生活用品や家電を製造販売するアイリスオーヤマ(仙台市青葉区五橋2)と宮城県が12月5日、包括連携協定を締結した。
同社はグループ本社をはじめ4事業所3工場を宮城県内に展開。地方自治体とはこれまで、角田市、仙台市、気仙沼市、石巻市、静岡県裾野市、御殿場市、岡山県瀬戸内市と包括連携協定を締結している。
活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展および県民サービスの向上を図ることを目的に今回、協定を結んだ。連携事項は、地域産業の振興、防災・減災、環境保全・省エネ・脱炭素、健康増進などに関するもの。地域産業の振興では、インターンシップの受け入れやスタートアップ企業の支援、県産米の海外での販路拡大を行う。
村井嘉浩県知事は「生活者の視点からさまざまな分野で優れた商品を開発し、近年では省エネ、脱炭素の分野にも貢献している。社会課題に向き合う中で培われた知見やノウハウを提供いただけることは、わが県の課題解決にも意義がある」と話す。「幅広い分野で連携、協力していくことで、地域の活性化や県民サービスの向上につながると期待している」とも。
アイリスオーヤマ会長の大山健太郎さんは「農業支援の分野では、パックご飯を海外に展開することで宮城県の米農家を支援していきたい。防災に関しては、東日本大震災の経験も生かし、迅速な支援ができるよう強化している。教育、スポーツなどの分野でも積極的な取り組みをしていきたい」と話す。
有効期間は1年間。