ミニ特集:日本の昔の病気観 その2


『血液の物語』
『病いの世相史 江戸の医療事情』
『「健康」の日本史』
『明治の精神異説 神経病・神経衰弱・神がかり』
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ダグラス・スター 河出書房新社
●血液と輸血の医学史がスゴイ!
戦後、日本の捕虜収容所から帰国した連合国の兵士たちは、日本の研究者が捕虜にマラリア患者の血液を注射したり、捕虜の血液を抜いて代わりに馬の血を注入するなど、ぞっとするような実験を行なったと報告している。
イギリスの医師たちは瀉血に敬意を表し、すぐれた医学専門誌に『ランセット』[柳葉刀]という、今日までつづく名称をつけた。
●第二次大戦当時は、日本の医学ではまだ「輸血」の技術は確立していなかったし、麻酔技術もろくなものではなかった。
それに対して戦時中のアメリカは、国民がこぞって戦地の兵士のために献血にどんどん協力するなど… ほんと、大丈夫か当時の日本…!!
好評につき、新装改題版が出ています。
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そういえばダグラス・スター『血液の歴史』、おもしろいです(ハーヴェイ後から現代をカヴァー)。
— yukiko shikata (@shikatouch) 2010, 3月 31
「血液の歴史」D-DAYのような大規模作戦前に輸血用血液を備蓄している事で実行時期がバレないようにニセ採血をする話が面白い
— 動物くん (@neo_oshiriinu) 2010, 8月 21
ダグラス・スター『血液の歴史』読了。久しぶりにすごい情報量の本読んで頭クラクラ。輸血から成分の開発から数々の戦争と経済へのかかわり、ネットワークの発展からHIV禍を経て血液産業はいかに今日の安全を手にしたかまで。読んだけど情報量が多すぎて残ってるの何割だろう。すごいわこの本。
— みやちん (@miya_happy) 2011, 4月 24
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田中圭一 ちくま新書 筑摩書房
●もちろん、江戸時代には医師免許はなかった。医術や施療を、成否はどうあれ、信頼されれば名医であり、うまく納得させられなければヤブ医者になるのであり。
そういう社会環境の中で、病は、病観は、どのように、共有されていたのか。
こちらで紹介

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北沢一利 平凡社新書
●一昔前のこの世界には、今で言う「健康」なる概念は存在しなかった。
統治と組織が、「健康」というキーワードで人々をいかにとらえようとしたか、人々は「健康」というキーワードにどんな欲望を投影してきたか。ここで温故知新。
こちらで紹介

こちらも捨てがたくて歴史クラスタ温故知新!
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