大山のぶ代、脳梗塞後に認知症を発症した現在を夫・砂川啓介が語る「2分前のことも覚えてない」
2015.05.14 (Thu)
2015年5月13日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(毎週月-金 8:30-13:00)にて、俳優・砂川啓介が、声優で妻の大山のぶ代の病状について語っていた。
ぼく、ドラえもんでした。
大沢悠里:のぶ代さんは、大病を2つやってる。
砂川啓介:そうですね。最初が直腸癌でね。今考えると、その時の方が楽だったんですけどね。
見城美枝子:あら。
砂川啓介:その後やったのが、脳梗塞だったんですけどね。
大沢悠里:脳梗塞は、最近?
砂川啓介:最近っていうか…7年前かな。
大沢悠里:かなり激しい?
砂川啓介:激しいっていうかね…彼女が教えてる専門学校があって。そこへ行ったんですよ。それで、教えようと思って、教室へ入ろうと思ったら、なんか体の調子がおかしいんで、そのまま帰ってきて。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:ちょうど、青山一丁目の交差点のところで、左に曲がると、家の方へ。右へ曲がると、慶応病院。もう、そのまま右に行って、慶応病院に行ったらしいんですよ。そこから、僕のところへ、電話が掛かってきて。
見城美枝子:はい。
砂川啓介:「今、調べてもらってる」って。それで、慌てて飛んで行ったら、脳梗塞だったんですね。
大沢悠里:うん。脳梗塞、これは点滴で治したんでしょ?
砂川啓介:脳梗塞って、僕は全然知らなかったんだけど、行った時はね、車椅子であちこち、検査動いてましたけど、全然普通だった。それで、帰りがけに「今晩、また(血栓が)飛ぶかもしれない」って。
見城美枝子:脳梗塞だと、血の固まりが詰まるんですよね。
砂川啓介:そう。「明日から、意識分からなくなる」って。前頭葉なんですよ。それが今、一番困ってるところなんですよね。記憶とか。
見城美枝子:そうそう。
砂川啓介:それで、「長嶋茂雄さんと同じですね」って言われて。ちょうど、何年か前に、長嶋さんもなられて。長嶋さんの場合は、右半身麻痺で。ウチのは、全然そっちはなんともないんですけど。記憶とか、全てなくなっちゃった。
大沢悠里:脳梗塞の影響からですか、今、はっきり言いますけど、初めて発表する、と認知症の兆候が出てきたの?
砂川啓介:リハビリをしてる時に、院長に「年齢的には認知症になってもおかしくない年代だし」って。退院した時だから、3~4年くらい前かな。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:慶応病院で、2ヶ月。それで、リハビリで2ヶ月、川北病院ってところで。それで、その時に、院長に「脳梗塞の後遺症から、そのまま認知症にスライドすることがあるんですか?」って訊いたんですよ。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:症状が、よく似てるもんでね。そしたら、「そういうことはありません。全く別のものですから」って。そう言われてたから、ずっと脳梗塞の後遺症だと思ってたんですよ。(記憶が)分からなくなったり、急に怒り出したりとか。
大沢悠里:急に忘れちゃうの?今やってったことが?
砂川啓介:そうそう。今は、もう2分くらい前のことも覚えてないですね。
大沢悠里:今、食べた物も分からない?
砂川啓介:食べたものは分かるだろうけど…
大沢悠里:どういうことが分からなくなる?
砂川啓介:あのね、一番困るのは、自分がやってることを、「それ、やっちゃダメだよ」って言っても、「私、やってない」って。それがしょっちゅうな話で(笑)だから、わざとそれをやってないって言ってるのかと思ったら、本当にやってないって思ってるんですよね。
見城美枝子:記憶にないんですね。
砂川啓介:記憶にないんです。
大沢悠里:それは、脳梗塞とは関係なく発症したのかね?
砂川啓介:それは僕、脳梗塞だと思ってたんですけど。まあ、最近になって「これは違うな」と。
大沢悠里:最近は、一緒に生活してて、不都合なこと多くなりましたか?
砂川啓介:そうですね。たとえば、僕が出かけてる時に、留守番できないんですね。
大沢悠里:え?
砂川啓介:電話に出ても、ちゃんと答えられないから。
大沢悠里:ああ、そう?でも、砂川啓介さんってことは、分かってるでしょ?
砂川啓介:それは分かってるんですね。だから、視線が僕に集まっちゃってるというか(笑)他の人のことより、僕だけっていう。
大沢悠里:マネージャーとか、関係者の名前とかは分かる?
砂川啓介:それは分かります。
大沢悠里:一番大きな、忘れるってことは、2分前のことを忘れちゃうとか、電話でお話できないとか。
砂川啓介:できないですね。
大沢悠里:誰かが訪れて、物を運んできた時とか、そういうのもダメなんですか?
砂川啓介:ダメですね。…料理が凄い上手だったんですよ。
大沢悠里:本も出されて。
砂川啓介:今、全くできませんからね。料理も。
見城美枝子:手順とかが分からないんだ。
砂川啓介:だから、今、やるとすれば、洗い物。これもね、認知症の特徴なんでしょうけど、やることが大雑把なんですね。
大沢悠里:なるほどね。
砂川啓介:一生懸命洗うんですけど、洗剤も使わないし。
大沢悠里:ああ、そう。
砂川啓介:もう一回、僕が洗わなきゃいけない、みたいなね。
大沢悠里:精神的には、急に怒ったり、鬱になったりとかあるんですか?
砂川啓介:最近は、少なくなりましたね。
大沢悠里:一頃はあった?
砂川啓介:ありました。
大沢悠里:どういう症状ですか?
砂川啓介:アレは、自分にイライラするんでしょうかね。今までは出来たってことが、できないっていうことに対して。
見城美枝子:ああ、そうか。
砂川啓介:だから、他人に怒ってるってより、自分に怒ってるんですけどね。他人がいるところでやるから、その人が怒られてるようになるっていうね。
大沢悠里:大きな声を出して?
砂川啓介:出してましたね。最近は出さないですね、あまり。
大沢悠里:泣いたりする?
砂川啓介:時々泣きますね。
大沢悠里:意味分からずに?
砂川啓介:僕の歌を聴いて、急に泣きだしたりして(笑)まあ、可哀想な歌を歌ってるんだけど(笑)
大沢悠里:うん、そうね。昔のことなんか思い出したりするんですか?
砂川啓介:あまり思い出さないですね。でも、昔のことをこっちが言うと、分かってることもありますね。でも、あまり自分からは話さないですね。
大沢悠里:今、入浴とかトイレはどうなってます?
砂川啓介:お風呂は、まだ自分1人では入れないですね。
見城美枝子:お風呂だってことが、よく分からない?
砂川啓介:風呂に入りたがらないんですよ。これも認知症の1つの特徴ですね。自分が汚れてるとか、汚いってことが、あまり感じないんじゃないかな。
大沢悠里:前は、普通にちゃんと入ってたんでしょ?
砂川啓介:もちろん、入ってましたよ。
大沢悠里:もう、面倒臭がるというか、嫌なんですか。
砂川啓介:ええ。お風呂に入るのは面倒臭いんでしょうね。
大沢悠里:周りのみなさんがやってあげる?
砂川啓介:僕はちょっとできないんでね、マネージャーの小林っていうのがいるんですが、彼女が来てくれて。それで、一緒に入ってやってくれてます。大変助かってますけど。
大沢悠里:トイレの方は?
砂川啓介:トイレは自分でするんですけど、あんまり始末が上手じゃないというかね。だから、ウチでの分は処理できるんだけど、どっか連れて行った時に、そういうことがあると…
大沢悠里:外で食事することもあるんですか?
砂川啓介:最近はしなくなりましたね。
大沢悠里:外は、どういう時に連れて行くんですか?
砂川啓介:たとえば、誰かのパーティーとか、法事とか。色々ありますよね。そう言う時は連れて行ったんですけどね。去年までは、別所温泉で豆まきに毎年行ってたんですよ。必ず2人で行って、豆まいて帰ってきたんですけど、去年はさすがに連れて行けなかったですね。僕1人で。
大沢悠里:砂川啓介さんとして、のぶ代さんの認知症が進行してるっていうのは、年々分かるんですか?
砂川啓介:分かりますね。あまり運動しないですから。
次の記事に続く:
大山のぶ代、認知症を発症して介護を要する状態に夫・砂川啓介は「小さい娘ができたようだ。愛おしい」
ぼく、ドラえもんでした。
大沢悠里:のぶ代さんは、大病を2つやってる。
砂川啓介:そうですね。最初が直腸癌でね。今考えると、その時の方が楽だったんですけどね。
見城美枝子:あら。
砂川啓介:その後やったのが、脳梗塞だったんですけどね。
大山のぶ代の脳梗塞発症の様子
大沢悠里:脳梗塞は、最近?
砂川啓介:最近っていうか…7年前かな。
大沢悠里:かなり激しい?
砂川啓介:激しいっていうかね…彼女が教えてる専門学校があって。そこへ行ったんですよ。それで、教えようと思って、教室へ入ろうと思ったら、なんか体の調子がおかしいんで、そのまま帰ってきて。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:ちょうど、青山一丁目の交差点のところで、左に曲がると、家の方へ。右へ曲がると、慶応病院。もう、そのまま右に行って、慶応病院に行ったらしいんですよ。そこから、僕のところへ、電話が掛かってきて。
見城美枝子:はい。
砂川啓介:「今、調べてもらってる」って。それで、慌てて飛んで行ったら、脳梗塞だったんですね。
大沢悠里:うん。脳梗塞、これは点滴で治したんでしょ?
砂川啓介:脳梗塞って、僕は全然知らなかったんだけど、行った時はね、車椅子であちこち、検査動いてましたけど、全然普通だった。それで、帰りがけに「今晩、また(血栓が)飛ぶかもしれない」って。
見城美枝子:脳梗塞だと、血の固まりが詰まるんですよね。
砂川啓介:そう。「明日から、意識分からなくなる」って。前頭葉なんですよ。それが今、一番困ってるところなんですよね。記憶とか。
見城美枝子:そうそう。
砂川啓介:それで、「長嶋茂雄さんと同じですね」って言われて。ちょうど、何年か前に、長嶋さんもなられて。長嶋さんの場合は、右半身麻痺で。ウチのは、全然そっちはなんともないんですけど。記憶とか、全てなくなっちゃった。
認知症の発症
大沢悠里:脳梗塞の影響からですか、今、はっきり言いますけど、初めて発表する、と認知症の兆候が出てきたの?
砂川啓介:リハビリをしてる時に、院長に「年齢的には認知症になってもおかしくない年代だし」って。退院した時だから、3~4年くらい前かな。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:慶応病院で、2ヶ月。それで、リハビリで2ヶ月、川北病院ってところで。それで、その時に、院長に「脳梗塞の後遺症から、そのまま認知症にスライドすることがあるんですか?」って訊いたんですよ。
大沢悠里:うん。
砂川啓介:症状が、よく似てるもんでね。そしたら、「そういうことはありません。全く別のものですから」って。そう言われてたから、ずっと脳梗塞の後遺症だと思ってたんですよ。(記憶が)分からなくなったり、急に怒り出したりとか。
大沢悠里:急に忘れちゃうの?今やってったことが?
砂川啓介:そうそう。今は、もう2分くらい前のことも覚えてないですね。
大沢悠里:今、食べた物も分からない?
砂川啓介:食べたものは分かるだろうけど…
大沢悠里:どういうことが分からなくなる?
砂川啓介:あのね、一番困るのは、自分がやってることを、「それ、やっちゃダメだよ」って言っても、「私、やってない」って。それがしょっちゅうな話で(笑)だから、わざとそれをやってないって言ってるのかと思ったら、本当にやってないって思ってるんですよね。
見城美枝子:記憶にないんですね。
砂川啓介:記憶にないんです。
大沢悠里:それは、脳梗塞とは関係なく発症したのかね?
砂川啓介:それは僕、脳梗塞だと思ってたんですけど。まあ、最近になって「これは違うな」と。
認知症発症後、大山のぶ代の生活
大沢悠里:最近は、一緒に生活してて、不都合なこと多くなりましたか?
砂川啓介:そうですね。たとえば、僕が出かけてる時に、留守番できないんですね。
大沢悠里:え?
砂川啓介:電話に出ても、ちゃんと答えられないから。
大沢悠里:ああ、そう?でも、砂川啓介さんってことは、分かってるでしょ?
砂川啓介:それは分かってるんですね。だから、視線が僕に集まっちゃってるというか(笑)他の人のことより、僕だけっていう。
大沢悠里:マネージャーとか、関係者の名前とかは分かる?
砂川啓介:それは分かります。
大沢悠里:一番大きな、忘れるってことは、2分前のことを忘れちゃうとか、電話でお話できないとか。
砂川啓介:できないですね。
大沢悠里:誰かが訪れて、物を運んできた時とか、そういうのもダメなんですか?
砂川啓介:ダメですね。…料理が凄い上手だったんですよ。
大沢悠里:本も出されて。
砂川啓介:今、全くできませんからね。料理も。
見城美枝子:手順とかが分からないんだ。
砂川啓介:だから、今、やるとすれば、洗い物。これもね、認知症の特徴なんでしょうけど、やることが大雑把なんですね。
大沢悠里:なるほどね。
砂川啓介:一生懸命洗うんですけど、洗剤も使わないし。
大沢悠里:ああ、そう。
砂川啓介:もう一回、僕が洗わなきゃいけない、みたいなね。
大沢悠里:精神的には、急に怒ったり、鬱になったりとかあるんですか?
砂川啓介:最近は、少なくなりましたね。
大沢悠里:一頃はあった?
砂川啓介:ありました。
大沢悠里:どういう症状ですか?
砂川啓介:アレは、自分にイライラするんでしょうかね。今までは出来たってことが、できないっていうことに対して。
見城美枝子:ああ、そうか。
砂川啓介:だから、他人に怒ってるってより、自分に怒ってるんですけどね。他人がいるところでやるから、その人が怒られてるようになるっていうね。
大沢悠里:大きな声を出して?
砂川啓介:出してましたね。最近は出さないですね、あまり。
大沢悠里:泣いたりする?
砂川啓介:時々泣きますね。
大沢悠里:意味分からずに?
砂川啓介:僕の歌を聴いて、急に泣きだしたりして(笑)まあ、可哀想な歌を歌ってるんだけど(笑)
大沢悠里:うん、そうね。昔のことなんか思い出したりするんですか?
砂川啓介:あまり思い出さないですね。でも、昔のことをこっちが言うと、分かってることもありますね。でも、あまり自分からは話さないですね。
大沢悠里:今、入浴とかトイレはどうなってます?
砂川啓介:お風呂は、まだ自分1人では入れないですね。
見城美枝子:お風呂だってことが、よく分からない?
砂川啓介:風呂に入りたがらないんですよ。これも認知症の1つの特徴ですね。自分が汚れてるとか、汚いってことが、あまり感じないんじゃないかな。
大沢悠里:前は、普通にちゃんと入ってたんでしょ?
砂川啓介:もちろん、入ってましたよ。
大沢悠里:もう、面倒臭がるというか、嫌なんですか。
砂川啓介:ええ。お風呂に入るのは面倒臭いんでしょうね。
大沢悠里:周りのみなさんがやってあげる?
砂川啓介:僕はちょっとできないんでね、マネージャーの小林っていうのがいるんですが、彼女が来てくれて。それで、一緒に入ってやってくれてます。大変助かってますけど。
大沢悠里:トイレの方は?
砂川啓介:トイレは自分でするんですけど、あんまり始末が上手じゃないというかね。だから、ウチでの分は処理できるんだけど、どっか連れて行った時に、そういうことがあると…
大沢悠里:外で食事することもあるんですか?
砂川啓介:最近はしなくなりましたね。
大沢悠里:外は、どういう時に連れて行くんですか?
砂川啓介:たとえば、誰かのパーティーとか、法事とか。色々ありますよね。そう言う時は連れて行ったんですけどね。去年までは、別所温泉で豆まきに毎年行ってたんですよ。必ず2人で行って、豆まいて帰ってきたんですけど、去年はさすがに連れて行けなかったですね。僕1人で。
大沢悠里:砂川啓介さんとして、のぶ代さんの認知症が進行してるっていうのは、年々分かるんですか?
砂川啓介:分かりますね。あまり運動しないですから。
次の記事に続く:
大山のぶ代、認知症を発症して介護を要する状態に夫・砂川啓介は「小さい娘ができたようだ。愛おしい」
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