ミニ特集:昔の日本についての本 その7
『撰銭とビタ一文の戦国史』
『人口から読む日本の歴史』
『中世史講義 院政期から戦国時代まで』
『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』
『日本史を学ぶための図書館活用術 辞典・史料・データベース』
大河ドラマで、具足も持たない三河農民がよろいの代りに背中当(運搬用クッション)らしき民具をうしろ前に着て戦へ向かうシーンがあり、妙なリアリティに魅入ってしまいました。私は歴史ドラマでどれだけ庶民の生活をちゃんと描いてくれるかについつい注目してしまいます。職業病?#民家園 #民具 pic.twitter.com/gENnfKzfTg
— 川崎市立日本民家園 (@KNihonminkaen) 2023年1月26日
『撰銭とビタ一文の戦国史』
高木久史 平凡社
●貨幣の数量が市場経済で必要な量には足りない時、戦国時代の人々はどう行動したのか。
信長の時代に価値が上がるなどした「ビタ銭」の数奇な運命など、お金をめぐる人々(=われわれのご先祖様)の動向が面白い!
こちらで紹介
『撰銭とビタ一文の戦国史』
『中世史講義 院政期から戦国時代まで』
高橋典幸/五味文彦 編 ちくま新書 筑摩書房
●多数の論者がそれぞれの面からの専門課題を、さらに詳しく知るための参考文献も紹介しながら開陳してくれる。
目次;中世史総論 院政期の政治と社会 日宋・日元貿易の展開 武家政権の展開 鎌倉仏教と蒙古襲来 荘園村落と武士 朝廷の政治と文化 南北朝動乱期の社会 室町文化と宗教 中世経済を俯瞰する 室町幕府と明・朝鮮 室町将軍と天皇・上皇 戦国の動乱と一揆 戦国大名の徳政 中世から近世へ
美味しい主題が並んでいるけれど、やや断片的な切込みをバラバラと閲覧することになるので、▶『クロニック戦国全史』 のような総括年表と合わせて読んでみると良さげ。
高橋典幸 ”主人の財産として使役され、さらには売買の対象にすらなった下人や、いわれない差別を受けた非人といった人たちは、イエ(家)の形成を許されず、中世社会の底辺に位置づけられていた。”
呉座勇一 ”一揆という言葉を聞くと、農民が竹槍を持って悪代官を襲うといった「反乱」イメージを思い浮かべる人が多いかもしれない。
しかし、江戸時代に発生した百姓一揆は3710件確認されているが、竹槍で役人を殺害したのは一件だけである。竹槍一揆はむしろ明治時代になってから新政反対一揆として展開し、それも明治十年代には沈静化してしまう。
実は江戸時代の百姓一揆は棒、鍬、斧、鎌、鳶口、竹杖など農具・大工道具しか用いない。”
高橋典幸 ”「御成敗式目」第二六条は、武家政権と「武士(御家人)のイエ」との関係を考える上で重要である。家長(親)の判断は絶対であり、その前には幕府の認可さえ無効とされたのである。”
御成敗式目が初めての方向けにFAQを作ってみました。これから御家人を目指そうかなと思ってる方も是非。 pic.twitter.com/vnoST6W40l
— スエヒロ (@numrock) 2022年11月13日
中世の禅僧は幼少期に既にこんなことまで学ぶのか。凄いな
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2019年1月13日
中世史講義 ─院政期から戦国時代までhttps://t.co/CnMeV3i4iE pic.twitter.com/7joaF4UlQH
高橋典幸/五味文彦編『中世史講義――院政期から戦国時代まで』
— ちくま新書 (@ChikumaShinsho) 2019年1月8日
「日本史の先端研究者の知を結集。政治・経済・外交・社会・文化など十五の重要ポイントを押さえるかたちで中世史を俯瞰する。最新の論点が理解できる、待望の通史」 pic.twitter.com/47ahG04FTW
『日本史を学ぶための図書館活用術 辞典・史料・データベース』
浜田久美子 吉川弘文館
●さまざまな基礎資料と探し方ノウハウが盛り込まれててお役立ち。
何かを探すときはまずこれ読んでからのほうが安全だよ。
『ミニ特集:昔の日本についての本 その11』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その10』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その9』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その8』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その6』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その5』
『ミニ特集:昔の日本についての本 その4』