去る 2024/11/23、VimConf 2024に行ってきました。
私に対するイメージとしてはEmacsユーザーという方も結構いらっしゃるとは思うので、一応参加のきっかけを。
開発環境大好き人間ということもあっていろいろ試すのが好きなので、知られているエディタやIDEはどれもそれなりに使えるまで習熟していることが多いです。ブラウザ操作をマウスを使わず片手で操作できる拡張がvimバインドのもので使い勝手が良く、その流れで昔のvim設定なども全部吹きとばしてここ数年は特にプライベートのエディタとしてはNeovimを使うことが多くなっていました。そんな中、10年以上前にEmacsユーザー会かどこかで知りあったtomoyaさんのブログか何かを読んでvim-jpというslackコミュニティに参加したことをきっかけに、vimをより深く知ることとなりました。ある程度昔からvimを知っていれば必ず使っていたでであろうkaoriya vimなどをメンテされていたKoRoNさん、Go言語などでの活躍も有名なvim貢献者mattnさん、vimコミュニティの開拓者ujihisaさん、古くからのvim plugin開発者thincaさんなどが中心に起こされたvim-jpは、実際vimのコミュニティではありますが、非常に多くの話題に対応してくれています。
vim-jpに参加してからvim/neovimについて習熟できるチャンスが大幅に広がったのはもちろんのこと、「emacsについて日本語で話すなら一番活発なコミュニティはvim-jp」などと言われるように、かなり雑多な話題について活発に話すことができます。実は僕もメシとガジェットと旅行のことばかり話しています。各言語系についてももしかしたら各言語用コミュニティより活発かもしれません。エンジニア的オタク指向の方々が多く、話しているとすぐ深堀りされたり、発展して発散したりしますが、同じ指向を持つ人々としてはそれが話しやすいのではないかと思います。
先ほど登場したtomoyaさんはそのvim-jpのおもしろさを世に発信したいと(コミュニティにお伺いを立てた上で)vim-jp radioなるコンテンツまで始められました。
毎回スタジオを借り、プロの力を借りて収録されるなど、個人の持ち出しをされてのマジぶりで、tomoyaさんの行動力に感銘を覚えるとともに、そうさせるvim-jpのおもしろさに納得も覚えます。
そんなこんなで参加から数年経ち、コロナなどで中断されていたリアルイベントVimConfを再び再開したいという話がvim-jpでされました。ちなみにVimConf開催のために社団法人VimConf準備会があるってのもvim-jpの方々のしっかりしてる感が分かります。
この数年でvim-jpと日常生活がすっかり融合していた僕は、仕事の上ではVSCodeやRubyMineばかりを使っていますが、参加してvim界隈のこと、人をもっと知るチャンスとしたいと思いました。
あわせて、vim-jpで話すひとびとの知識の広さに感銘を覚えていたので、会社にスポンサードしてもらって会社を知ってもらうきっかけとしたかったのですが、そちらはなりませんでした。ただ、個人として社費で参加させてもらうことができました。会社に感謝!!!!!ここで思いだしましたが、今の会社に入ったというブログは書いていませんでした。株式会社スタディストという会社に現在はお世話になっています。転職ブログもそのうち書きます。会社に費用を出してもらったので、しっかりネットワーキングした人たちや若者に会社のことを伝えてきましたので、今後も役員や上長の方々には参加を許可して欲しいなと思うばかりです。
VimConf当日の話題としては個人としてその成果に感銘を受けるものばかりでした。ただ予想通り?ちょっと現在の仕事には活かしにくく、実践は難しいものと思いましたが、その心意気に多いに刺激されるところがありました。vim作者Bramさんが突然亡くなられたこともあり、特に現在のコアメンテナのChristianさんの活動報告的なキーノートはそのご苦労に感じいるところが特にあった発表でした。vimはフルタイムコミッタのいないプロジェクトですが、優しい独裁者としてvimをまとめていたBramさん亡きあとも、vimを愛する人たちによって続けられていく過程を感じました。
日本人の発表者にはvim-jpで見知った方々が多く、普段話す彼らの成果を見るのも大変楽しかったです。特に精力的なプラグイン製作活動をされているShougoさんの思想発表会的な発表では、非常に多くの方が絶句とともに彼のファンとなったのではないでしょうか。彼は「全てのデフォルト設定はよくないものであり、全てを設定可能にするのだ」とユーザーへの深い信頼を持つ思想に辿りつかれましたが、僕は作った人がどう便利と思っているのか知りたいので是非デフォルト設定を作ったうえで変更可能にしておいてくれれば大変助かると思っています。
懇親会では多くのまだ会ったことのなかったvim-jp上の方々と実際にお話することができ、今後のコミュニティ活動がまたひとつ楽しくなりそうという感触も得ることができました。
私の活動としては現在はRubyMine上でIdeavimというJetbrains公式vim拡張を使っておりますが、remote developmentとの合わせ技では驚くほどバグを踏むので、ひたすらレポートしてチケットを上げて改善に取りくんでいます。
今後もvim-jpが、懐の深いコミュニティであり、発展することを願っています。