1841　ロゴ戦争に終止符。HOKA『ボンダイ9』が語るサイドロゴの終焉

おつかれさまです

シューフィッター「こまつ」あらため

シューフィッター佐藤靖青です。

 

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藪から棒の話ですが

1月15日からHOKAより

「ボンダイ9」が発売決定です。

 

24,200円。

https://www.hoka.com/jp/blog-post/?id=pr-b9

 

あれ？前作となるはずの

現行版よりわずかに安くなってますね。

 

現行の「ボンダイ８」は

税込み25300円です。

新作は1000円安い。

 

にしても24200円か・・。

さすがのお値段ですね。

モノ見て、経費で買うかどうか決めます笑

 

今もうHOKAショップも

ギリ店内には入れますが

お客さんが多すぎて店員さんがつかまりません。

 

8割以上は外国人の方ですね。

なぜ自国で買わないのか・・。

日本の経済が衰退したとはいえ

まだショップは日本の方があるんでしょう。

せまい範囲でめっちゃブランドありますし。

 

とにかくボンダイです。

どんどんサイドのロゴが

いい感じで目立たなくなってますね。

HOKAだけじゃありませんが

各メーカーのサイドロゴは

「超目立つ」か「全然目立たないか」で

両極端になってきてます。

 

メーカーとしてももどかしいんじゃないでしょうか。

今、サイドのメーカーのロゴって

一歩間違えればただダサいだけの

諸刃の剣になってしまいましたから。

 

日常履きとかビジネスカジュアルの場合

サイドのロゴは目立たない方が

圧倒的に服選びがラクです。

 

こないだ30年ぶりにエアフォース１を

私も買いましたが（ハンズフリータイプです）

ナイキのスウォッシュラインが目立たないって

本当にラク！

 

同色なんでナイキバレしません。

去年・おととしと

「世界で一番売れたスニーカー」ですが

たぶん売れたのはオールホワイトと

オールブラックのはず。

このへんってちょっと

ナイキナイキし過ぎじゃないですか。

 

世界一から陥落したアディダスのスタンスミスも

サイドのロゴが目立たないのが理由でしょう。

もうジャマでしかないんです、

メーカーのサイドロゴ。

・・・

 

そもそもなんで

スニーカー＝サイドロゴになったのか。

 

原因はオリンピックです。

というか厳密に言えば

「テレビ放送のオリンピック」です。

 

1936年のベルリンオリンピックから

テレビ放送がはじまり

はじめの数回はどこのスポーツ―メーカーも

そこまで目立つものはありませんでした。

白黒放送でしたし画像も悪かったし

至近距離から撮影できなかったし、

要は「映え」なかったんです。

 

戦後テレビが世界的に広まったあたりで

アディダスが世界的に売れ始めました。

1952年のヘルシンキ大会で

西ドイツのサッカー代表が一斉に着用し

一気にアディダスの名と3本線が

世界中に広まったんです。

 

まだカラーテレビは普及してませんが

白黒放送でも目立つでしょう。

サッカーだから足元も映しますし。

 

一応、アディダスとしても

3本線の意味はもともとあったんです。

革もスパイクの強度も弱かったので

ガチの補強パーツだったんです。

 

スパイクもスニーカーも今に比べると

大量生産とまでは言えなかったので

選手だって試合おきに新品なんて境遇では

なかったはず。

クオリティ＝長持ちというわかりやすい図式でした。

 

しかしオリンピックのたびに

各メーカーの伸び率に差が出ます。

「秒」でブランドがわかったブランドから

売れるようになったんです。

 

オニツカ。

のちのアシックス。

 

オニツカをパクって裁判に勝利し

急成長したナイキ。

兄弟げんかの末アディダスから

独立・成功したプーマ。

 

ロゴ＝正義だったんです。

ニューバランスも70年代まで

「N」ロゴじゃありませんでしたし

サッカニーみたいにロゴが二転三転した

忙しいメーカーも多数。

 

かくいう私も小学生でズック履いてたころ

アディダスの3本線には憧れましたね。

おさがりのパンサーを渡されたときも
これじゃない感がありました。

 

・・・

 

それから考えると

いい時代になりました。

小学生でもサイドのロゴにこだわってる子、

ほとんどいないでしょう？

部活生ならわかりませんが。

 

スニーカーの生産技術・

素材そのものの耐久性・

圧倒的軽量化でロゴというのが

ただのファッションになったんです。

 

ファッションがロゴを求めなくなったら

悲しいかなロゴも消えます。

箱根駅伝での各メーカーの

技術争いでもないかぎり

ビッグロゴのモデルは売れてません。

 

さっき一瞬「これじゃない」とか

失言してしまったパンサーも、

オールホワイトは売れてます。

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ただ難しいところで

無印みたいに完全にロゴをなくしても

結局リーボックとのコラボみたいに

「ほのかなロゴ感」はあったほうが

結局は売れるんですよね。

 

NB996も「ロゴ外せたバージョン」が

あんまり売れ行き良くなかったですし。

 

話がめっちゃ飛びましたが

ガチンコではなく

普段のファッションに合わせるなら

ロゴはワンポイントくらいの方がいいです。

 

ロゴがでっかいとそれだけで

安物とかパチモン感が

どうしても出てしまいますので。

 

 

本題終了。

 

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VANS「チャッカ」。

ユニセックスで6589円～

【VANS】 ヴァンズ CHUKKA チャッカ V49CF SUEDE

 

スケボーシューズです。

コンバースでは細いし

クッションが足りない方はぜひ。

 

バンズもオーセンティックとか

エラとかの「ロゴなし」が

セレクトショップを中心に売れてます。

 

が、「俺たちのバンズはそこまで高くない」

と思ったら

ロゴなしでもチャッカは万能。

 

革靴のチャッカブーツって

歴史のゆえんもあって紐穴が

ふたつしかありません。

意外と締まりが悪い。

 

バンズはもうスケボーで鍛えられてるんで

実用一択の４つ穴。

ガンガン歩けます。

 

表面もキャンバスではなく

天然革のスエードなのでめっちゃ強いし

とにかくたたずまいが大人！

 

 

 

 

※過去ご紹介した靴はこちらにまとめてあります。

→シューフィッターこまつ のROOM

 

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それではまた明日！