2020年 7月25日 岩手県一関市の厳美渓と郭公団子

2020年08月16日
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岩手県
らーめん黒の木で美味しい鶏塩ラーメンをいただいき、またもやちょっとだけ県境を越えて岩手県に・・・。
今回は宮城県に隣接する岩手県一関市の厳美渓にやってまいりました。
厳美渓は国の名勝および天然記念物に指定されています。


厳美渓についてWikipediaからのコピペです。

古くから景勝地として親しまれており、一帯を治めた伊達政宗もこの地を賛美している。1877年(明治10年)8月には、明治天皇が東北巡幸の際に立ち寄っているほか、近代の文人、幸田露伴もこの厳美渓を訪れ、紀行文を記している。
岩手県の南の玄関口とされる一関市にあって、古く都として栄えた平泉にも近く、戦後になって平泉が観光地として人気が出たため、それに比例する形で厳美渓も観光客が急増した。 平泉が世界遺産に認定される以前から、本地と平泉及び同市内にある猊鼻渓とを周遊する観光客やツアーも多い。

厳美渓(げんびけい)と猊鼻渓(げいびけい)は音が似ていたり、同じ一関市内にある名勝であることから、混同する方も多いのですが、急流の渓谷が厳美渓、緩流の渓谷が猊鼻渓で、場所も景観も全く異なる名勝です。
厳美渓は近くに車を駐めるとなると有料しかなく、無料となるとサハラガラスパークの駐車場を無断拝借するか、道の駅厳美渓の駐車場に駐めることになります。
実際サハラガラスパークに車を駐めて厳美渓に向かわれる方が多く、なんか釈然としない感じもあります(^_^;

今回は有料駐車場を利用させてもらいました。
厳美渓は渓谷を横切る天工橋を中心に東西に拡がっています。
まずは橋の上から西側に向かって渓谷を見渡しました。
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凝灰岩の岩盤の上を磐井川の急流が勢いよく流れていきます。
急流で小石が岩盤を削ってできる甌穴が、あちこちにあるのが特徴だそうです。
小さな滝があったり、淵があったり、短い距離で様々な表情を見せてくれるのが見所の一つです。
橋の上から東側に向かっての眺めです。
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橋を降りて岸辺の岩場に出てみます。
ここには「空飛ぶ団子」と呼ばれる郭公団子の販売所?があります。
ご存じの方も多いかもしれません(^_^;
対岸にある団子屋の店舗とワイヤーで繋がっていて、そこをザルが行き来して、お金や商品を受け取ります。
渓谷をまたいでザルで運ばれることから、空飛ぶ団子と言われています。
一箱三串入り、お茶付きで500円です。

まずはザルの中に欲しい個数分のお金を入れて、そばにある板を木槌でコンコンとたたきます。
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すると対岸の店員さんがひもをたぐってかごを引き寄せていきます。
急流なので周囲の音が大きく、板をたたく音が対岸まで届くか心配になりますが、ちゃんとお店の方が常駐していて、こちらの様子を見てくれるので、心配いりません。
スルスル~
おおっ! 団子も飛びますが、お金も飛んでいきます(>_<)
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やがてお店に回収されて、何やら準備している気配。
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するとスルスルスルスル~!
急降下でかごが降りてきます。
対岸でかごの綱を引き、ジャストタイミングで減速し、かごが静かに到着しました。
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到着した品がこちらです(*^^*)
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お茶は紙コップで運ばれてきました。
一人につき2杯つきます。
これ蓋もなんにもないのに、こぼさないで届くんですよ~ 神業です!
四阿で美味しくいただきました。
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この周辺、比較的人が多いのですが、大半は見物客で、意外と実際に注文する方は少なめです。
私も並ぶことなくスムーズに購入することができました。
これ、ちょっと周囲の注目を集めるので、若干恥ずかしいのですが、やってみると楽しくていいですよ。
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ちなみに厳美渓では、対岸にこの郭公団子さんと少し東に行ったところに滝見団子さんという店舗もあります。
滝見団子さんは空を飛びませんが、味はこっちがいいという方もいらっしゃるとか。
一関市は餅文化の街で売り出しているので、お越しの際にはぜひ召し上がってみてくださいね。
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団子をいただいた後、周辺を散策しました。
この辺はちょっと歩き回れるくらい、岩盤が広く平らに露出してます。
どのくらい昔の火山灰が岩石と成り果て、ここで踏まれているのでしょうか。
地球のロマンですねぇ。
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今度は橋の東側を川沿いに歩きます。
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しばらく行くと道路から岸辺に降りられる階段があります。
そこを通ると、吊り橋が登場です(^_^;
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御覧場橋と呼ばれます。
明治10年に明治天皇が東北巡幸をした際に代理の宮様がここから厳美渓を御覧になったことにちなんでいます。
高いところが苦手なのに行ってしまうおバカな私(^_^;
船に乗ってるように上下左右にゆっくり揺れますが、それほど恐怖を感じることなく渡ることができました。
でも渡るので必死なので写真は撮ってありません・・・(>_<)
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散策路沿いに戻ります。
川の中央に見事な石があります。
あちこち甌穴があり、今でも少しずつ少しずつ穴が穿たれているのでしょうねぇ。
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ここからは愚痴です。

出発地点に戻り、用を足したくなり、近くの土産物屋に入ります。
新型コロナ対策なのか入り口と出口の動線を別々にしているのですが、ちょっとわかりにくい。
店員さんに洗面所はどこですか?と尋ねると、外の公衆トイレをお使いくださいとのこと・・・。
これってコロナ対策だよねぇ・・・と一時はそう思って納得したのですが、その後、妙に暗示するようなことをおっしゃるのです。
つまりは、店内で買い物をされた方には奥(の洗面所)にご案内いたしますというニュアンスみたい。
…買い物しなきゃ洗面所は貸せないよってことかな(^_^;
まぁ商売ですからね。
でも山岳地のようなインフラ整備が行き届かない場所ならまだしも、この町場で生理現象を人質にするような商売はちょっと腑に落ちないかな。
いろいろな方が訪れるので、コロナの恐怖やマナーの問題などもあるのかもしれませんが、買えば貸すというやり方は観光地として好意的なイメージを賤しめかねないかもしれません。
確かに立派な公衆トイレもありますし、withコロナの時代でもありますが、観光地として多くの方に訪れて欲しいのであれば、社会的使命も考慮して差のない対応も必要なのかな。
最後にちょっとだけ残念な思いが残りました。

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本日のドライブはここまでです。
一目散に帰りました~
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Snufkin
Posted by Snufkin
ご訪問ありがとうございます。
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