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伊集院光「日ハム・斎藤佑樹投手との対談」
2013.01.22 (Tue)
2013年01月21日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、日本ハムファイターズ・斎藤佑樹投手と対談を行ったことについて語られていた。
伊集院光「北海道日本ハムファイターズ、斎藤佑樹投手。スゲェ良い奴(笑)今年は、斎藤佑樹投手を推していこうと思います」
「最初は事務所に対談の話が来て。プロ野球選手だから凄く会いたいワケ。だけど、俺の中で斎藤佑樹投手っていうのは、凄く微妙なところにあって。日ハムにきた超人気者じゃないですか。ハンカチ王子として、大人気者がドラフト1位で日ハムに入って来て、やっぱりハンカチ王子ってことがクローズアップされていて、俺のどこかでは、『斎藤佑樹投手がプロ野球選手として好きだけど、"ハンカチ王子"だから好きじゃない』っていうのがあって」
「周りのハンカチ王子ブーム。ドラフト1位で日ハムに入ったピッチャーとしては好きだけど、今年の日ハムの選手でハンカチ王子の名前を出すのは少し抵抗があって。本来のドラフト1位のピッチャーに期待するのは当たり前なのに、『今年こそ鵜久森、今年こそ鵜久森』っていう、ちょっと曲がった感じがあって(笑)」
「さらに、北海道で流れているテレビで伝わってくる情報と、割りと東京で流れている情報で違いがあって。東京で流れている斎藤佑樹投手のイメージって、俺はいつ観ても『この人は心をひらいてないな』っていう感じがスゴイするの。クールに物事を言って、少し揚げ足取られる。その物言いが、素直にハンカチ王子を見ている人と、俺みたいにちょっと斜めから『人気先行のプロ野球選手が何を言うのか見てみようかな』って見方をするの、結構違うと思うんだけど」
「俺のフィルターが掛かった状態ですよ。廃材置き場にある網戸を『すみません、これ持って帰って良いですか?ウチに張るんで』って感じ。『ものすごく汚いですよ』『いや、無いよりマシなんで持って帰って良いですか?』って感じのフィルターが、俺の目には掛かってるんですよ(笑)汚い目線で見てるから」
「いつも、斎藤佑樹投手っていうのは、腹に一物あるのに喋らない。クール感みたいなのが、ちょっといけすかないなって(笑)本人も言いましたけどね。本人にも言ったんですけど、対談するってなっても、素直に心をひらいて本音で話をしてはくれないんだろうなって。その時、表現で使ったのは、『恐らく、クサイ玉を全部カットされる感じになるんだろうな』っていう。僕がピッチャーで、向こうがバッターだとすると、どんな質問を投げ込んでいっても、上手にカットされて、当たり障りの無いことを言われて、フォワボールで終わり。引き分けみたいな対談になるのがイヤだなって思うんですよ」
「自分としては、俺しか聞けないこととか、初めてのことを知りたいワケ。それで挑むんだけど、『フォワボールで逃げられる可能性、ちょっとあるなって思って僕は来ましたよ』って言うんだけど、実際にあった斎藤佑樹投手が、めちゃめちゃ良い奴。めちゃめちゃ野球少年で。斎藤佑樹投手の写真が重視なんじゃないかなって印象の対談だったんだけどね。最初、やたら写真を撮るのよ。やたら写真を撮ってから、別室でインタビューをとります、っていうやり方だったんだけどね」
「そのやり方があんまり好きじゃないのは、会っているにも関わらず、インタビューを始められないの。特に、そこにはまとめてくれるライターさんが居るけど、ライターさんが絵に入ってるのはおかしいでしょ。『これは俺にしか見えてないのか?』ってなるでしょ(笑)」
「ライターさんは、近寄れないのよ。神宮の軟式野球場のベンチに2人で座ってるって絵を遠くから撮るのをやってるから。しかも、なかなか止めないの。もちろん、向こうもプロ意識でやってるし、カメラマンさんも悪い人でもなかったんだけど、ものすげぇ量撮るの。結局、最初の方を使ってたりするんだけど」
「この間、誰もいないんだけど、喋り始められないの。喋っちゃうと、そのことをもう一回繰り返すことになるから、喋り始められないから、『あ、どうも』『よろしくどうぞ』みたいなよそよそしい感じになっちゃうの。俺もトーン高くないし、向こうも高くないの。この感じに、まず『フォワボールになる可能性高いな』って思って。だったら、写真を撮ってる最中も、投球練習で荒れ球見せておかないと。東尾スタイル(笑)東尾、本当はコントロール良いのに、投球練習からわざと、バッターの顔面の方にいく玉を投げておくの、アイツな(笑)理子パパね(笑)理子パパ、もしくは石田純一の義理のお父さんというか、いしだ壱成との関係が複雑でなんていうのかわからないけども、みたいな(笑)」
「東尾さんは、めちゃくちゃコントロール良いのに、危険球との組み合わせで投球を組み立てるから、『今日はノってねぇな』って顔をして、わざとピッチング練習のときから、バッターの顔の方に抜け玉をバンバン投げて、初球はまずそういう玉を投げて、バッターが腰引けたところで、絶妙な外への組立をしていくっていうのが東尾さんなんだけど」
さらに、以下のように語っていた。
「そこから豪速球投げなきゃ、温めなきゃって思ってたんだけどね。『プロ野球入って、この人スゲェなって思った人、いますか?』の"か?"に食って、『イチロー選手です、イチロー選手!』って始まって、イチロー選手にどれくらい憧れて、どれくらいスゴイかって始まって。『俺が訊きたいのは、同じピッチャーのことだったんだけど』って言ったら、『そこなんです、そこ。まさにそこなんです。バッター・イチローとは対決をしたことはないけれども、キャッチボールをしたことあるんですが、そのときに"この世に、こんな美しい回転の球があるとは思わなかった"って思って』って言ってて」
「プロだよ?アマの俺がスゴイって分かるレベルと、プロがスゴイって分かるレベルって、全然違うと思うんだけどね。その"甲子園で優勝し、大学で活躍し、ドラフト1位で入ってきた斎藤佑樹投手"が、イチロー選手とキャッチボールをすると、『オーバースローで投げてるのに、なんであんな低いところからボールが出てくるんだろう』ってことにまず身体が驚くんだって。分析で驚くのと違うんだと思う」
「"美しい回転"って言われても、正直、俺は分からない。その後、どれくらいイチロー選手のことが好きかって話が、止まらないの。カメラマンさんが、『今度は視線ください』って感じのことを注文してくるんだけど、『喋りたい~』っていう感じなの(笑)野球の面白い話をしたくてしょうがない、この人は野球が大好きな人なんだって分かるんだよね」
「それでイチロー選手がどれくらいスゴイか分かって、次の質問にいこうと思うと、『あと山本昌選手です!』って始まるの(笑)」
「今週は、爆笑問題・田中裕二とも対談したんだけどね。その時に『斎藤佑樹投手と対談したんだけどね、上辺だけでしか話をしてくれないようなイメージが勝手にあったんだけど、会ったらスゴイ好青年で、野球少年がそのままみたいな人で嬉しかったんだよ』って言ったら、田中さんもインタビューしたことあったらしいんだけど、『俺の印象は違うんだよね。テレビのS-1でインタビューしたんだけど、ずっとニヤニヤしてて。なんか変なんだよね』って言ってて」
「だけど、繋ぎ合わせるとスゴイよく分かるの。あの人は多分、すごい田中さんと野球の話をしたかったんだと思うんだ。結局、俺らの対談は雑誌だったから、迂闊で大丈夫なのよ。あとで切れるから。変なこと言えば、事務所に管理されるのよ、やっぱり。だから伸び伸びやってフルスロットルで話しをしてるじゃん。だけど、S-1はカメラ入ってるから警戒しているんだよ。大学時代とかに覚えたことだと思うんだけど、何か変なことがカメラに映ったことで、何か揚げ足をとられるんじゃないか、とか。誰かに迷惑を掛けるんじゃないかとか、自分と思ったことと違うことを書かれるんじゃないかって警戒があったと思うんだ」
「他のインタビューとかでは、冷静な顔をしてるの。あれは、ちゃんとした対応をしようっていう、ヘタしたら自分の野球好き過ぎて、オッチョコチョイな自分を出さないようにしているっていうところだと思うんだ。でも、田中さんと野球の話をするのは楽しかったんだと思うんだ。だから、その中間でニヤニヤしちゃうと思うんだ」
「俺との対談では、もう全開で。まぁ野球好きさ加減がスゴイのよ。今は肩を壊してて、落ち着かなきゃならない時期ではあるんだけどね」
「俺も、『僕はプロ野球選手に技術論を話すほどバカじゃないです。だけど、色んな人にいろいろインタビューをしてきた中で、印象的だった話をしたいです』って言って。…山本昌選手が日本シリーズで当時、西武の和田選手と対戦したときなんだけどね、その日、コントロールの元々良い山本昌選手が、自分の思い通りに組み立てられるって日で。インコースのボール球が曲がって入ってくる球、ストライクゾーンのギリギリに落としこむ球を見せた上で、インコースの同じところから、もうボール1個分曲がらない球種を投げることで、そのボール球を打たせるって作戦をとろうとしたんだけど、なぜか和田に直感的に見送られたりとか、裏をかいたつもりでホームランを打たれて」
「自分では納得いかなくて、和田選手に試合が終わって会う機会があったときに、『なんであの時、お前はあの球を打てたんだ?』って訊いたら、和田選手は『途中までは術中に嵌ってた。だけど、投げる瞬間に"逆だ"と思って閃いた。それでホームランになったんです』って言ってたっていうのを聞いて。俺が思ったのは、野球ってそんなスゴイことをやってんだ、って。理屈の最高峰をやった上で、もう理屈じゃない力で打ち返されたりする。…っていう話をしたら、斎藤佑樹投手が、『山本昌投手は本当にスゴイ。シャドーピッチングがやりたい!』って言ってて(笑)」
「聞いたことで、ちょっとイメージしたフォーム、やり方があるみたいで。『うわぁ、伊集院さん。シャドーピッチングがやりたいですぅ!』っていうのね(笑)もうさ、あんな奴モテるよね。モテるに決まってるよ。それでアホかっていうと、アホじゃ全然ないの。ちゃんとしたことも喋るし、もちろん、『今自分が、生まれて初めて肩が痛いということを経験したから、それに対する恐怖もスゴイです。伊集院さんは、喉にメスを入れたことがありますか?』って言うの。自分のことを、お笑いの立場に置き換えて話もできる人で。今の不安についてもちゃんと喋れるし」
「帰り道に、女のマネージャーの今村と、スタイリストのハムちゃんと一緒に帰ったんだけど、2人は全然野球に興味ないんだけど、『超カッコイイ』ってなってて。『そこの横にいる伊集院さんが超気持ち悪いせいもあるんでしょうけど』って言ってた(笑)『豚みてぇな顔と心と』…心は違いますけど!豚の心とは違いますけども!」
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「周りのハンカチ王子ブーム。ドラフト1位で日ハムに入ったピッチャーとしては好きだけど、今年の日ハムの選手でハンカチ王子の名前を出すのは少し抵抗があって。本来のドラフト1位のピッチャーに期待するのは当たり前なのに、『今年こそ鵜久森、今年こそ鵜久森』っていう、ちょっと曲がった感じがあって(笑)」
「さらに、北海道で流れているテレビで伝わってくる情報と、割りと東京で流れている情報で違いがあって。東京で流れている斎藤佑樹投手のイメージって、俺はいつ観ても『この人は心をひらいてないな』っていう感じがスゴイするの。クールに物事を言って、少し揚げ足取られる。その物言いが、素直にハンカチ王子を見ている人と、俺みたいにちょっと斜めから『人気先行のプロ野球選手が何を言うのか見てみようかな』って見方をするの、結構違うと思うんだけど」
「俺のフィルターが掛かった状態ですよ。廃材置き場にある網戸を『すみません、これ持って帰って良いですか?ウチに張るんで』って感じ。『ものすごく汚いですよ』『いや、無いよりマシなんで持って帰って良いですか?』って感じのフィルターが、俺の目には掛かってるんですよ(笑)汚い目線で見てるから」
「いつも、斎藤佑樹投手っていうのは、腹に一物あるのに喋らない。クール感みたいなのが、ちょっといけすかないなって(笑)本人も言いましたけどね。本人にも言ったんですけど、対談するってなっても、素直に心をひらいて本音で話をしてはくれないんだろうなって。その時、表現で使ったのは、『恐らく、クサイ玉を全部カットされる感じになるんだろうな』っていう。僕がピッチャーで、向こうがバッターだとすると、どんな質問を投げ込んでいっても、上手にカットされて、当たり障りの無いことを言われて、フォワボールで終わり。引き分けみたいな対談になるのがイヤだなって思うんですよ」
「自分としては、俺しか聞けないこととか、初めてのことを知りたいワケ。それで挑むんだけど、『フォワボールで逃げられる可能性、ちょっとあるなって思って僕は来ましたよ』って言うんだけど、実際にあった斎藤佑樹投手が、めちゃめちゃ良い奴。めちゃめちゃ野球少年で。斎藤佑樹投手の写真が重視なんじゃないかなって印象の対談だったんだけどね。最初、やたら写真を撮るのよ。やたら写真を撮ってから、別室でインタビューをとります、っていうやり方だったんだけどね」
「そのやり方があんまり好きじゃないのは、会っているにも関わらず、インタビューを始められないの。特に、そこにはまとめてくれるライターさんが居るけど、ライターさんが絵に入ってるのはおかしいでしょ。『これは俺にしか見えてないのか?』ってなるでしょ(笑)」
「ライターさんは、近寄れないのよ。神宮の軟式野球場のベンチに2人で座ってるって絵を遠くから撮るのをやってるから。しかも、なかなか止めないの。もちろん、向こうもプロ意識でやってるし、カメラマンさんも悪い人でもなかったんだけど、ものすげぇ量撮るの。結局、最初の方を使ってたりするんだけど」
「この間、誰もいないんだけど、喋り始められないの。喋っちゃうと、そのことをもう一回繰り返すことになるから、喋り始められないから、『あ、どうも』『よろしくどうぞ』みたいなよそよそしい感じになっちゃうの。俺もトーン高くないし、向こうも高くないの。この感じに、まず『フォワボールになる可能性高いな』って思って。だったら、写真を撮ってる最中も、投球練習で荒れ球見せておかないと。東尾スタイル(笑)東尾、本当はコントロール良いのに、投球練習からわざと、バッターの顔面の方にいく玉を投げておくの、アイツな(笑)理子パパね(笑)理子パパ、もしくは石田純一の義理のお父さんというか、いしだ壱成との関係が複雑でなんていうのかわからないけども、みたいな(笑)」
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さらに、以下のように語っていた。
「そこから豪速球投げなきゃ、温めなきゃって思ってたんだけどね。『プロ野球入って、この人スゲェなって思った人、いますか?』の"か?"に食って、『イチロー選手です、イチロー選手!』って始まって、イチロー選手にどれくらい憧れて、どれくらいスゴイかって始まって。『俺が訊きたいのは、同じピッチャーのことだったんだけど』って言ったら、『そこなんです、そこ。まさにそこなんです。バッター・イチローとは対決をしたことはないけれども、キャッチボールをしたことあるんですが、そのときに"この世に、こんな美しい回転の球があるとは思わなかった"って思って』って言ってて」
「プロだよ?アマの俺がスゴイって分かるレベルと、プロがスゴイって分かるレベルって、全然違うと思うんだけどね。その"甲子園で優勝し、大学で活躍し、ドラフト1位で入ってきた斎藤佑樹投手"が、イチロー選手とキャッチボールをすると、『オーバースローで投げてるのに、なんであんな低いところからボールが出てくるんだろう』ってことにまず身体が驚くんだって。分析で驚くのと違うんだと思う」
「"美しい回転"って言われても、正直、俺は分からない。その後、どれくらいイチロー選手のことが好きかって話が、止まらないの。カメラマンさんが、『今度は視線ください』って感じのことを注文してくるんだけど、『喋りたい~』っていう感じなの(笑)野球の面白い話をしたくてしょうがない、この人は野球が大好きな人なんだって分かるんだよね」
「それでイチロー選手がどれくらいスゴイか分かって、次の質問にいこうと思うと、『あと山本昌選手です!』って始まるの(笑)」
「今週は、爆笑問題・田中裕二とも対談したんだけどね。その時に『斎藤佑樹投手と対談したんだけどね、上辺だけでしか話をしてくれないようなイメージが勝手にあったんだけど、会ったらスゴイ好青年で、野球少年がそのままみたいな人で嬉しかったんだよ』って言ったら、田中さんもインタビューしたことあったらしいんだけど、『俺の印象は違うんだよね。テレビのS-1でインタビューしたんだけど、ずっとニヤニヤしてて。なんか変なんだよね』って言ってて」
「だけど、繋ぎ合わせるとスゴイよく分かるの。あの人は多分、すごい田中さんと野球の話をしたかったんだと思うんだ。結局、俺らの対談は雑誌だったから、迂闊で大丈夫なのよ。あとで切れるから。変なこと言えば、事務所に管理されるのよ、やっぱり。だから伸び伸びやってフルスロットルで話しをしてるじゃん。だけど、S-1はカメラ入ってるから警戒しているんだよ。大学時代とかに覚えたことだと思うんだけど、何か変なことがカメラに映ったことで、何か揚げ足をとられるんじゃないか、とか。誰かに迷惑を掛けるんじゃないかとか、自分と思ったことと違うことを書かれるんじゃないかって警戒があったと思うんだ」
「他のインタビューとかでは、冷静な顔をしてるの。あれは、ちゃんとした対応をしようっていう、ヘタしたら自分の野球好き過ぎて、オッチョコチョイな自分を出さないようにしているっていうところだと思うんだ。でも、田中さんと野球の話をするのは楽しかったんだと思うんだ。だから、その中間でニヤニヤしちゃうと思うんだ」
「俺との対談では、もう全開で。まぁ野球好きさ加減がスゴイのよ。今は肩を壊してて、落ち着かなきゃならない時期ではあるんだけどね」
「俺も、『僕はプロ野球選手に技術論を話すほどバカじゃないです。だけど、色んな人にいろいろインタビューをしてきた中で、印象的だった話をしたいです』って言って。…山本昌選手が日本シリーズで当時、西武の和田選手と対戦したときなんだけどね、その日、コントロールの元々良い山本昌選手が、自分の思い通りに組み立てられるって日で。インコースのボール球が曲がって入ってくる球、ストライクゾーンのギリギリに落としこむ球を見せた上で、インコースの同じところから、もうボール1個分曲がらない球種を投げることで、そのボール球を打たせるって作戦をとろうとしたんだけど、なぜか和田に直感的に見送られたりとか、裏をかいたつもりでホームランを打たれて」
「自分では納得いかなくて、和田選手に試合が終わって会う機会があったときに、『なんであの時、お前はあの球を打てたんだ?』って訊いたら、和田選手は『途中までは術中に嵌ってた。だけど、投げる瞬間に"逆だ"と思って閃いた。それでホームランになったんです』って言ってたっていうのを聞いて。俺が思ったのは、野球ってそんなスゴイことをやってんだ、って。理屈の最高峰をやった上で、もう理屈じゃない力で打ち返されたりする。…っていう話をしたら、斎藤佑樹投手が、『山本昌投手は本当にスゴイ。シャドーピッチングがやりたい!』って言ってて(笑)」
「聞いたことで、ちょっとイメージしたフォーム、やり方があるみたいで。『うわぁ、伊集院さん。シャドーピッチングがやりたいですぅ!』っていうのね(笑)もうさ、あんな奴モテるよね。モテるに決まってるよ。それでアホかっていうと、アホじゃ全然ないの。ちゃんとしたことも喋るし、もちろん、『今自分が、生まれて初めて肩が痛いということを経験したから、それに対する恐怖もスゴイです。伊集院さんは、喉にメスを入れたことがありますか?』って言うの。自分のことを、お笑いの立場に置き換えて話もできる人で。今の不安についてもちゃんと喋れるし」
「帰り道に、女のマネージャーの今村と、スタイリストのハムちゃんと一緒に帰ったんだけど、2人は全然野球に興味ないんだけど、『超カッコイイ』ってなってて。『そこの横にいる伊集院さんが超気持ち悪いせいもあるんでしょうけど』って言ってた(笑)『豚みてぇな顔と心と』…心は違いますけど!豚の心とは違いますけども!」
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