みずしな孝之『いとしのムーコ』講談社

いとしのムーコ(1) (イブニングKC)

いとしのムーコ(1) (イブニングKC)

 いざ自分がその立場になってみると読み方が変わってくるマンガは結構あるもので、将棋を始めてからの将棋マンガ、子供ができてからの育児マンガ、などなど、それまでの「新たな世界を知る」視点から一転して「あるある」視点になってしまいます。
 みずしな孝之『いとしのムーコ』は、ガラス職人こまつさんと飼い犬のムーコの日常を描く、まごうことなき「犬マンガ」です。
 個人的には猫派なのでこれまで犬自体にはあまり興味がなく、また犬マンガもスルーしてきたのですが、フジモリの実家で昨年からムーコと同じ柴犬を飼い始めました。


 いーやー、犬ってかわいいですねー。(豹変)
 人なつっこいところといい、バカなところといい、もうメロメロです。
 そんな犬派に寝返ったフジモリにドストライクにヒットした『いとしのムーコ』。
 基本的には、飼い主の小松さんとムーコがわちゃわちゃやっているだけなのですが、ムーコ視点で日常を描くことにより、より「犬のバカっぽさ(=かわいらしさ)」が浮き出ています。

 みずしな孝之のほのぼのとした絵柄もマッチしており、読んでておもわずニヤニヤしてしまいます。
 犬好きなら絶対にオススメ、犬好きでない方は読んで犬が飼いたくなるかもしれない一冊です。