SOS『自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド 自傷行為、摂食障害、物質乱用・依存に悩む人の回復と支援のために』
当事者の肩の荷をやさしく解いておろしてくれる、ほっとできる入門書。
厚い経験の上で目配りよくアドバイスが記されていて、現場に接する人の心に余裕を与えてくれる。
約1100校の公立学校を対象に行った調査では、小学校では9%、中学校では73%、高校では82%の学校が、在校生のなんらかの自傷行為を把握しています。
訝(いぶか)しんだり、叱ったり、責めたりすることは、子どもにしてみれば「理解できない」と宣言されたのと等しいことです。相談しよう、頼ろうという意思がますます削がれてしまいます。
10代で一度でも自傷を行ったことがある人は、10年以内に自殺死亡するリスクが400倍から700倍高くなるというデータもあります。
自分を傷つける行為は、本人が無意識に発しているSOSであることがほとんどです。自分を傷つける行為をする人は、ほぼ間違いなくなんらかの痛みを抱えています。
「自傷は弱い人がするもの」、「かまってほしいだけで死ぬ気はないのだから放っておけ」、などというのはすべて誤解なのですが、ときどき医療職でもこのように考えている人がいます。
やせた体型を好む女性は多いものですが、摂食障害に陥る人は、体重の増減による気分の変化がとくに激しく、行為が極端になっていきます。
医師との関わり方で理想的なのは、悪いニュースもざっくばらんに話せることです。
悩みが手に負えない場合は、人に相談するべきですが、自傷をする人はそうはしません。周囲に信頼できる人、自分を助けてくれる相談先を見つけていないと考えられます。
松本俊彦先生の近著「自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド」
— kamekura (@kamekurasan1) 2018年4月5日
自傷行為のみならず摂食障害、過食、薬物乱用を広義の「自分を傷つけてしまう」行為として、疾病理解と支援について。支援者向けの記事が多いですが、もちろん余裕があれば当事者が読んでもわかりやすいです。 pic.twitter.com/qa0hPyHnWU
"本当のことが言えない、ウソ自体は必ずしも否定されるものではありませんが、いつもウソをつかないといけない関係に留まり続けることこそが不健康といえます。" 松本俊彦「自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド」法研,p.68,2018.
— ヨースケ (@chiisanaehon) 2019年3月5日
この本の監修者さん ↓自傷・摂食障害に関しては「自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド」という本がよさげ。自傷・過食や拒食してしまう人がなぜしてしまうのか、家族の対処や自分ができる対処などが載ってます。
— 九重 (@kokonoe_kick) 2018年7月8日
自傷したくなったらこれを読んで自分を落ち着かせてます。
親、先生、友人にも…リストカットをする子どもは誰にも頼れない。
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2019年9月18日
“自傷行為をした子どもを支えたい”親が最初にすべきことと、彼らににかけてはいけない2つの言葉。(不登校新聞)https://t.co/8BUBuN0B3S
Amazonで書籍の評判をチェック ↓
『自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド 自傷行為、摂食障害、物質乱用・依存に悩む人の回復と支援のために』
松本俊彦 監修
法研
本書でも明記されているように、治療者や援助者には相性というものがあるし、(人によってはこの本が性に合わないこともあるので)いろいろ広く浅く試してみると吉。
特に今現在困っていない、というのであれば構わないかと思いますが
— 月見の@政マニSOA (@tsukimino_udon) 2018年10月4日
或いは既にご存知かもしれませんが
・自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド
・自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン
等の松本俊彦先生の本は安価な良著が多いので何かの役に立つかもしれません
電子書籍も便利。Kobo版↓
『ミニ特集:うつを生きる その2』
『ミニ特集:うつを生きる その1』
『ミニ特集:心の病について入門する本 その2』
『ミニ特集:心の病について入門する本 その1』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 春日武彦編』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 その5』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 その4』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 その3』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 その2』
『ミニ特集:心の健康をめぐる本 その1』
『自死を容認する日本の世界観』