2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

â– 

「一秒四文字の決断―セリフから覗くフランス映画」読了。 著者の山崎剛太郎氏は700本を越える映画の字幕を手がけてこられた方。 字幕翻訳の苦労と醍醐味を語ったのがこの本。 字幕というのは、人間が文字を読み取ることのできる速度からして 1秒あたり4文…

â– 

三島由紀夫「愛の疾走 (ちくま文庫)」お風呂で読了。 めちゃくちゃおもしろかった!! 帯には「凝った仕掛けで魅了するちょっとひねった恋愛小説」とあります。 こんな凝りに凝ったお話、三谷幸喜だって書けないだろう。 田舎の若者の恋愛に、社会性、時代性…

dispositif

[ディスポジティフ]「仕掛け」

â– 

岩波書店、ヨーロッパ史入門シリーズの「フランス革命 (ヨーロッパ史入門)」読了。 フランス革命の原因に関しては (1)マルクス主義の階級闘争理論にもとづくブルジョワ革命論 に対して (2)修正主義者(レヴィジョニスト)による、階級闘争ではなく「開明…

révision

[レヴィズィオン]「見直し」

â– 

新文芸座でオールナイト「モメたシャシン これが問題作だ!」を見る。 トークショーはゲストが鈴木清順監督、若松孝二監督、足立正生監督、細野辰興監督で ホストに林海象監督。 みなさんお元気ですなあ。 「殺しの烙印」 1967年、監督:鈴木清順、出演、宍…

controverse

[コントろベるス]「物議、論争」

â– 

「猫が行方不明 [DVD]」を日仏学院で借りてきて見ました。 原題は「Chacun Cherche Son Chat」 「誰もが自分の猫を探してる」ってところでしょうか。 行方不明になった猫を探す中で主人公の女性は、 近所の老人たちや移民の青年やプーターロぽいドラマーとか…

disparition

[ディスパりシオン]「行方不明」

â– 

今日もフランス映画祭。 お台場はものすごい強風だった。 吹き飛ばされそうだった。 「エギュイユ・ルージュ」 1960年、ボーイスカウトの少年たちが山で遭難する。 辛くも全員無事に救出されるも、同時期にアルジェリアでは悲劇がおこっていた。 アルジェ戦…

terreur

[テるゥる]「恐怖」

â– 

池波正太郎の「フランス映画旅行 (新潮文庫)」読了。 鬼平犯科帳の池波正太郎は大のフランス映画好きだったそうで。 映画のシーンに出てきたところなどを訪ね歩く旅の記録。 初めて訪れるパリの街をさも知っている街のように歩く池波。 映画を見ながら頭のな…

â– 

フランス映画祭に行きました。 お台場です。 映画まで時間あったんでフジテレビの丸いのに上ろうと思ったら 有料ってことだったのでやめました。 で、見た映画は 「サンティアゴ...メッカ Saint Jacques... La Mecque」 ワーカホリックな金持ち、反体制的教…

terre sainte

[テる サント]「聖地」

â– 

黒澤明「生きる [VHS]」をフランス語字幕で見ました。 この映画を最初に見たのは高校2年か3年のときでした。 いかに生きるべきか!?ってことと、とりあえず大学に合格しなくっちゃってこととが まったく噛み合わなくて、ちょっと神経症気味だったような。…

â– 

「移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書)」読了。 フランスには、虐げられている移民がいる、努力しても社会の壁に阻まれて疎外されている移民がいる、猛烈に努力して成功した移民がいる、古い因習に縛られている移民がいる、フランス…

raciste

[らシスト]「人種差別主義者」

â– 

「チョムスキー (FOR BEGINNERSシリーズ)」読了。 社会活動家としてのチョムスキーには関心があって彼の著作は何冊か読みましたが 言語学者としてはよくわからなかったので読んでみたのですが よくわからなかったです。

linguistique

[ランギスティク]「言語学」

â– 

今日は6本映画を見ました。 まずはギンレイで 「ポビーとディンガン」 オーストラリアの片田舎のちょっといい話。 「ブラザーズ・グリム」 「本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO)」という本がありましたが、 これは「本当にどうしようもないグリム童話」 …

nuit

[ニュイ]「夜」

â– 

「ランボオとパリ・コミューン RINBAUD et LA COMMUNE」読了。 ピエール・ガスカール Pierre Gascar 著 新納みつる 訳 人文書院 1974年発行 文芸史家がよく行なうように、アルチュール・ランボオが実際にパリ・コミューンに参加したかどうかについて考察する…

commune

[コミュヌ]「(1)市町村(フランスの最小行政単位) (2)la Commune(1871年の)パリコミューン、(1789年の)革命自治体 (3)(中世の)自由都市」

â– 

ギンレイで「灯台守の恋」を見る。 原題 l'équipier は(スポーツ・チームの)メンバーの意味。 フランスの“世界の果て”といわれるブルターニュ地方のウエッサン島のジュマン灯台。カミーユは灯台守だった父、そして母が過ごした家を売却するために帰省した…

phare

[ファる]「灯台」

â– 

「対話 快楽の技術 (河出文庫)」読了。 著者はバイセクシャルの作家、斎藤綾子とゲイのライター、伏見憲明。 ヘテロの男がゲイを嫌悪するのは、男として対等な存在であるゲイを目の前にした時初めて、自分が性的対象になりうるという自意識を抱くからである…

plaisir

[プレズィる]「快楽」

â– 

明日3月2日はSerge Gainsbourgがくたばった日。 あのオッサンがどんなにゲス野郎で品性下劣なヤツだったか偲ぼうではないか。 映画「シャルロット・フォー・エヴァー [DVD]」でゲンスブールがシャルロットの宿題を手伝うシーン。 シャルロット:「プルース…

vilain

[ヴィラン]「下劣な」