今日はTwitterから受けたご質問についてお答えしたいと思います。
シリコンバレーの副業事情は
どのようになっているんですか?
というご質問なのですが、まず私の感覚で言うと、日本よりもアメリカの方が副業をされている方が多いのでは?というイメージです。
シリコンバレーの「副業」とは
「副業」って、日本だと、クラウドソーシングなどで仕事をとってくる単純作業のアルバイトのようなイメージが強いかと思います。
始めからお金が入ってくるものではないので、副業と言って良いのか分からないですが、そう言った突き抜けるビジネスを目指して本業以外のことをやるということが多いと思います。
現に私もUdemyの講師やYouTube、ブログなどの副業をやっていますが、こういったものは初めのうちは利益ってほとんどないんですよね。長くやっているとだんだんと利益が伸びて、あるとき一気に上に行くような形のもので、シリコンバレーではそういった系統の副業をやる傾向がありますね。
なぜ最初利益にならない副業をできるかというと、まずシリコンバレーで働いている方はそもそも給料が高く、生活面では経済的にあまり苦しくないので、それであればチマチマとクラウドソーシングなどでお金を稼ぐよりもいずれ一気に突き抜けるものをと考える人が多いからだと思います。
一方で日本だと、例えば大企業に勤めるエリート社員なんかだと、残業や休日出勤でやっぱり時間を取られてしまうんですよね。そうやって長時間働かないと出世できないという面があり、そういった日本の働き方だと副業に時間をかけるのは厳しいのかなと思います。
あとは、生活面で経済的に苦しい場合も、突き抜けることを目指すビジネス、つまりは当たるかどうか分からないものに時間をかけられないですよね。当たらなかったら稼ぎはほとんどゼロなので、やっぱりすぐにお金を得られる、かけた時間に比例するような副業をやるという傾向はあると思います。
というわけで、社会全体の仕組みの違いで副業をやる内容の違いが出てきてしまうのかな、というのが私の感じるところです。
もう1つ、アメリカと日本の場合で違うなと感じるところがあります。
投資の用語なんですが、バーベル戦略というものがあります。聞いたことがありますかね?
例えば、1000万円の資金をインデックスファンドに投資するとします。
アメリカだと代表的なインデックス投資にSPY S&P500というものがあるんですが、SPY S&P500だと平均で利回り約8%ぐらいなので、1000万円を投資すると、80万円ぐらい利益が出ます。
でも、バーベル戦略では、利益として出た80万円をめちゃくちゃリスクの高いものに全部投資するんですよ。今だと、仮想通貨、ビットコインなどですかね。そして次の年もまた80万円の利益が出たら、それもまたハイリスク、ハイリターンのものに全部投資をするということを繰り返していきます。
そうすると全体的に徐々に資産が増えるというよりは、どこかで当たれば一気に資産が跳ね上がる可能性があるわけですね。
こうやって安定的なもの(インデックスファンドなど)とハイリスクなもの(仮想通貨など)を組み合わせて投資するやり方をバーベル戦略と言います。
アメリカは、このバーベル戦略的な考え方を、働き方に反映している方が多い気がします。
本業として普通の会社に勤めて働く時間がだいたい人生の8割ぐらい、そして残りの2割はハイリスクなもの、つまり上述のようにスタートアップのような一気にビジネスが突き抜けるようなものに挑戦するということですね。
あとは、結婚されている場合、夫婦でどうバランスを取れば最も利益が上がるのかを考えている方も多いと思います。
例えば夫婦でGoogleで働かれていたら、2人合わせて5000~6000万円くらいの年収になりますから、それであればGoogleで昇進して10~20年と普通に働いてリタイアしちゃった方が、副業をやるよりもいいわけで、そういった場合はわざわざ副業はやらないですよね。
他には、夫が仕事以外の2割の時間を使って副業するために妻は子供のケアや家事などサポートに徹するというやり方だったり、夫は一般企業で安定収入を得る一方で妻がスタートアップなどの突き抜けるビジネスに注力するというやり方もありますね。
日本の共働き夫婦の場合、最近では夫も妻も同等に家事育児を分担するという傾向があったりしますが、資産を増やすためには必ずしもそれがいいわけではないので、それぞれの稼ぎのバランスなどを考慮して「資産を増やすためにどうしたらいいのか」を考えてみるといいんじゃないのかなと思います。
例えば日本円で10万円ぐらいの仕事があったとして、それに1ヶ月かかるとしたら日本では割に合わないですけど、インドの方にしてみたら金額は3~5倍、つまり30~50万円ぐらいの仕事の感覚なので、そういった仕事をすればけっこう豊かになれるんですよね。
でも日本だとアメリカと物価もそんなに違いがないので(シリコンバレーの物価は日本より高いですがアメリカ全体で見るとそんなに変わらない)、この物価の差で儲けるのは厳しいですね。
最近の日本の事情を見ていると、やっぱり副業しないとサラリーマンの年収だけではやっていけないですよね。
年金もほぼ破綻すると言われていますし(平均寿命60歳とかのときに決めた制度な上に少子化ですからね)、税金は上がっていくと思いますし・・・。
ちょっとつらいところではあるんですが、国に文句を言っても無駄と言うか、文句を言うよりもこの状況が良くなることはないという覚悟を持って、副業を始めてしまうという方が私は良い気がします。
国として状況が悪化してもしなくても、どちらに転んでも大丈夫というような状況を作るには、やっぱり副業などで資産を増やしておくことがいいんじゃないでしょうかね。
ストレスにならない程度に副業をやって資産を増やしておけば生活面でも余裕が出てきて、幸福な人生になれる可能性が高まると私は思っています。
ということで、今日は私の個人的な意見なんかも入っちゃったんですが、アメリカと日本の副業事情についてでした。
酒井潤
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シリコンバレーの副業事情は
どのようになっているんですか?
というご質問なのですが、まず私の感覚で言うと、日本よりもアメリカの方が副業をされている方が多いのでは?というイメージです。
シリコンバレーの「副業」とは
でもシリコンバレーに限ってはそういったものよりも、一気にビジネスが突き抜けるようなものに時間をかける方が多いような気します。
例えばスタートアップもその一つですよね。
普通の企業で働きつつ、自分が「こんなWebサービスがあったらいいんじゃないか」と思うものを副業で作って、そのビジネスが軌道に乗ってきたら今働いている会社を辞めて副業で始めたスタートアップに移行するということですね。
始めからお金が入ってくるものではないので、副業と言って良いのか分からないですが、そう言った突き抜けるビジネスを目指して本業以外のことをやるということが多いと思います。
現に私もUdemyの講師やYouTube、ブログなどの副業をやっていますが、こういったものは初めのうちは利益ってほとんどないんですよね。長くやっているとだんだんと利益が伸びて、あるとき一気に上に行くような形のもので、シリコンバレーではそういった系統の副業をやる傾向がありますね。
なぜ最初利益にならない副業をできるかというと、まずシリコンバレーで働いている方はそもそも給料が高く、生活面では経済的にあまり苦しくないので、それであればチマチマとクラウドソーシングなどでお金を稼ぐよりもいずれ一気に突き抜けるものをと考える人が多いからだと思います。
あとは時間に余裕があるということもありますね。
こちらで働かれている方ってだいたい5時くらいに帰れちゃうので、副業に時間がかけられるということです。一方で日本だと、例えば大企業に勤めるエリート社員なんかだと、残業や休日出勤でやっぱり時間を取られてしまうんですよね。そうやって長時間働かないと出世できないという面があり、そういった日本の働き方だと副業に時間をかけるのは厳しいのかなと思います。
あとは、生活面で経済的に苦しい場合も、突き抜けることを目指すビジネス、つまりは当たるかどうか分からないものに時間をかけられないですよね。当たらなかったら稼ぎはほとんどゼロなので、やっぱりすぐにお金を得られる、かけた時間に比例するような副業をやるという傾向はあると思います。
というわけで、社会全体の仕組みの違いで副業をやる内容の違いが出てきてしまうのかな、というのが私の感じるところです。
副業も戦略的に考えている
投資の用語なんですが、バーベル戦略というものがあります。聞いたことがありますかね?
例えば、1000万円の資金をインデックスファンドに投資するとします。
アメリカだと代表的なインデックス投資にSPY S&P500というものがあるんですが、SPY S&P500だと平均で利回り約8%ぐらいなので、1000万円を投資すると、80万円ぐらい利益が出ます。
その80万円をどうするかというと、そのまま再投資して複利で徐々に大きくしていくというやり方が一般的なものの1つです。
でも、バーベル戦略では、利益として出た80万円をめちゃくちゃリスクの高いものに全部投資するんですよ。今だと、仮想通貨、ビットコインなどですかね。そして次の年もまた80万円の利益が出たら、それもまたハイリスク、ハイリターンのものに全部投資をするということを繰り返していきます。
そうすると全体的に徐々に資産が増えるというよりは、どこかで当たれば一気に資産が跳ね上がる可能性があるわけですね。
こうやって安定的なもの(インデックスファンドなど)とハイリスクなもの(仮想通貨など)を組み合わせて投資するやり方をバーベル戦略と言います。
アメリカは、このバーベル戦略的な考え方を、働き方に反映している方が多い気がします。
本業として普通の会社に勤めて働く時間がだいたい人生の8割ぐらい、そして残りの2割はハイリスクなもの、つまり上述のようにスタートアップのような一気にビジネスが突き抜けるようなものに挑戦するということですね。
あとは、結婚されている場合、夫婦でどうバランスを取れば最も利益が上がるのかを考えている方も多いと思います。
例えば夫婦でGoogleで働かれていたら、2人合わせて5000~6000万円くらいの年収になりますから、それであればGoogleで昇進して10~20年と普通に働いてリタイアしちゃった方が、副業をやるよりもいいわけで、そういった場合はわざわざ副業はやらないですよね。
他には、夫が仕事以外の2割の時間を使って副業するために妻は子供のケアや家事などサポートに徹するというやり方だったり、夫は一般企業で安定収入を得る一方で妻がスタートアップなどの突き抜けるビジネスに注力するというやり方もありますね。
日本の共働き夫婦の場合、最近では夫も妻も同等に家事育児を分担するという傾向があったりしますが、資産を増やすためには必ずしもそれがいいわけではないので、それぞれの稼ぎのバランスなどを考慮して「資産を増やすためにどうしたらいいのか」を考えてみるといいんじゃないのかなと思います。
クラウドソーシングは日本では厳しい
日本で副業といったときに、まずよく聞くものにクラウドソーシングがありますよね。
アメリカでもクラウドソーシングはありますが、こちらではアメリカに住んでいるアメリカ人がやると言うよりも、中国やインドの方がアメリカの仕事をとってきてやるという形ですね。
インドや中国ってやっぱり物価がめちゃくちゃ安いところがあって、シリコンバレーの物価よりも3分の1以下なんてこともあるので、そういう方々がシリコンバレーのアウトソーシングの仕事なんかを受けると結構な利益になるんですよ。
例えば日本円で10万円ぐらいの仕事があったとして、それに1ヶ月かかるとしたら日本では割に合わないですけど、インドの方にしてみたら金額は3~5倍、つまり30~50万円ぐらいの仕事の感覚なので、そういった仕事をすればけっこう豊かになれるんですよね。
でも日本だとアメリカと物価もそんなに違いがないので(シリコンバレーの物価は日本より高いですがアメリカ全体で見るとそんなに変わらない)、この物価の差で儲けるのは厳しいですね。
それでも副業はやった方がいい
年金もほぼ破綻すると言われていますし(平均寿命60歳とかのときに決めた制度な上に少子化ですからね)、税金は上がっていくと思いますし・・・。
ちょっとつらいところではあるんですが、国に文句を言っても無駄と言うか、文句を言うよりもこの状況が良くなることはないという覚悟を持って、副業を始めてしまうという方が私は良い気がします。
国として状況が悪化してもしなくても、どちらに転んでも大丈夫というような状況を作るには、やっぱり副業などで資産を増やしておくことがいいんじゃないでしょうかね。
ストレスにならない程度に副業をやって資産を増やしておけば生活面でも余裕が出てきて、幸福な人生になれる可能性が高まると私は思っています。
ということで、今日は私の個人的な意見なんかも入っちゃったんですが、アメリカと日本の副業事情についてでした。
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