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科学な本のご紹介: ミニ特集:昔の日本についての本 その7

科学に佇む書斎

中世史講義 

『撰銭とビタ一文の戦国史』
『人口から読む日本の歴史』
『中世史講義 院政期から戦国時代まで』
『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』
『日本史を学ぶための図書館活用術 辞典・史料・データベース』


撰銭とビタ一文の戦国史 (中世から近世へ)


『撰銭とビタ一文の戦国史』
 高木久史 平凡社

●貨幣の数量が市場経済で必要な量には足りない時、戦国時代の人々はどう行動したのか。
 信長の時代に価値が上がるなどした「ビタ銭」の数奇な運命など、お金をめぐる人々(=われわれのご先祖様)の動向が面白い!

こちらで紹介
→『撰銭とビタ一文の戦国史』


人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)


『人口から読む日本の歴史』
 鬼頭宏 講談社学術文庫

●世界の中でも特記すべき人口動態を見せた日本の歴史が面白いのだ。

こちらで紹介
→『人口から読む日本の歴史』


中世史講義 ──院政期から戦国時代まで (ちくま新書)


『中世史講義 院政期から戦国時代まで』
 高橋典幸/五味文彦 編 ちくま新書 筑摩書房

●多数の論者がそれぞれの面からの専門課題を、さらに詳しく知るための参考文献も紹介しながら開陳してくれる。
 目次;中世史総論 院政期の政治と社会 日宋・日元貿易の展開 武家政権の展開 鎌倉仏教と蒙古襲来 荘園村落と武士 朝廷の政治と文化 南北朝動乱期の社会 室町文化と宗教 中世経済を俯瞰する 室町幕府と明・朝鮮 室町将軍と天皇・上皇 戦国の動乱と一揆 戦国大名の徳政 中世から近世へ
 美味しい主題が並んでいるけれど、やや断片的な切込みをバラバラと閲覧することになるので、▶『クロニック戦国全史』 のような総括年表と合わせて読んでみると良さげ。

科学の本高橋典幸 ”主人の財産として使役され、さらには売買の対象にすらなった下人や、いわれない差別を受けた非人といった人たちは、イエ(家)の形成を許されず、中世社会の底辺に位置づけられていた。”

科学の本呉座勇一 ”一揆という言葉を聞くと、農民が竹槍を持って悪代官を襲うといった「反乱」イメージを思い浮かべる人が多いかもしれない。
 しかし、江戸時代に発生した百姓一揆は3710件確認されているが、竹槍で役人を殺害したのは一件だけである。竹槍一揆はむしろ明治時代になってから新政反対一揆として展開し、それも明治十年代には沈静化してしまう。
 実は江戸時代の百姓一揆は棒、鍬、斧、鎌、鳶口、竹杖など農具・大工道具しか用いない。”

科学の本高橋典幸 ”「御成敗式目」第二六条は、武家政権と「武士(御家人)のイエ」との関係を考える上で重要である。家長(親)の判断は絶対であり、その前には幕府の認可さえ無効とされたのである。”



菅原道真-学者政治家の栄光と没落 (中公新書 (2559))


『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』
 滝川幸司 中公新書 中央公論新社

●のちのちタタリ神だの学問の神様だのと好き好きに転生進化させられてしまう男の物語。


日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース


『日本史を学ぶための図書館活用術 辞典・史料・データベース』
 浜田久美子 吉川弘文館 

●さまざまな基礎資料と探し方ノウハウが盛り込まれててお役立ち。
 何かを探すときはまずこれ読んでからのほうが安全だよ。


→『ミニ特集:昔の日本についての本 その11』
→『ミニ特集:昔の日本についての本 その10』
→『ミニ特集:昔の日本についての本 その9』
→『ミニ特集:昔の日本についての本 その8』

→『ミニ特集:昔の日本についての本 その6』
→『ミニ特集:昔の日本についての本 その5』
→『ミニ特集:昔の日本についての本 その4』
 



このページ ミニ特集:昔の日本についての本 その7 は以上です。

 No.2020,0104
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