ミニ特集:寄生生物 その1
『フィールドの寄生虫学 水族寄生虫学の最前線』
『考える寄生体 戦略・進化・選択』マーリーン・ズック
『パラサイト・レックス 生命進化のカギは寄生生物が握っていた』
『寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち』
『フィールドの寄生虫学 水族寄生虫学の最前線』
長澤和也 編 東海大学出版会
●ライバルギスギスな科学が嫌な人は、こういう「協力してあたりまえ」な科学に注目すると吉!
こちらで紹介
『フィールドの寄生虫学 水族寄生虫学の最前線』
『考える寄生体 戦略・進化・選択』
マーリーン・ズック 東洋書林
●進化で見る免疫と寄生生物の丁々発止。
もっと持続させたいと思っている男性陣が知ったら落ち込んでしまうかもしれないが、多くの昆虫の交尾は数時間から数日続く。
インドのようにスパイスを多く使う国でも、野菜料理に使われているスパイスの数は、伝統的に肉料理よりも少ないということだ。これはおそらく、スパイスに抗菌効果をもたらす化学物質と同じものが、野菜にも含まれているからだろう。
『パラサイト・レックス 生命進化のカギは寄生生物が握っていた』
カール・ジンマー 光文社
●宿主を操って自滅行動に走らせる寄生生物たち。
その奇々怪々を進化学から考察して一世を風靡した寄生生物本がこれだ!
ヒトに取り憑く寄生生物もいろいろ登場するよ。
その文化圏における寄生生物(生血吸虫やリーシュマニアやトリパノソーマなど)の重荷が大きいほど、男は複数の妻あるいは正妻の他の妻をもつことが多かった。
寄生虫って言うと「たかが寄生虫」的なイメージがあるけど、寄生虫の世界は「外の生き物の世界」と同様かそれ以上に広大でバリエーションに富んでいて、むしろ進化の歴史は寄生虫がドライブしたんじゃないかってくらい。すごいパラダイムシフトを迫られて刺激的な本だった>「パラサイト・レックス」
— ゆんゆん探偵 (@yunyundetective) 2012, 3月 1
『パラサイト・レックス』を読んだあと瀬名さんの『パラサイト・イヴ』を読むと「フィクションなのにありえるかもしれない」という感覚をぞぞぞっと呼び起こされる! どっちもおすすめ。お求めはお近くの図書館でどうぞ。
— なぞびーむ (@Nasobem_W) 2010, 10月 19
『寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち』
ユージン・カプラン 青土社
サナダムシはタンパク質でできているが、腸の中で消化されることはない。栄養分の取りこみもする多機能な表面が抗酵素を作り出して、消化酵素による分解を防いでいるのだ。
本国を離れたイギリス人たちは、自衛策にジントニックを持ち歩いていたものだ。「トニック」の苦さの主成分のキニーネは昔から使われている抗マラリア剤なのである。
熱帯リーシュマニアという鞭毛虫が原因で起こる醜い寄生虫病。この病気はそれほど激烈な症状はないのだが、ただ巨大な種痘の跡のような傷が残る。
中東では非常によくある病気なので、これには多くの呼び名がある:ヨルダン・ローズ、ジェリコのおでき、アレッポのおでき など。臨床的には皮膚リーシュマニア症と呼ばれている。
閲覧注意!【2023年10月 ブルームバーグ】
— 科学に佇む 当面積読📚 (@endBooks) 2023年10月20日
皮膚に傷残す寄生虫症、米国内でひそかに広がる
以前は旅行者が中心https://t.co/zWIiVFKc6H
メキシコリーシュマニア原虫の変種がアメリカ合衆国の一部で風土病化
北米の生態系に適応した繁殖サイクルに入りつつある
リーシュマニア(Leishmania)の画像
ちなみに「寄生虫のはなし」系の本ってどうも定期的に出版される傾向があって、十年前に青土社さんから『寄生虫のはなし : わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち』が出てる。ただしこれは翻訳書。その十年近く前に技報堂出版さんから『身近な寄生虫のはなし』が出ているという。三冊ともあります。
— 日本獣医生命科学大学 図書館 (@nvlulib) 2021年3月26日
『ミニ特集:寄生生物 その2』
『資料置き場:寄生虫トキソプラズマにご用心』
『ミニ特集:免疫をめぐる腸内細菌と寄生虫』
『ミニ特集:心の健康と腸内フローラ』
『ミニ特集:カラー図解 進化の教科書』
『ミニ特集:進化研究の本 楽しい海外本 その2』
『ミニ特集:進化研究の本 楽しい海外本 その1』