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松尾スズキが語る、宮藤官九郎、阿部サダヲの下積み時代

2014.02.03 (Mon)
2014年02月02日放送のテレビ朝日系の番組『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツッ!』(毎週金 23:15 - 24:15)にて、俳優・脚本家・監督などで活躍する松尾スズキがゲスト出演していた。そこで、『あまちゃん』の脚本家として知られる宮藤官九郎、『マルモのおきて』などでしられる俳優・阿部サダヲの下積み時代について語っていた。

人生に座右の銘はいらない 松尾スズキ
人生に座右の銘はいらない

宮藤官九郎との共同作業

ブラックマヨネーズ・小杉竜一(以下、小杉):劇団員の新人をとるときに、面接もするわけですよね。

松尾スズキ(以下、松尾):そうですね。最初は、ウチの芝居を観に来て、「入りたい」って言って入ってくるんですけど。その中に宮藤官九郎もいたんだけど。

ブラックマヨネーズ・吉田敬(以下、吉田):最初から、クドカンさんっていうのは存在感あったんですか?

松尾:まず、作家を募集したんです。僕1人でやってると限界あるって、最初から思ってて。何人か呼んで雑談をしてたんだけど、その中で宮藤は最後まで残って。

吉田:あぁ、やっぱり面白いんですね。

松尾:そうですね。

吉田:段々、クドカンさんはホンマに凄いなってなっていくんですか?お互いに高め合うって存在ではないですよね。師匠なんで。

松尾:いやぁ、師匠って言われると現役感無くなるんでイヤなんですけどね(笑)

小杉:ややこしいなぁ(笑)

吉田:でも、クドカンさんはそう言うてはるからね。

松尾:実際、僕の家で2人で原稿書いたりしてたんですよ。

小杉:青春時代ですねぇ。

松尾:そうですね。テレビドラマの仕事とか来たときに、僕1人で書かないで、宮藤と一緒に「書こうや」って言って。

吉田:ブレーンというか。

松尾:そうですね。それで僕が思いついたことを言って、宮藤が書いてっていうスタイルでマスコミの仕事を最初にしてましたね。

小杉:そこで実地で学んだんですね。「こうやって考えんのや」とか。

吉田:クドカンさんとは、今、どういう距離感ですか?一緒に飲みに行ったり?

松尾:しないです。お 2 人もしないでしょ?

吉田:俺らは、対等の関係ですから。でも、クドカンさんとは、先輩・後輩やから行きやすいのかな、と。

松尾:一緒に芝居やったら、稽古から始まって、一ヶ月東京でやって、大阪行って、とか。3ヶ月くらい一緒にいるわけですよ。そしたらそれで1年分喋っちゃいますからね。

阿部サダヲの入団時の凄み

松尾:阿部サダヲは、オーディションで入ってきたんですけど、今もそうですが凄く大人しくて。

吉田:阿部さんは、どこかで経験を積まれて、大人計画のオーディションにこられたんですか?

松尾:いや、完全な素人です。

吉田:へぇ。「こいつ、独特なオーラ出てるな」みたいな感じはあるんですか?

松尾:凄くありましたね。むしろ、今よりありましたね。

小杉:はっはっはっ(笑)今は色々、経験されて落ち着いてるんですか(笑)

松尾:うん、落ち着いてる。発散する場所がなく来てたから。

吉田:あぁ。

松尾坊主頭を白髪に染めて、軍服着てオーディションに来ましたからね(笑)

吉田:怖いなあ。

小杉:ようそれを通しましたね(笑)

松尾:うん。

小杉:俺やったらややこしいから、すぐに落とすもん。

松尾:たしかに、ちょっと怖かったですよね。だから、逆に落としたら何されるか分からないから(笑)

吉田:はっはっはっ(笑)

松尾:阿部はやっぱり凄いなって思いますね。完全な素人の状態から、一回、公演に出て、次はもうテレビのレギュラー決まってましたから。

吉田:へぇ。

小杉:大人計画の公演に一発出て、関係者が見て「アイツ、使いたい」って思ったんですね。

松尾:数ヶ月前まで、素人ですからね。

吉田:軍服に白髪ですからね。

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