メールしたりtwitter使うくらいなら全然問題ないです。通信速度が遅くても490円というのは本当に業界最安値なのでそこに惹かれる人は買ってみてもいいかもしれません。
申し込み受付開始当初の分は説明書付いてませんでしたよ。
APNの設定方法を自分で探し出して使えるようにするのにかなり苦労しました(余り詳しい方じゃないので)