今日はTwitterから受けたご質問についてお答えしたいと思います。

アメリカのビザを取得するために
どのくらい英語レベルが必要なのか?

というご質問なんですが、先に結論から言うと、ほとんどのビザにおいて英語レベルの厳しいチェックはありません

一部のビザ、例えばアメリカ前大統領のトランプさんはビルド・アメリカ・ビザというものを始めたいとおっしゃっていて、そこでは英語レベルに関してチェックしますというようなことを言及されていましたので(2019年当時)、そういったビザであれば厳しい英語レベルのチェックがあるかと思いますが、それ以外のビザではさほど英語レベルのチェックはないです。

H1Bビザ取得までの流れ


さほどというのを具体的に説明しますと、まず私が取得した就労ビザであるH1Bの申請書類に関しては、TOEFLやTOEICのスコアは提出しなくても問題ありませんでした。
提出したものは、コンピュータサイエンスの学位を証明する卒業証明書、成績表、あとはどんな会社で働いていたかという書類などです。

そして、書類での審査に通過すると、アメリカ大使館で実施する面接の連絡がきます。
日本にあるアメリカ大使館で面接を受けるので、アメリカ大使館のWebページで日にちを予約します。午前か午後の選択肢があり、私は午前中に予約して行きました。

大使館に行くと番号札を渡され、その番号が呼ばれたら面接という形です。
面接といっても個室ではなく銀行の窓口のような感じで、5分くらいで終わるような簡単な内容の面接でしたね。

面接官はアメリカ人でしたが日本語が流暢で、英語ではなく日本語で面接を受けました。英語で質問されると思っていたので準備はしていたのですが、その必要はなかったということです。
(ただ、たまにですが英語で質問されることもあるので、そこで英語チェックされる可能性はあるのかなという感じです)

質問内容は、
・どんな会社で働くか?
・職種は何か?
の2つだけで、他に難しいことはとくに聞かれず、面接は無事に通過しました。
結果的には英語レベルは問われず、H1Bビザを取得できたということですね。

厳しい面接となるケース


上でも述べたように銀行の窓口のような形式で面接するということもあり、他に面接されている方の内容も丸聞こえだったのですが、大使館の面接官に厳しく突っ込まれた質問をされてアタフタしているような方も一部にはいました。

その中の一人は、会社を設立してその会社の社長として、Eビザでアメリカに行こうとされている方のようでしたが、怪しいと疑われているようで「本当にその会社はあるのか」「会社の住所がどこなのか」などと厳しく何度も質問されており、面接に20分ほどかかっていました。
結局、しっかり答えられずにダメだったようで、ガックリした雰囲気で帰っていかれました。

また他の方の場合は、学生ビザを申請していて英語で質問されていたのですが全く答えられず、焦ってパニックになってしまい次に日本語で質問されてもうまく受け答えができていませんでした。
その上「アメリカではどこに住む予定ですか?」という質問に対して、「ボーイフレンドのところに住みます」と答えてしまい、面接官の評価は悪くなっていたようです。学生ビザを申請しているわけですから英語の勉強でアメリカに行くことだけを伝えなければならないのですが、結婚目的と思わせてしまったからですね。
学生ビザで入国し結婚して永住権を取得するという目的ではビザはおりませんので、ボーイフレンドのことを言ってしまうのは余計な回答だったということです。
この方も20分以上時間がかかっていて、厳しいのかなという印象を受けました。
(私も面接に呼ばれてしまったので、その後の顛末は分かりませんが)

結局のところ、余計なことは答えずに、聞かれたことだけに親身に答えるのがいいのではないかなと思います。

結論:英語以外の対策の方が重要


まとめますと、英語レベルに関しては、私の場合は全くチェックされずに終わったということですね。
おそらくですが、揃えた書類が確かだったこと、聞かれた質問に対しても正しく答えられたので、この人は大丈夫と思われて英語で聞かれず簡単に面接が終わったのだと思います。

もし書類が不十分だったり(目的などが)怪しい様子だったら、英語で、しかも内容も厳しめなことを多数聞かれていたかもしれません。
ただ、私の見た感じ、英語で質問されていた方は10%くらいだったので、英語レベルはさほどチェックされないと思っていいのではないですかね。

皆さんもその辺りも踏まえて、英語レベルよりも、大使館の方が認めてくれるような書類を揃えること、そしてキャリアを積んだりコンピュータサイエンスの学位を取ったりなど専門性を高めておくことで、自分の能力をアピールできる方がビザ取得にとっては大事かなと思います。

動画はコチラ↓



酒井潤

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