データの扱い方を気にしよう。
まずはこの記事に目を通して欲しい。
初めてこの記事を読んでから、レポートのレベルに激しく疑問を感じていた。
もっとはっきり言ってしまうと、大和総研って電波なのか?と思ってしまったのだ。
さっき、えせさん*1の日記を読んで、「こいつ、テキトーな仕事してるなあ。そうじゃなかったら煽ってるだけだな。」と改めて思った。
この「大和総研 投資戦略部クオンツチーム チーフクオンツアナリスト 吉野 貴晶」って人、何者なんだろう?偉いのか。
なんか偉そうな人なんですけど?
1965 年生まれ。89年千葉大学法経学部卒業。2004年筑波大学大学院修士課程ビジネス科学研究科終了。岡三経済研究所入社、クオンツ分析を担当。山一証券を経て、98年より現職。著書に「株式投資のための定量分析入門」(2003年、日本経済新聞社)がある。クオンツ人気調査ランキング1位(2004年3月 22日付日経金融新聞)。
つーか、クオンツって意味が判らなかったので調べてみた。
「ページのファイル名が、なんでquants.htmlじゃないんだよ!」って突っ込みたい気持ちは、脇に置くとして、野村證券によると
有価証券投資において高度な数学的テクニック(コンピューター)を使って分析すること、もしくは分析する人のことをいう。
Quantitative(数量的)という英語から派生した言葉である。
ほう。「高度な数学的テクニック(コンピューター)を使って分析すること」ね。
…え?ええと、えせさんところで紹介されていた以下のレポートを読んで「高度な数学的テクニック」なんて微塵も感じなかったんだけど…。
- プロ野球の新球団設立で本拠地の宮城県銘柄の行方は?
- 映画が伸びると株価下落、音楽が流行ると株価上昇?
- 名作、ヒット作の映画から投資タイミングを探る
- 観覧車の流行と株価の興味深いつながり
- イヌブームが株式市場の牽引に繋がろう
- サザエさんの視聴率と株式市場の不思議な連動性
まあ、全部のレポートに突っ込みいれていたら終わらないから、軽くサザエさんだけ突っ込もう。(えせさんとは違う方向で。)
サザエさん症候群の理由だけでなく、外出せずにサザエさんを見ながら夕食をとるケースが増えることは景気との関連性もあるだろう。
これ、何で母集団を限定しなきゃいけないんだろう。サザエさんをTVに置き換えたらダメなのか?ここでサザエさんを持ってくるのは煽りのためなのか、それとも他に意味があるのか(レポートからじゃ読み取れない。)?
本来なら、サザエさんの視聴率じゃなくて、時間ごとの総世帯視聴率で分析すべきじゃないの?
c.f)
少なくとも、母集団をサザエさん視聴者にしなければいけないという理由が明確になっていない限り、恣意的にバイアスを入れているようにしか思えないんだけど。
また、サザエさん症候群について
サザエさんの明るさは、見ている人に元気を与えるはずなのだが、こんな不名誉な名称がついては大変残念である。ところで、サザエさんが社会現象に繋がるのであれば、株式市場にも少なからず関係があるのでは?との考えが浮かぶ
と述べているが、それがサザエさん限定の理由なのか?
サザエさん症候群って、メディアの煽りが入った名称なだけで、社会現象というものじゃないんじゃないかと…。
さらに、
サザエさん症候群という言葉が聞かれ始めたのは何時頃であろうか?それ程、昔からではない。そこで、2003 年以降のサザエさんの視聴率と株式市場の関係を調べた。
としてる。分析期間短くねーか?
ちなみにサザエさん症候群の初出は1994年のようだ。
調査能力が低いのか手抜き仕事か判んないけどさ、10年間分データ取れるじゃない。
サザエさん症候群=日曜日午後6時半〜7時放映の『サザエさん』を見終わると、これで休日が終わったな、とさみしくなる現象。若い女性などの間に多いという(1994年『新TOKYOウォーク』)。
うーん。こういう範囲とか母集団とか狭めるようなことしている時点で、そうせざるを得なかった事情があるんじゃないかなと思ってしまう。
とりあえず、使ったデータと分析手法の詳細がどうなっているか見ないことにはどうにもならないけど、胡散臭いよなあ。
こういう調査・分析ももっとオープンにならないのかな。レポート書く側は大変かもしれないけど。