VimConf 2024 に行ってきた

去る 2024/11/23、VimConf 2024に行ってきました。

vimconf.org

私に対するイメージとしてはEmacsユーザーという方も結構いらっしゃるとは思うので、一応参加のきっかけを。

開発環境大好き人間ということもあっていろいろ試すのが好きなので、知られているエディタやIDEはどれもそれなりに使えるまで習熟していることが多いです。ブラウザ操作をマウスを使わず片手で操作できる拡張がvimバインドのもので使い勝手が良く、その流れで昔のvim設定なども全部吹きとばしてここ数年は特にプライベートのエディタとしてはNeovimを使うことが多くなっていました。そんな中、10年以上前にEmacsユーザー会かどこかで知りあったtomoyaさんのブログか何かを読んでvim-jpというslackコミュニティに参加したことをきっかけに、vimをより深く知ることとなりました。ある程度昔からvimを知っていれば必ず使っていたでであろうkaoriya vimなどをメンテされていたKoRoNさん、Go言語などでの活躍も有名なvim貢献者mattnさん、vimコミュニティの開拓者ujihisaさん、古くからのvim plugin開発者thincaさんなどが中心に起こされたvim-jpは、実際vimのコミュニティではありますが、非常に多くの話題に対応してくれています。

vim-jpに参加してからvim/neovimについて習熟できるチャンスが大幅に広がったのはもちろんのこと、「emacsについて日本語で話すなら一番活発なコミュニティはvim-jp」などと言われるように、かなり雑多な話題について活発に話すことができます。実は僕もメシとガジェットと旅行のことばかり話しています。各言語系についてももしかしたら各言語用コミュニティより活発かもしれません。エンジニア的オタク指向の方々が多く、話しているとすぐ深堀りされたり、発展して発散したりしますが、同じ指向を持つ人々としてはそれが話しやすいのではないかと思います。

先ほど登場したtomoyaさんはそのvim-jpのおもしろさを世に発信したいと(コミュニティにお伺いを立てた上で)vim-jp radioなるコンテンツまで始められました。

vim-jp-radio.com

毎回スタジオを借り、プロの力を借りて収録されるなど、個人の持ち出しをされてのマジぶりで、tomoyaさんの行動力に感銘を覚えるとともに、そうさせるvim-jpのおもしろさに納得も覚えます。

そんなこんなで参加から数年経ち、コロナなどで中断されていたリアルイベントVimConfを再び再開したいという話がvim-jpでされました。ちなみにVimConf開催のために社団法人VimConf準備会があるってのもvim-jpの方々のしっかりしてる感が分かります。

この数年でvim-jpと日常生活がすっかり融合していた僕は、仕事の上ではVSCodeやRubyMineばかりを使っていますが、参加してvim界隈のこと、人をもっと知るチャンスとしたいと思いました。

あわせて、vim-jpで話すひとびとの知識の広さに感銘を覚えていたので、会社にスポンサードしてもらって会社を知ってもらうきっかけとしたかったのですが、そちらはなりませんでした。ただ、個人として社費で参加させてもらうことができました。会社に感謝!!!!!ここで思いだしましたが、今の会社に入ったというブログは書いていませんでした。株式会社スタディストという会社に現在はお世話になっています。転職ブログもそのうち書きます。会社に費用を出してもらったので、しっかりネットワーキングした人たちや若者に会社のことを伝えてきましたので、今後も役員や上長の方々には参加を許可して欲しいなと思うばかりです。

VimConf当日の話題としては個人としてその成果に感銘を受けるものばかりでした。ただ予想通り?ちょっと現在の仕事には活かしにくく、実践は難しいものと思いましたが、その心意気に多いに刺激されるところがありました。vim作者Bramさんが突然亡くなられたこともあり、特に現在のコアメンテナのChristianさんの活動報告的なキーノートはそのご苦労に感じいるところが特にあった発表でした。vimはフルタイムコミッタのいないプロジェクトですが、優しい独裁者としてvimをまとめていたBramさん亡きあとも、vimを愛する人たちによって続けられていく過程を感じました。

日本人の発表者にはvim-jpで見知った方々が多く、普段話す彼らの成果を見るのも大変楽しかったです。特に精力的なプラグイン製作活動をされているShougoさんの思想発表会的な発表では、非常に多くの方が絶句とともに彼のファンとなったのではないでしょうか。彼は「全てのデフォルト設定はよくないものであり、全てを設定可能にするのだ」とユーザーへの深い信頼を持つ思想に辿りつかれましたが、僕は作った人がどう便利と思っているのか知りたいので是非デフォルト設定を作ったうえで変更可能にしておいてくれれば大変助かると思っています。

懇親会では多くのまだ会ったことのなかったvim-jp上の方々と実際にお話することができ、今後のコミュニティ活動がまたひとつ楽しくなりそうという感触も得ることができました。

私の活動としては現在はRubyMine上でIdeavimというJetbrains公式vim拡張を使っておりますが、remote developmentとの合わせ技では驚くほどバグを踏むので、ひたすらレポートしてチケットを上げて改善に取りくんでいます。

今後もvim-jpが、懐の深いコミュニティであり、発展することを願っています。

アテネ及び周辺遺跡旅行記

この旅行記は自分の振りかえりメモということもあり、めちゃくちゃ長いです

ひとり海外旅行は好きでコロナ前まで1年に数回行っていましたが、コロナ以後すっかり足が遠のいてしまっていました。 その中でも来年2月には色んな物語の聖地であり、歴史ロマンに溢れる憧れの地エジプト縦断を予定していて、そのついでにギリシャにも行くつもりだったのですが、エジプトの予定をたててみると結構キツいこともあり、会社の夏休みが9月中にとらないと消滅してしまうということもあって突発的に9連休ができてしまったこともあり、ギリシャに先に行ってしまうことにしました。

実は夏休みの5日ぐらい前までは何をするかもまったく決めていなかったのですが「夏休み何するんですか?」みたいな世間話もあり、たまたまギリシャ行きの飛行機を調べてるとたまたま安いビジネスクラスが見つかってしまい、勢いで購入してしまったため、そこから急遽予定を立てました。ヨーロッパ全体にならい、夏が旅行シーズンなので、ほとんどのホテルはもう埋まっており、値段も結構な強気価格ということでホテル選びからだいぶ苦労しました。

飛行機 (往路)

当然ながら、ヨーロッパは遠いです。もうすっかりおじさんなので、10時間を超えるようなフライトではできればビジネスで…となっています。ひとりだからできることだとは思いますが、移動疲れを最低限にできるので、折角の旅行機会を最大限にするために割りきっています。

今回はカタール航空のビジネスクラスを利用しました。往復ともに 関空→ドーハ→アテネ です。中東のエアライン及び空港はヨーロッパとアジアをつなぐハブとし発展著しく、エミレーツ航空のドバイ、エディハド航空のアブダビ、カタール航空のドーハはどこもかなりの規模のハブ空港とし活躍していますね。カタール航空は燃油サーチャージがないことでリーズナブルな価格になることも多いこともあって人気とか。

関西国際空港

関西民からポジティブなコメントを聞いたことがなくて有名な関西国際空港からの出発です。とにかく遠い、アクセスが悪い、終電が早くて空港に閉じこめられがち。たまーに国内線でも使うことがありますが、国内線ラウンジはとても残念な感じだったのを覚えています。国際線メインなんだし国際線のビジネスクラスラウンジならどうだ…!!と思って楽しみにして、インビテーションをもらったKIXノースラウンジに行きました。

関空ラウンジ

関空ラウンジ食事

国内線レベル…!!!!

かなり残念。日本はハブになるような位置ではないので長時間使われることはないと思いますが、ビジネスクラスのお金払ってこれでは代わりがあればそっちを使うだろうなあという感じでした。ANA、JALの国際線ラウンジはもうちょっとマシだと信じます。

関西国際空港からハマド国際空港(ドーハ)

QR 803 に乗りました。

カタール航空 ビジネス

長距離国際線ビジネスクラスとしてはもう一般的な形ですね。カタール航空のビジネスクラスには Q-Suite という新型があるそうですすが、今回は行き帰りとも旧来の形でした。

カタール航空 パジャマ

カタール航空ビジネスクラスの特徴のひとつ、全員に配られる持ち帰ることのできるパジャマです。僕は良く知りませんが the white company というしっかりしたブランドのもののようです。実際肌触りもよく、家でも使おうとしています。

カタール航空 食事 1

カタール航空 食事 2

カタール航空 食事 3

カタール航空 食事 4

カタール航空のビジネスクラスはSKYTRAXの格付けで世界一のビジネスクラスとして選ばれたこともあるそうで、機内食にも力を入れているそうです。実際ワインリストも他のエアラインよりしっかりしており、食事とともにあれこれといただきました。メインのスズキ(だったと思う)は温めただけとは思えないほどふっくらしており、なかなかでした。

ハマド国際空港(ドーハ)

乗り継ぎに3時間ほどあったので、アル・ムルジャン ビジネスラウンジを利用しました。

アル・ムルジャン ビジネスラウンジ 1

アル・ムルジャン ビジネスラウンジ 2

アル・ムルジャン ビジネスラウンジ 3

関空のラウンジとは格が違いますね! さすがに世界のハブとして確約する大規模空港。

ハマド国際空港(ドーハ)からアテネ

QR 211 に乗りました。

カタール航空 食事 1

カタール航空 食事 2

カタール航空 食事 3

4時間ほどドーハからアテネへのフライト中にも軽めの食事がでました。2つめのビリヤニ書いてあったかもしれないカレーがめちゃくちゃおいしかったです。

座席は近距離用のもので、寝るための設計になっていないタイプでした。

アテネ

アテネ国際空港はターミナルもひとつの国の玄関口としては控えめなサイズでした。その分移動は簡単。

空港 ←→ アテネ市街

空港からアテネ市街の移動にはタクシー、地下鉄、バスがあります。

空港から市内

アテネでは他のヨーロッパ各都市と同じように地下鉄にはスリが多いと聞いていたこと、バスの終点であるシンタグマ(現地での発音を聞いてるとシンダグマに聞こえる)は今回確保できたホテルのそばではないことから、タクシーで向かいました。Uberも使えましたが、ヨーロッパ各地ではFreenowというアプリのほうが一般的なようで、市街で何度か両方を使いましたが台数も到着速度もUberよりFreenowのほうが便利でした。事前に準備をおすすめします。

スリ対策はちゃんとしましょうね。僕は今回は危機感を感じるシーンもありませんでしたが、ポケットにものをいれない。かばんは視界の範囲から出さないし常に手をかけておく。リュックを背負うなら鍵をつけるぐらいは旅行者としてのたしなみぐらいに思っていきましょう。ウェストポーチなど、ちょっと視界から出るようなところからも被害にあった人も多いそうです。現金ぐらいならなんてことないですがスマホなどパスポート並みに大事なものがとられたら大変です。

市内から空港

先に帰りのことも書いておくと、帰りは現地に多少慣れたこともあり、地下鉄で帰ってみました。アテネ市街の地下鉄は1、2、3番線が走っており、市街地観光には2番線がメインとなりますが、空港には3番線で向かいます。2番線と3番線の乗り換えはシンタグマ駅で行います。

そして3番線に乗るときに注意なんですが、全ての3番線が空港に向かうわけではありません。空港及び近くの駅には特別料金がかかることもあり、だいたいの電車は手前で折り返しになります。だいたい30分に1本ぐらいです。アテネ地下鉄はかなり定時運行していたので、Google Mapなどで確認して乗ってもいいでしょうし、空港行きの電車には窓に飛行機のマークがついていましたのでこちらを目印にしてしてもいいかもしれません。

ホテル

ホテル外観の写真はとり忘れていました。ホテルの名前は Ruby rooms Athens です。ちょっと調べると分かりますが、いわゆるラブホテルの流用のようです。部屋によってはポールダンス用のポールがあるらしいです。なのでレストランなど良くあるホテルの施設はありません。寝る用という感じです。逆に、由来からするのか部屋はめちゃくちゃ広かったですね。

Ruby rooms Athens 1

Ruby rooms Athens 2

場所は市街地の真ん中ってわけではないのですが、逆にそれが良く、地元で暮らす人々の様子も見ることができましたし、「ネーネーネー」(そうそう、そうなのよー的なやつ)と話すおばちゃん達、地元のおっちゃんが集まってるパン屋さんやコーヒー屋さんなど、旅行者のことを考えてない店に近かったのがローカルを知りたいタイプの旅行者としては嬉しかったです。

早朝についたので荷物だけ置かせてもらって早速観光へ向かいます。

1日目

歩いていけそうだったんでまずは早朝のアテネ市街を歩きつつ観光をスタートしました。散歩してるだけで見えるアクロポリスとパルテノン神殿は、まさにシンボルという感じがしますし、ワクワクしました。「おーこれは黄金聖闘士おるで…」と思っていました。

古代からの文明残るギリシャなんで当たり前というかなんというか、訪れたほとんどのスポットは世界遺産です。やばい。

アテネ滞在中訪問した遺跡はこのチケットで行きました。複数行くならお値段はもちろん、手間的にもおすすめ。特にアクロポリス入るのは事前に買っていかないと列がすごい。

Online Tickets for Archaeological Sites | e-tickets | Step 1

ハドリアヌスの凱旋門

ハドリアヌスの凱旋門

ハドリアヌスの凱旋門 - Wikipedia

ゼウス神殿に向かう途中に出会いました。ハドリアヌスというのは、テルマエロマエでもおなじみのあのローマ皇帝です。

オリンピア・ゼウス神殿

ゼウス神殿 1

ゼウス神殿 2

ゼウス神殿 - Wikipedia

かなりしっかりとした修復のため全景を綺麗に見ることができませんでしたが、ギリシャ神話最高神ゼウスのための神殿と伝わっています。約2500年前の世界最大級の神殿。ちなみに完成は先程のハドリアヌスが成しとげたそうです。

だいたいギリシャの遺跡はそうなんですが、2500年前に作った建造物がまだ地上に立ってるってだけでやばい。日本ではだいたい弥生時代、やっと狩猟生活から農耕生活に切りかわり、土器などを生産しはじめたころです。その頃アテネではこれが作られてたんですよ…やばい…

パナシナイコスタジアム

パナシナイコスタジアム

パナシナイコスタジアム - Wikipedia

古代オリンピックはもちろんのこと、近代オリンピックの発祥ももちろんギリシャなわけですが、その1895年の近代オリンピック復活の地です。ちなみに2500年以上前から競技場自体はここにあったのだとか…

ここに来たときはたぶんインド人のツアーご一行がいらっしゃったので、インド人旅行ブームが来ているなんて話もあったなあなんて思いだしていました。

リュケイオン

リュケイオン - Wikipedia

リュケイオン

アテナイの学堂

リュケイオン - Wikipedia

ラファエロのアテナイの学堂のモデルの地です。ほとんど何も残っていませんが、ここにアリストテレスがいたんだ…と考えるとロマンがあります。

アテネ国立庭園

アテネ国立庭園 - Wikipedia

アテネ国立庭園 1

アテネ国立庭園 2

別に予定にはなかったんですが近くにあったのと目的地までにあったので寄りました。観光客だけでなく、ランニングしたりしてる人やゆっくりしてる人も多く、憩いの地という感じでした。

昼食

o Gyros Pou Gyrevis

ギロピタとグリークサラダ

o Gyros Pou Gyrevisというところでギリシャ名物ギロピタとフェタチーズとオリーブオイルで食べるグリークサラダ。ギロピタはのほうは前にイスタンブールにも行きましたが、ケバブサンドに近いですね。お隣だけある。グリークサラダのほうのフェタチーズははじめて食べたかもしれません。フェタチーズはギリシャ産以外は名乗れないそうです。酒にも合うし結構好きだったので輸入したい。

アクロポリス博物館

アクロポリス博物館 - Wikipedia

巨人族と戦うアテナ女神像

スフィンクス

アテナのシンボルのフクロウ

アクロポリス博物館下の遺構

本日のメインイベント。教科書で見たもの、アニメやゲームのモチーフ元の数々…平気で2500年前とか3000年前とか書いてある…すごかったです。ちなみに事前に買った電子チケットには時間が書いてありましたが、全然関係なく入れました。チケット購入で結構列ができていたので、電子チケットおすすめ。

リカヴィトスの丘

リカヴィトスの丘 - Wikipedia

リカヴィトスの丘 1

リカヴィトスの丘 2

アテネで一番高いところ。アテネのアクロポリスもそうですが、急に高い丘が点在してるんですよね。タクシーとケーブルカーを乗りつぐのが基本だそうですが、僕は山と海の街神戸在住ということで多少の丘には負けられないと自力で登りました。まあハイキングと思えばいける範囲ですが、問題はこれが1日歩きつづけた旅行1日目最後のイベントだったということですね。

アテネ市街やアクロポリス、エーゲ海まで一望できます。

ここからの夕日が有名だそうで、はやめに到着し鑑賞しました。9月下旬でしたが日のいりはだいたい19時15分ぐらいでした。

夕食

Me Kolonaki

Me Kolonaki というリカヴィトスの丘を降りたところにあるレストラン。確かタコとイカのフライとハーブのスパゲティ。この太さのものはスパゲティと言わないはずだけど、ギリシャも日本と同じように違いはあまり気にしてないのだろうなと思いました。日本にはない味で面白かった。ちなみにここでApple Watchを落としました。Apple Watchのスポーツバンドは何かあたっただけで外れるので不良品として集団訴訟でもできるんじゃないかと思うぐらい良くない製品。

2日目

朝食

朝食

ホテル近くのコーヒー屋さんで朝食。今調べたら Langano Espresso Bar Νέος Κόσμος というお店。ギリシャスタイルのコーヒーFredo Espressoとともに。あとで気付きましたが、サンドイッチのソースにギリシャ名物タジキが入っており、健康的で良かったです。タジキというのはヨーグルトとオリーブオイル、にんにく、キュウリなどを混ぜたパンにも肉にもスパゲティでもなんでも合わせて食べるギリシャの最もベーシックな前菜。普通に日本でも使いたい。

ローマンアゴラ

ローマ時代のアゴラ - Wikipedia

ローマンアゴラ 1

ローマンアゴラ 風の塔

古代ギリシャよりやや新しいローマ時代のアゴラ。

ハドリアヌスの図書館

ハドリアヌスの図書館 1

ハドリアヌスの図書館 2

またまた登場ハドリアヌス。影響力のあったことが伺えます。決してテルマエロマエのように風呂のことだけ考えていた人ではない。 ここで初めて野性のリクガメを見ました。各地の遺跡にもいました。国立庭園にもカメエリアがありましたし、もしかするとアテネとリクガメはなじみが深いのでしょうか。

古代アゴラ

アテナイのアゴラ - Wikipedia

古代アゴラ

スパルタの盾

ヘファイストス神殿

こちらは古代ギリシャのアコラ。付属博物館があり、そこでスパルタ兵の盾の実物を見られたのは良かった。FGOでもおなじみレオニダスや彼の300人の親衛隊がテルモピュライで20万のペルシャ軍を相手にきっとこの盾を構えていたんですよ…映画スリーハンドレッドでも知っている人は多いんじゃないでしょうか。 "This is Sparta!!!!!!!!" のシーンとか。

こちらの神殿はヘファイストス神殿です。色んな作品でもおなじみ鍛冶の神ですね。古代でも人気。

昼食

観光地にある、いかにも観光客向けって感じのレストラン Taverna Vyzantino で昼食。今回のギリシャ旅行で唯一日本語を見た。

ムサカ

カラマリフライ

どちらもギリシャのベーシック料理。ムサカはじゃがいもやなす、ひき肉が層を作っている料理。日本人にもなじみやすい味。もう一方はただのイカのフライであるが、ミノス文明のころの壺にタコが書いてあったように、タコやイカも良く食べる。

国立考古学博物館

Eθνικό Αρχαιολογικό Μουσείο

本日のメインイベント。こちらもアクロポリス博物館と同じく電子チケットには時間の指定がありましたが、関係なく入れました。荷物検査の列がひとつしかないため、荷物検査まではチケット購入の列と一緒に並びます。荷物検査を終えてチケットを持っているとスタッフのひとが「スキップして入口行くといいよ」と教えてくれたのでちょっとスキップできました。

アルテミシオンのジョッキー

アルテミシオンのポセイドン/ゼウス

アガメムノンの仮面

上2つのブロンズ像をはじめ、多くの彫刻がありました。精緻すぎてこんなのが2500年前の人々によってなしとげられているのを見ると、その後の時代の我々って一体…となりますね。解説を読むと海底から引きあげられているものも多くあるのですが、海底からこれら出てくるってどういうこと…ってなります。

アガメムノンのマスク - Wikipedia

3つめはアガメムノンのマスクです。創作でも良く出ますねアガメムノン。イリアスに出てくる人の仮面ですよ…(実際はあやしいけど)イリアスといえばヘラクレスとかの話です。その時代の…仮面…?神話…?実物…?ロマンがあふれる遺物です。

夕食

Big Nick 1

Big Nick 2

体力つきはてなんでもいいやとホテルそばのハンバーガー屋へ。チキンサンドとオニオンリング。割りとしっかりしてウェットナプキンまでついていて、海外のハンバーガー屋で初めて見たかもしれないと驚きました。わりとおいしかった。

3日目

3日目は1日かけてアテネから2時間ちょいぐらいの距離のデルフィに向かいました。ローカルバスもあるようですが、アルファベットのようで違うギリシャ文字は似てるぶん余計に混乱するので、英語で会話できればなんとかなるツアーを使いました。世界中英語さえ使えればなんとかなる度が全然違いますから、本当にちょっとでもできるようになっておいて良かった。ガイドさんの話を全部翻訳アプリにかけながら~とかできませんからね。

ツアーはAmmon Expressにお任せしました。アテネ郊外に待ちあわせポイントがあります。中心地の混雑に巻きこまれない代わりに結構遠いです。メトロ3番線の特別料金がかからないギリギリの駅だった気がする。でも行けばそこはAmmon Expressの人とバスばかりだしすぐ分かると思います。

Daily Excursions and Tours | Ammon Express

待ちあわせはメトロの出口すぐなんですが、例によってギリシャ文字は検索しにくいです。しかし助かることにGoogle Mapには待ちあわせ場所が英語で登録されているのでそれでルート検索すると簡単です。

https://maps.app.goo.gl/t14gwuHsBwmz2qGP9

途中1回山に囲まれた地域でカフェで山を眺めつつカプチーノを飲み休憩をいれつつ、デルフィへ向かいました。

デルフィ遺跡群

デルポイ - Wikipedia

山に沿って遺跡があります。つまり山を登りながら遺跡探訪をするわけですが、だいたいどの観光客も最初は元気で、全ての遺跡を見るころには疲れてテンション下がっている様子がちょっとおもしろかったです。

アポロン神殿

アポロン神殿

先ほども出てきた、スパルタ王レオニダスの映画、スリーハンドレッドでも登場した古代ギリシャ1神格が高く、ここでの神託が国の行く末を左右したほどの神殿。かつてここは世界の中心と信じられていました。

古代劇場

古代劇場

アテナ・プロナイアの神域

アテナ・プロナイアの神域

アポロン神殿訪問前に行くものとされていたアポロン神殿近くの神域。日本でも伊勢神宮の前に訪れる神社があったりしますね。にしてもアテナの神域て。もうそのワード自体がかっこよすぎる。

デルフィ考古学博物館

オンパロス - Wikipedia

オンパロス

先ほどアポロン神殿は世界のへそと信じられていたと良いましたが、そのアポロン神殿の世界のへそと信じられた位置に設置されていたものです。現地には代わりの石が置かれていました。

地球のへそ

昼食

デルフィ近くの街、アラホヴァで昼食です。なんでも冬はスキー場が近くにあって大人気らしい。

To Archontiko

タジキ

パスタ

おまけデザート

タジキをパンやパスタに塗りたくりながら食べました。あっさりするのでパクパク食べられる。2回目だけど日本でも欲しい。

夕食

ほぼデルフィであっちこっち行くとほぼ登山であったのでこの日も精魂尽き果てて、近くのローカルパン屋さんで。セサミベーグルはギリシャ名物みたいなもんらしい。あと何回かの飲んだけどギリシャのフルーツジュースうまい。

サンドイッチ

セサミベーグル

ジュース

4日目

ギリシャ滞在実質的に最終日

アテネのアクロポリス

チケットの都合的に最終日まで回ってきてしまった、ギリシャのシンボル、アテネのアクロポリス。 他の博物館などで時間指定は気にしなくても良かったと書いたけど、ここだけは本当に時間通りじゃないとだめだった。別の日に聞いてみてもだめだったし、当日でも時間より早く入ろうとするとちゃんとチケットスキャン時にエラーで止められた。過去はどうでも良かったらしいので、情報が食いちがってるなと思ったひとは情報の時期を見てみてください。

直接チケット売り場で買っても数時間後の入場のチケットを案内されるので、もはや絶対にEチケットを先に買っていったほうがいいと思います。僕は含まれるすべての遺跡に行ったので最高にオトクでしたが、事前に時間指定できるだけでも普通は予定にそんなに余裕のない旅行者にはオトクでしょう。

僕は平日に入りましたが、土日に見たときは結構な列だったので、チケット列並んで、数時間入場時間になるのを待って、入場列並んで…ってのはもったいない。

Online Tickets for Archaeological Sites | e-tickets | Step 1

イロド・アティコス音楽堂

イロド・アディコス音楽堂

改修されて現在では音楽イベントなども行われているらしい。確かに現代的な素材が見える。

プロピュライア

プロピュライア 1

プロピュライア 2

アクロポリスの台地部、パルテノン神殿前への入口的な門

アテナ・ニケ神殿

アテナ・ニケ神殿 1

アテナ・ニケ神殿 2

アテナ、ニケともに人気のある戦いや勝利の女神で、モチーフにされる人気でも1、2を争う人気なので、今回の旅行中もかなり気にして色々見ていたのですが、本丸のように思っていたアクロポリスにあるこの神殿は近くに寄れない、かつ、小さなものであるためちょっと残念だった…

エレクテイオン

エレクテイオン 1

エレクテイオン 2

エレクテイオン 3

柱の彫刻が美しい、パルテノン神殿より古い神殿。

パルテノン神殿

パルテノン神殿 1

パルテノン神殿 2

日本人にも認知率8割かいくんじゃないかというぐらいみなさんご存知パルテノン神殿。似た形の神殿はここまでにいくつも見たけども、やはり圧巻。でかい。アクロポリス博物館で略奪、破壊されたものを含めパルテノン神殿の装飾の展示を見てきたのもあり、残されているものを見ても装飾のすごさも理解できる。なんだかんだすごい。

アレオパゴス

アレオパゴス

アクロポリスのバスなどがとまる方の入口のそばにある、古代にはここで裁判などが行われていたという巨岩にのぼれる。アクロポリスを見上げつつ、アテネの街を軽く見渡せる。

ケラメイコス

ケラメイコス 1

ケラメイコス 2

古代ギリシャの墓場の遺跡。先述した共通チケットで入れる7つめの最後の遺跡。博物館にも多く展示されているが、古代ギリシャの墓石はでかい。

フィロパポスの丘

ソクラテスの牢獄

ソクラテスの牢獄

まあ鉄格子はおいといて、ここのソクラテスは投獄されたと伝わっています。プラトンも訪れたのでしょうね。そしてその系譜はアリストテレスへ受けとがれ、万学の祖と称えられるまで発展したわけですね…

フィロパポス記念碑

フィロパポス記念碑 1

フィロパポス記念碑 2

全然行く予定ではなかったけど、アクロポリスから見えていた謎の塔、あとソクラテスの牢獄に行ってみたらまさにその丘の上だったのでもう丘には登らないぞと思っていたけど登ってしまった先にある記念碑。このフィロパポスの丘にはニンフ伝説もあったり、いちいち厨二病が刺激される街ですねアテネは。

スニオン岬

アテネ旅行最後のプログラム。またもやアテネから数時間バスに乗り、南へ向かい、スニオン岬へ向かいます。このスニオン岬から海に飛びこんだエウゲニアン王にちなんでその海はエーゲ海と呼ぶそうで、まあそれぐらい由緒ある岬です。

アテネのビーチ

アテネから海へ出るのは以外と近く、アテネ中心部からビーチが見えるまで30分もなかったように思います。アテネは地中海性気候により雨が少なく晴れが多いのでビーチを楽しむ機会も多そうで良いですね。

ポセイドン神殿

ポセイドン神殿 1

ポセイドン神殿 2

夕食

To Koutouki Tou Thoma

どローカルな感じのする食堂。なんとメニューがなく、その日あるものを見せてもらって選ぶ。でもこの大皿にパン、ワインを含めて20ユーロ程度の良心価格。ズッキーニをくりぬいて中に豚のミンチと野菜の微塵切りが入ったものと、牛肉のトマト煮込み。パンにも合ってめちゃおいしかったです。

飛行機 (復路)

帰りもアテネからドーハ経由で帰ります。

ドーハトランジットツアー

ドーハ 1

ドーハ 2

ドーハ 3

ドーハ 4

タイなど暑い国にも何度も行ってもそこまで日本より暑いと思ったことはないんですが、ドーハはすさまじかったです。40度を越え、湿度もすごく、オイルマネーがなければこの都市を維持して住むのはとんでもないコストが必要だろうな…という感じがすごかったです。

最後の写真はトランジットツアー中に仲良くなった日本人とルーマニア人。特に日本人の若者のほうはウェーイではないが、ナチュラルなコミュ強という感じで、いろんな国の話ができて面白かったです。

ドーハ空港 ガーデンラウンジ

ドーハ空港 ガーデンラウンジ 1

ドーハ空港 ガーデンラウンジ 2

ドーハ空港 ガーデンラウンジ 3

めちゃでかく、豪華なラウンジでした。さすがハブとして世界の経由地となっているだけある。ドーハツアーでしっかりかいた汗をシャワーで流し、荷物を預け、フリーの食べ物等満喫し、ソファで寝ながら飛行機を待てたので、飛行機に乗る前にすっかり体力が回復するほどでした。

海外のラウンジで寿司が出たのは初めてだったので頼んじゃいましたが、まあ海外の方向けという感じでした。日本の寿司職人のみなさん、高給取りになれるチャンスかもしれません。

おわりに

5日前に決めて行くところ考えて云々した割にはかなり充実した内容だったと思います。世界史好きとしては逃せない憧れの地のひとつ、アテネに行けたのは最高でした。まだまだヨーロッパにはドイツ、スペイン、ポルトガル、イギリス(大英博物館だけ)、フランス(ルーブル美術館だけ)、そして大本命ローマ帝国、ルネサンスなど世界史のなかでも一番好きな文化がめちゃくちゃあるイタリアとまだまだ行く気なので楽しんで行きたいです。

2023-4-7 keyball61 のキーマップ

shishi.hatenablog.jp

keymap

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  ),

  [1] = LAYOUT_universal(
    TO(0)   , XXXXXXX  , KC_PEQL , KC_PSLS , KC_PAST , KC_NUM  ,                                 XXXXXXX    , XXXXXXX    , XXXXXXX     , XXXXXXX , XXXXXXX , TO(0)   ,
    TO(0)   , XXXXXXX  , KC_P7   , KC_P8   , KC_P9   , KC_PMNS ,                                 XXXXXXX    , A(KC_LEFT) , A(KC_RIGHT) , XXXXXXX , XXXXXXX , TO(0)   ,
    XXXXXXX , XXXXXXX  , KC_P4   , KC_P5   , KC_P6   , KC_PPLS ,                                 C(KC_W)    , KC_BTN1    , KC_BTN3     , KC_BTN2 , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , XXXXXXX  , KC_P1   , KC_P2   , KC_P3   , KC_PENT , XXXXXXX ,            XXXXXXX  , C(S(KC_T)) , KC_PGUP    , KC_PGDN     , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , XXXXXXX  , KC_0    , KC_PDOT , KC_PCMM , XXXXXXX , XXXXXXX  ,           XXXXXXX  , KC_DEL     , XXXXXXX    , XXXXXXX     , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX
  ),

  [2] = LAYOUT_universal(
    TO(0)   , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX ,                                 XXXXXXX , KC_INS   , KC_SCRL , KC_PAUSE , XXXXXXX , TO(0)   ,
    TO(0)   , KC_F1   , KC_F2   , KC_F3   , KC_F4   , XXXXXXX ,                                 XXXXXXX , KC_HOME  , KC_END  , XXXXXXX  , XXXXXXX , TO(0)   ,
    XXXXXXX , KC_F5   , KC_F6   , KC_F7   , KC_F8   , XXXXXXX ,                                 KC_LEFT , KC_DOWN  , KC_UP   , KC_RGHT  , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , KC_F9   , KC_F10  , KC_F11  , KC_F12  , XXXXXXX , XXXXXXX  ,            XXXXXXX , XXXXXXX , KC_PGUP  , KC_PGDN , XXXXXXX  , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , KC_F13  , KC_F14  , KC_F15  , KC_BSPC , KC_SPC  , KC_ENTER ,            XXXXXXX , KC_DEL  , XXXXXXX  , XXXXXXX , XXXXXXX  , XXXXXXX , XXXXXXX
  ),

  [3] = LAYOUT_universal(
    TO(0)   , XXXXXXX  , XXXXXXX , XXXXXXX  , XXXXXXX  , XXXXXXX  ,                              XXXXXXX , XXXXXXX    , XXXXXXX    , XXXXXXX , XXXXXXX , TO(0)   ,
    TO(0)   , KBC_RST  , XXXXXXX , CPI_D1K  , CPI_I1K  , XXXXXXX  ,                              XXXXXXX , KC_LBRC    , KC_RBRC    , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , KBC_SAVE , XXXXXXX , CPI_D100 , CPI_I100 , XXXXXXX  ,                              XXXXXXX , S(KC_9)    , S(KC_0)    , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    XXXXXXX , XXXXXXX  , XXXXXXX , SCRL_DVI , SCRL_DVD , XXXXXXX  , RESET ,            EEP_RST , XXXXXXX , S(KC_LBRC) , S(KC_RBRC) , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX ,
    RESET   , XXXXXXX  , XXXXXXX , XXXXXXX  , XXXXXXX  , KC_SPC   , XXXXXXX ,          XXXXXXX , KC_DEL  , XXXXXXX    , XXXXXXX    , XXXXXXX , XXXXXXX , XXXXXXX
  ),
};
// clang-format on
#pragma once

#define TAPPING_TERM 170
#define IGNORE_MOD_TAP_INTERRUPT

#ifdef RGBLIGHT_ENABLE
#    define RGBLIGHT_EFFECT_BREATHING
#    define RGBLIGHT_EFFECT_RAINBOW_MOOD
#    define RGBLIGHT_EFFECT_RAINBOW_SWIRL
//#    define RGBLIGHT_EFFECT_SNAKE
#    define RGBLIGHT_EFFECT_KNIGHT
//#    define RGBLIGHT_EFFECT_CHRISTMAS
#    define RGBLIGHT_EFFECT_STATIC_GRADIENT
//#    define RGBLIGHT_EFFECT_RGB_TEST
//#    define RGBLIGHT_EFFECT_ALTERNATING
//#    define RGBLIGHT_EFFECT_TWINKLE
#endif

#define TAP_CODE_DELAY 5

もうかなりの長い間これで固まっているので、一つの到達点になってそう。 キーマップ以外のカスマタイズでは指の配置のクセ上誤爆しやすい位置のキースイッチを重くしたりはしました。ピッタリ誤爆しなくなって満足。

keyball最高!!!!完全無線バージョンもほしい!!!!!!!!!!!!

スターフェスティバル株式会社に入社していました

shishi.hatenablog.jp

この記事からまた何社か変遷しまして、

会社
前々職 GMOペパボ株式会社
前職 株式会社如月システム
現職 スターフェスティバル株式会社

となっております。

前職は友人と数名のみで構成されていた会社であるため、ご存知のかたはいらっしゃらないかと思います。

現職で試用期間が過ぎ、クビにならなかったためこの記事を書いています。

現職ではRubyを全く使わず、TypeScriptしか書いていません。分かっていたことなのでそこに不満はないのですが、別の言語もやりたいなあと思っています。

気付くと前々職が最後に仕事でRubyを書いていたときでしたね。OpenAIのAPIで遊んでみたときにRubyを使ってみたりしたのですが、うおおおお楽しいいいいいいってなってました。

十分にレベルの高い同僚に囲まれ、日々教えを請いながら今までと毛色の異なる業務ができて、この歳ながらいちプログラマーとして未知と戦うことが許されており嬉しい限りです。

とはいえいただいている給料からしてもこのままゆっくり知らないドメインとの戦いばかりをしているわけにもいかないとは分かっていて、グランドデザイン的な設計にも今後取りくんでいかねばなりません。設計としても今までやってこなかったデータ指向なデザインなため、直接的に今までのウェブ回りの経験を活かすというより、モデリングの慣れを活かしていくことになりそうです。

同僚が優秀なので、自分が間違っても誰かが指摘してくれるという安心感があり、とりあえずやってみるかってノリでやっていこうと思っています。

他の会社のお手伝いは引きつづき他の時間にやっていて、今は現職とどちらに入社させてもらうか最後まで悩んだ会社さんを手伝わせてもらうことになっています。こちらは自分の得意領域を直接活かせそうなお仕事。

2022-8-6 Keyball61のキーマップ

shishi.hatenablog.jp

shishi.hatenablog.jp

Keyball61のキーマップの記録。

基本的にはErgodoxでQMKには慣れていたし、レイアウトやキー数も似ているし、Home Row Modという、ホームポジションに修飾キーを配置するという考え方も踏襲しているのであまり変更はしていません。

やはりトラックボールが付属しているというKeyball最大の特徴からポインタ操作をだいたいホームポジションから手をずらさずにできるようになってとても快適。だらっと操作したいときは今まで使っていたトラックボール

www.kensington.com

を相変わらず使っています。

だいたいのキーにTap Danceを設定してあってこの部分だけの画像はあまり意味ない気もする…せっかく好きなようにキーを配置できても修飾キーの位置がそのままって人は多くて、変えてみてほしいなあと思います。

github.com

Gateron の Yellow Milkというキースイッチがなかなか良い

shishi.hatenablog.jp

先の記事のkeyball61に合わせて新しいキースイッチをそろえることにしました。最近はファクトリールブという最初からルブされたものが人気のようでそのような商品が多いです。買ったのはこちら。

talpkeyboard.net

今まではZilient V2というスイッチを愛用していて、その静音性や打鍵感が気に入っていたのですが、今度はもうちょっとコトコト感が欲しくなり、Gateron CAP V2 Milk Yellow を買うことにしました。あまり一般的な色のラベリングではありませんが、商品映像と押下圧を参考にこちらにしました。

結果としては結構気にいっていて、茶軸などほどのうるささもなく、適度に打鍵音とコトコト感が得られています。ピンク軸になると打鍵感がおもしろくないと思っていたのでその中間みたいなところでしょうか。同じ感触が得られるなら押下圧45gともっと軽いものがあれば試してみたいぐらいの感じです。今までのZilentが重めのスイッチだったこともあり全然重くは感じないのですが。

ホットスワップで気軽にスイッチが変更できるとスイッチをポンポン変える楽しみもあるので、キースイッチをホットスワップできるキーボードはおすすめです。

keyball61というキーボードを買った

keyball61というキーボードを買った

プログラマの9割はキーボードから手を離さずにマウスを操作できないものかと考えたことがあるかと思います。僕も過去には視線追跡でなんとかならないかとか、ペンタブでやったら楽なんじゃないかとか試行錯誤してきましたが、今回はキーボードとトラックボールを一体化した分離キーボードとして注目していた keyball61 を買いました。

自作キーボード界隈はもちろんはんだづけなど自作スキルが求められますが、こちらには設計・販売の方による組立サービスも提供されており、僕は迷わずお願いしました。右利き用、左利き用、LEDの取り付けなど色々対応していただけます。

Ergodoxと数キーしか変わりませんが、ひとまわり小さくなり、コンパクトなサイズです。左右どちらでもPCと接続することができたり、僕はしませんでしたが、親指の部分だけをロープロファイルにすることができたりと、細かい心配りのあるキーボードです。リストレストがないとやはりボール部分が気になりますが、リストレストがあれば手の小さな僕でも手に隠れてほとんど気になりません。

類似品としてはUltimate Hacking Keyboardがありますが、トラックボールなどのポインティングデバイスの操作に難がありそうな小さいものであったこと、QMKに対応しておらず、カスタマイズ性が低そうなことがありました。

QMK

QMKは汎用のキーボードファームウェアです。多くのキーボードに対応しており、自作キーボード分野においてはデファクトスタンダードなものと思います。Ergodoxで導入して以来、すっかりこれがなくてはいけないようになってしまいました。省スペースなキーボードを使う人においては複数の機能をひとつのキーで実現することが当然必要になりますが、QMKではあらゆる配置を変えることはもちろん、複数の機能をおさめるためのレイヤ機能、タップダンスという連打の回数などによって出力キーを変えたり、キーボードに保存可能なマクロ、コンボキーなど、もうなんでもできるに近いものがあります。

今後購入するキーボードは分離キーボードであることとQMKへの対応は必須であると考えています。

REMAP

そのQMKを用いてカスタマイズする具体的な方法はいくつかありますが、keyball61はREMAPというウェブサービスからカスタマイズすることが可能です。

remap-keys.app

keyballで初体験しましたが、スムーズすぎて自作キーボード界隈の進化に驚きました。細かい設定ができなかったり、キーマップをエクスポートしておきたいというような要望はありますが、ほとんどの人の希望をこれだけで満たせると思います。

ただ僕の常用しているQMKの設定はREMAPからは設定不能、というよりREMAPが依存しているVIAが対応していない設定が必要であったため、従来のQMKをビルドする環境が必要になりました。

ErgodoxとOryx

configure.zsa.io

Ergodox EZはサポートが充実しているため、QMKの汎用ツールを使うことも可能ですが、専用のツールがいくつかあります。そのため販売もとによる専用のツールでファームウェアGUIで設定可能、ファームウェアflashGUIで可能です。基本的にErgodox使用時はこちらのツールに依存していましたが、QMKのビルド環境を自分で用意したこともありました。今回改めて環境を用意したところ、はるかに便利になっていると感じました。今はWindowsでも何も困ることなく環境を用意できます。

ビルド環境はQMK公式のビルド環境であるQMK WSLがあり、

qmk.github.io

ビルドしたファームウェアflashするのにも公式のQMK Toolboxですぐです。

github.com

以前はなんだかんだと困った記憶があったのですが、とてもスムーズで驚きました。あとはドキュメントを参照しながらこつこつ 'keymap.cconfig.h を編集するだけです。

Tap Dance

REMAPでできなくて必要だった設定はいくつかありますが、QMKの特徴的な機能のひとつにTap Danceがあります。

docs.qmk.fm

キーの連打やホールドで出力するキーを変えることができるという省スペースキーボードの使いこなしに大きく関わる機能です。連打などで変えることができるだけであって実際は任意の関数をはさめるのでなんでもできます。 僕 Ctrl-[hoge] をワンキーでやるためや各種かっこの出力に使っています。

最後にキーマップを貼っておきますが、チートシート出力に使わせてもらったREMAPが対応していないキーは全て任意キーコードとして表示されてしまうためちょっとわかりにくいです。この問題も自前でビルドすれば任意の方法で保存できるので、Githubで管理できるのも自前ビルド環境の良いところですね。

github.com