喪に服している最中のタイを(東北部中心に)回った

夏休みをこの間取れた、つうか取ったので、10日ほど訪泰してきました*1。10日もあるならそりゃバンコク以外に行くでしょ、ということで、今回は東北部を中心に北部にも行ってみる感じで*2。

ウドンタニでうどんを食べたい

2日め、エアアジアの朝の便でウドンタニに向かいます。今回の東北部の目的はルーイ県チェンカーンだったのでルーイ空港に向かえばいいのですが、ウドンタニには心残りがあるのです。昨年(2015年)、ラオスに行った帰りに寄るはずのラオスうどん*3が食べられなかったのですね。それも、町一番のショッピングモールにあるフードコートになく、そこのタクシー運ちゃんはカオピアックの店を知らず、諦めて空港に向かったら通りすがりの道でその店を発見するというかなり悔しい感じの見逃し方。
「ウドンタニ」はタイ人も略して「ウドン」と言います。「ウドンでうどん」はダジャレとしてやはり体感しておかないといけないじゃないですか。というわけでうどんを食べてからルーイに向かう感じで計画を立てたのでした。

リムジンバスはうどん屋ではなくバスターミナルに向かう。

ウドンタニ国際空港*4を出ると、リムジンバス(と言う名のワゴン)とタクシーが待っています。いろいろあって慌ててバスに乗ったら着いた先はルーイに向かうバスターミナルでした。そりゃそうだ。「どこ行きたい?」って聞かれて「ルーイ」って答えたんだからそこで降ろされるわ。

東北タイの人たちは基本的に親切です。バスターミナルでも客引きっぽい、サングラスに革ジャンの怪しいおじちゃんに「どこ行くんだ?」って聞かれて辟易しそうになったら本当にルーイに向かうバスまで連れて行ってくれてチケットカウンターに話を付けてくれそうになりました。いやここでバス乗ったらまたうどんが食えない。慌ててタイ語で「飯食う」って言ったら、「あっち(バス停の北側)に食堂があるよ」って案内までしてくれました。親切は親切ですがやっぱりその食堂でもラオスうどんは売ってませんでした。しょうがないのでもち米とラープで簡単な朝食を済ませます。

量が少ないのはこんな時に便利ですね。

ルーイに向かうバスは1時間に1本あるそうです。まあウドン食うために行き来するなら2時間もあればじゅうぶんでしょう。トゥクトゥクの運ちゃんに「カオピアックに行きたい」と言ったらいろいろ調べて連れて行ってくれました。この時点で「往復」というタイ語を知らないのが私の弱いところです。一旦バスターミナルから離れたらどうなってしまうのか。まあ路線バス的なソンテウも走ってるしなんとかなるのかなと思いました。

うどんはあっさりでうまいがターミナルには戻れない

カオピアック、というのはラオスうどんのタイ語での呼び名ですが、目指す店の店名でもあります。「うどんの店『うどん』」ってどうなのかと思いますがそれで営業していられるんだからそれでいいのでしょう。実はカイガタと呼ばれるハムエッグとかも東北タイとかラオスの名物で、この店ではそんなものも売っているのですが今回はうどんだけ。けっこうあっさりしていて食べやすいうどんでした。もちろんコシはない。


食べ終わってバスターミナルに戻ろうと思います。バスターミナルにはソンテウが1台停まってましたので、その番号を狙えば終点あたりにつくのでは、という目星は付けておりまして、15分ほど店の前で待っていたらその番号のソンテウが走ってきました。この道路で良かったんだ、ありがたい、と思って乗りましたが、終点まで行ってもたどり着きません。終点で運ちゃんに「どこ行きたいんだ」って言われて「バスターミナル」って答えたら結局タクシー的に乗せていってもらうことになりました。行きのトゥクトゥクより5バーツ安かったかな。まあたどり着けただけで御の字です。ちなみに後から地球の歩き方を調べたら、もうちょっと市内の中心部に歩けば6番のソンテウがバスターミナルを周回してたそうです。でもトゥクトゥクやソンテウ追加移動と10バーツ位しか違わなかったな、料金。

ルーイの途中は坊さんの隣。

ルーイ行きのバスは10分後くらいに出る感じの状態でして、最後部の席だけが残っていました。お坊さんの隣です。あと3人くらいしか乗れないところでお坊さんの隣。どうかなと思ったら後から来た2人は女性でした。お坊さんを窓側に詰めさせてその隣に座ることになります。

ルーイ行きの2等バスはシャンデリアにレースのカーテンとオシャレですが椅子はボロボロ、ガラスにはヒビが入っておりました。

まあ気にしません。1,2時間ほどで軽く山越えしてルーイにたどり着きます。

ラオス国境というかメコン川沿いの街、チェンカーンはルーイからさらに北に1時間ほど行ったところにあります。交通手段はソンテウ。

バスということになってますがどう見てもトラックです。まあ荷物持って乗るには最適な気はします。15時に出て16時。日の入りはだいたい18時ですから名物「メコン川に沈む夕陽」を見るにはちょうどいい時間です。

ソンテウは街の入口で停まって、クネクネ曲がって市場の横で停まって、最後に病院の前で停まりました。結果的に予約していたホテルには街の入口で降りるのが一番早かった気がしますが、今さらそんなこと行ってられません。手ぶらなら10分で歩ききれる小さい町ですから、カバン持って宿まで向かいます。で、チェックインしてから夕陽を見に行ったのですがちょっと微妙。

曇っていて、なんとなく沈む、という表現が似合わないようなきがするのですね。まあいいや。

チェンカーンのナイトマーケットで和む。

さて、チェンカーンのもうひとつの名物は木造の建物に囲まれた細い道すがらで行われているナイトマーケットです。一休みしてナイトマーケットに向かいます。

タイでも木造の建物はレトロ、つうことで昨今注目されています。百年市場、ってレトロマーケットがあちらこちらに開業したりしています。本当に昔っから営業している市場はその一部みたいなんですが、まあそれはそれとして、ここもなんか映画のロケ地になってからタイ人カップルのお泊り旅行スポットになってるらしいんですね。

人気がタイ人に偏っているので英語の説明はあんまりありません。こちらとしてはタイ文字を読み取る練習をしているまっ最中なのでそれがありがたいんですが、ナイトマーケットって単なる縁日の屋台みたいなものですからそれほどタイ語が必要になるわけでもありません。そんななか、買い食いしていきます。
まずは豚トロの炙り焼き。

カニ串。

カノム・クロックっていうたこ焼きみたいな形だけどたこ焼きとは全く違う味のするデザート。

食いきれない位買っているのでコンビニで缶ビール買って部屋で食べます。そろそろ絶滅するという噂もあるので一度は食べてみたかった焼き卵。面白い味だけど2個食べる気にはならなかったな。

エビ串。

ちなみに宿に戻った後1,2時間もしたところで大粒のスコールが降ります。酔っ払って居眠りしていても起きるほど大きい音がした。

朝、昼のチェンカーンも満喫した後、チェンマイに向かう。

もう1つ、もう1つと言いながら名物が小出しに出てきます。お隣の国ラオス、ルアンパバーンほどではないですがこのチェンカーンにも托鉢の僧が回っています。宿の人と自分のお互い微妙な英語でのやり取りが本当に微妙で、宿のシャッターが開かなかった*5のでバルコニーから撮影した托鉢風景。

宿から10分ほど歩いた先にある生鮮市場でまたカオピアック食います。

タイ人も観光客は喪服っぽい服着てますけど現場の人は普通の服ですね。

ナイトマーケットの場所も一夜明けるとなんとなく寂しい感じがします。なんとなく一戸町の市街地に似てる。一戸町と違うのはこっちは夜にはマーケットが開くことだな。

そう言えば地ビール飲みに行くの忘れてた。

ルーイ県はピータコン祭りつう奇祭で有名で、この人形はその祭りの格好のやつですが、今はそのシーズンではないです。

さて、たぶん小出しにする最後の名物がケーン・クックーつうメコン川の岬。いちおう景観が楽しいらしいですが私の目的は川エビです。唐揚げもあるけど、生の踊り食いが食べられるんだとか。さてここに行くのに大事なのが昨日まで知らなかった「往復」という言葉です。酔っ払った頭でタイ語一生懸命調べて「パイ・ガップ」らしいと知りました。あとは「パイ・ガップ・ゲーン・クックー・タオライ・カップ」と言えばたぶん往復でいくらか聞けるでしょう、ということでトゥクトゥクを探します。

なかなかいませんでした。結局町の反対端、学校のそばでやっと発見します。言葉そのものはあっけなく通じて往復100バーツで向かうことに。
着いた先。「ゲーンクックー」って書いてあります。

道路票の隣にあったレストランのメニュー。食い物のタイ語なら大体読めます。川魚料理も売りらしいけどたぶん一人じゃ食いきれないな。

ということで、タケノコのおひたしとエビの踊り食いを頼みました。

青い皿で蓋をされていたのがエビの踊り食い。ソースが辛いのでエビが跳ねるんですね。

ちなみにタケノコのおひたしって書いたのはタイ語では「スップ・ノーマイ」と言ってけっこう辛いやつです。だから、ご飯は1皿、って言ったんだけど2皿いけたな。
たぶん漁師。川エビ採ってると思いたい。

結論としてはけっこうまったりできるところでした。また雨降ってきたしね。
雨期のチェンカーンはけっこうオフシーズンですのでお土産屋も半分以上はクローズしてます。まああんまり買いたいものもないので一回りしたら待ってた運転手のところに行って、帰り道に。
「ホテルまで送ってやるよ」って言われたんですが、ホテルの住所知らないのですよね。適当にソイ番号行ったら2本くらい手前でした。ま、学校の前で降りるよりは数倍楽。
これホテルっていうか民宿っていうか宿。実は3部屋しかないらしい。

なんかロビーにはレトロなブツが飾ってあります。

宿の人が「帰りのバスターミナルまで送るよ」というのでまた病院前かな、と思っていたら結構近くに着きました、ていうか、思っていたソンテウターミナルとちゃう。こんなバスあったのか。

終バスがやたら早い*6のを除けば、また雨が降ってきたりもしたのでいい選択だったのかもしれません。

ていうか、問題は終バスがやたら早い、そのことなのです。

この時点で16時過ぎくらい。チェンマイに行くバスは20時過ぎないと来ません。もともと16時とか17時とかのソンテウで来るつもりだったので、ここで重い荷物持って4時間待ちです。

ルーイのバスターミナルで待つ。

ルーイのバスターミナルはなんていうかタイ標準、って感じの建物です。ウドンタニのバスターミナルもこんな感じ。

カバン持って動き回るのは諦めました。どうせ着替えとタイ語の本*7くらいしか入ってないし、こんな重いカバンを盗むやつもほとんどいないだろう、とカバンを放置してバスターミナル横の売店へ。

とりあえず和みます。

ダラダラ待っていると18時。追悼番組ばっかり流していたタイのテレビですが、やっぱり国歌タイムはあるんですね。

でもって売店横の食堂で夕食。東北タイならやっぱりカオニャオにラープでしょう。ついでにソムタムも。

写ってないところにビールもあって、お会計はこんな感じ。

本当にヒマを持て余しつつバスを待ちます。

夜行バスに乗って、チェンマイに向かいますよ。

*1:2017年8月のエントリですが、これは2016年10月当時の話です

*2:北部については次のエントリで書いておきます

*3:カオピアックという

*4:国際便なんか飛んでないけどそう書いてあるんだから仕方がない

*5:後から考えると、OPEN、は宿の人が開けるのではなく自分で勝手に開けていいよ、のOPENだったっぽい

*6:ルーイ経由でけっこう遠くまで行くバスらしいのでまあそういうものらしい

*7:エントリ書いていませんが、ウドンタニに来る前の日にブックフェアなんてものに行ってしまい衝動買いでカバンをけっこう重くしています