絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

親に敬語使う子供が好き

基本的に子供はどんなガキでも好きだが、中でもとりわけ礼儀正しい子供の、窮屈な中に自分を押し込めて、その自負に酔いしれる感じが好き。
大人の好みに合わせる為に礼儀正しいんじゃなくて、むしろ「ぼくはこのスタイルが格好いいと思います」という自意識が邪魔して媚びきれてない感じ。大人からは「このガキ生意気だな」って思われるレベルの頭良さそうな雰囲気を、自ら演出する子供の子供っぽさが好き。
いま、まさに、マクドナルドで席を求め母と子の、メガネかけた10才くらいの短髪男子が発した「ここはどうですか?」がそうなのだが、このむんむん漂う「どうです、ぼく良い子を演じているでしょう? でもあえて子供らしさを演じて媚びたりしないんです」感がたまらん。
もっとおいしいのは、互いに敬語で接する親子だけど、これがマクドナルドなんぞに降臨したら、ちょっとした事件だよなあ。まずツイートはまぬがれまい。おれならする。
そういえば以前、原子記号の書かれたカードを使って、我が子に分子の仕組みを教える理系の母親を見たときは、感動にうちふるえたものだ。