逆走彼女
朝の5時に前カノさんから電話が掛かってきて、叩き起こされた。 「寝てた?」 「うん。」 「じゃあ切ろうか?」 「いや、もう起きちゃったって。」 「そっか。飲みに行こうよ。」 「いいよ。いつ?」 「テラスハウスにこだわって探してるんだよね。」 「えっ…
「ダイコンマンの夢見てたー。」 「ダイコンマン??」 「うん。中井貴一がダイコンマンに変身するの。」 「中井貴一?ダイコンマン?」 「ダイコンマンは困ってる人を助けて、大根おろしを食べさせてくれるの。」 「大根おろし?頭をおろすの?」 「んー。…
「私が一番好きなのは、ジャスミンティー。」 「俺はなんだろう?えーっと・・・。」 「話の腰を折って悪いんだけど。」 「ん?いいよ?何?」 「えーっと、何だっけ?忘れちゃった・・・。」 「・・・。」
「かずあきくーん。」 「ん?」 「すっごく眠い。」 寝言で 眠い 言われても・・・。
「トイレ寒い?」 「すっごい寒いよ。」 「そうかー。アヒルのおまるとかあるといいのに。」 「え?ここでするってこと?」 「うん。ジョーって。」 「・・・。そっか。」
「さっき買った部屋着、座ると背中が開いちゃうの。」 「ああ。大きいんだね。」 「え?私のお尻が?」 「・・・。いや、確かにそうだけど、服の方の話・・・。」
体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=BMI値 一般的にはBMI値が25を超えると危険信号といわれています。 また、やせすぎ(BMI値が18.5以下)もよくありません。 どうも自分の彼女は、危険信号を発している気がする。
例えばこんなメールのやりとり。 「生理きたー!(・∀・) 」 「良かったー。一安心。」 俺たち幾つよ。
「私、こんなに独占欲があると思っていなかったよ。」 「え?独占欲だったの?」 「うん。そうだよ。」 「単なる我儘かと思ってたよ・・・。」
「足踏まれただけで、ご馳走してもらえるとは思わなかったね。」 「うん。お鮨おいしかったね。」 「酒が入ってるとは言え、あんなに沢山出してくれるとはね。」 「全部でどれぐらいしたんだろう?」 「さあ?モノが良かったからねぇ。7000円は下らないんじ…
「電車すごく込んでるねぇ。」 「んー。朝はこんなもんだよ。」 「ねぇ。私の髪、醤油臭い・・・。」 「ああ。昨日、皿に顔突っ込んで寝てたからねぇ・・・。」
「指輪買ってー!」 「え?ああ、クリスマスにでも買ってあげるよ。」 「待てない!すぐ欲しい。」 「え・・・。」 「ほら、転職のお祝いに買うといいよ。」 「転職したの俺なんだけど?」 「うん。だから初給料で。」 「そう・・・。」
「育毛効果ありそうなシャンプー買ったよ。」 「あ、ホントだ。偉いっ!」 「でしょ?」 「これで私たち、しばらく一緒にやっていけるわね。」 「えっ?!」
蹴られた足がまだ痛い。
「ちょっと!人のカッターで何切ってるのよ!」 「ああ。新しい髭剃りを出そうと思って。」 「やめてよ。それ、毎晩の手首用なんだから。」 「あ、さっき服のタグも切っちゃった。」 「まったく、油断も隙もないんだから。」 「ごめん。」
「そのカッター何に使うの?」 「ああ、これ?手首切るの。」 「使う前にちゃんと消毒しなよ。」