発売前のリコーのコンパクトカメラ"CX4"を半日借りていろいろフルオートで撮影してみた。

RICOH CX4
RicohCX4、9月3日発売予定です。
 
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100819_387063.html
リコー、“トイカメラ”や“クロスプロセス”を搭載した10.7倍ズーム機「CX4」
デジカメWatch
 
http://blog.ricoh.co.jp/GR/archives/2010/08/cx4.html
CX4が発表に:GR BLOG:Ricoh Japan
http://www.ricoh.co.jp/dc/cx/cx4/
製品情報 / CX4 | Ricoh Japan
 

 
 昨日、銀座に行ったついでにリコーリングキューブに寄って、
9月3日発売予定のCX4をレンタルして半日ほど撮影してみました。
 このレンタルサービス、顔写真入りを身分証持参して、
借りたカメラは夕方7時までに返却すればOKという、結構緩い縛り。
http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/camera_rental/index.html
デジタルカメラ無料貸し出しサービスについて RING CUBE
 
RICOH CX4
RICOH CX4
RICOH CX4
CXシリーズ最大の特徴は、この高精細な液晶画面。
借り出した当日は真夏の炎天下でしたが、結構液晶見えます。便利。
 
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ワイド端28mmから望遠端300mmだと、ここまでグーンと大きく(テレビショッピング風に)!
さらにすごいのが、コンデジで望遠端での手持ち撮影でもここまで像がシャープなこと。
(ただし、逆光での撮影には少し弱いみたい)
 
 CXシリーズのもうひとつの特徴が、コンパクトサイズに収められた
35mm判換算で28-300mmという望遠よりの10.7倍ズーム。
特に今回のCX4へのマイナーチェンジでは、望遠寄りの手ブレ補正が強化されています、
面白かったので、色々と望遠側で撮影してみましたが…さすがに300mmは慣れないと使いこなせない。
 
 というわけで、お借りしたCX4で、
銀座〜靖国神社〜水道橋〜秋葉原と移動しながらいろいろ撮影してみました。
 
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銀座を撮影しながらぶらぶらするのは、観光客として、やはり楽しい。
 
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地味に多用したのが「斜め補正」看板切り抜き機能。
立ち寄ったギャラリーやお店の看板などをうまく切り抜いてくれます。
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 有楽町のガード下。ISO感度800までは日常的な実用範囲。
ISO感度を上げないためなのか、シャッタースピードは気持ち遅めで粘らせる感じかな?
ストリートスナップだと、この点に気を付けないと走ってる人物や車などが被写体ブレしてしまいます。
 
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 フォーカス速度は、今のコンデジとしては普通程度。AEの追従は結構遅い&逆光だと補正がゆるいかも。
 
 リコーのカメラは手動で露出補正する場合の操作性がとても良くて、
CX4も露出補正とAEロックはとても簡単にできるので、
逆光だったり照明込みの被写体を撮影する場合は
液晶モニターを見ながら、露出補正をガシガシかけるといいかも。 
  
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ワイドから望遠までグイグイと伸びるカメラだから、なんか広い場所を撮りたかったので、靖国神社へ。
政治的にはいろいろある場所なのであまり撮りたくないところだけど、
カメラの望遠撮影テストする場所としては、見通しの良さがとても都合がよかったり。
 
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ちなみに、靖国神社はオタクの参拝者が密かに多いことでも知られています。
 
 
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「クリエイティブ撮影モード」と名付けられた特殊フィルターエフェクト。
上からクロスプロセス、ソフトフィルター、ハイコントラスト白黒、
ミニチュアライズ、トイデジカメ、そしてダイナミックレンジダブルショット。
 特に、ダイナミックレンジダブルショットは、
明暗差が激しく白飛び黒潰れを起こしやすい
寺社仏閣などの撮影ではかなり使えます。
撮影時には一脚・三脚を併用するのがお薦め。
 
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 地味に便利なのが電子水準器。
神社やお寺での撮影では、水平をしっかり出すと絵がグッと格好よくなる。
 
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日陰と蛍光灯のmix光だと、少し色味があやしくなる。
様々な光源がmixされた場所でつかうと便利な
「マルチパターンオートホワイトバランス」という機能があるそうだけど、
メニュー設定で気が付かなくて、使うのを忘れていました(トホホ)。
 
靖国神社を出て、スナップ撮影しながら、徒歩で水道橋まで移動。
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昼間に撮影していると、色味は微妙に青緑寄りになりやすい傾向があったような…。
 
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 水道橋のアップフィールドギャラリー。
感度800を超えると、暗所に色ノイズが乗ってくる。
手ブレ補正が効くので手持ち撮影は可能。
 
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夕方6時頃の秋葉原でスナップ撮影。
 秋葉原のようなごちゃごちゃしている街は、
機動性抜群のリコーのコンパクトデジカメだと撮影しやすい。
本当はいつもの撮影のように色味や露光の補正をガシガシかけたいけど、
今日はフルオート撮影のテストと割り切っているので我慢。
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 新機能の「夜景マルチショット」で撮影テスト(注:これは三脚使用の撮影です。)
効果と画質は…う〜ん、この程度の暗さだとまだよくわからない。
 もう少し暗くなってから夜景撮影したら面白かったなぁと思ったけど、
レンタル期限の夜7時ギリギリだったので夜景撮影は諦めました。
大急ぎで、末広町から地下鉄で銀座に移動。
 
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銀座なう。
カメラ返却前に、銀座のショーウィンドウをストロボでパチリと撮影、直後に電池切れ。
この日の撮影枚数は5時間程度で350枚と少し、うち動画2本。
液晶モニター点けたまま移動してたわりには電池はけっこう持った方かな。
 
 当日の撮影画像から100枚強程度より抜いてみました。
http://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157624646535295/
RICOH NEW CX4 trial testshot in Tokyo!
スライドショーで見る場合はこちらからどうぞ
http://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157624646535295/show/
 
 
 昼から夕暮れまで、半日使っての感想です。
 
 カメラの使いこなし方がある程度わかっている人が
「サブカメラ」として記録用に使う場合にはとても便利だと感じました。
撮影時の露出補正やちょっとしたAF・AEポジション変更がとてもやりやすくて便利。
そして、28mmからの光学10.8倍ズームは、視界の開けた観光地で使いこなすと楽しい。
 加えて、カスタムセッティングで設定可能なパラメータはもの凄く多く、
MYセッティングをうまく作り込めば、様々な絵作りが可能ですし、
カメラの設定をいろいろ変えてみて、試行錯誤しながら撮影すると、
コンパクトデジカメならではの、様々な面白い写真の撮り方が身に付きます。
カメラ使って写真を撮ることを楽しむ気持ちがある人には、かなりお薦めです。
 
 逆に言えば、例えば「露出補正」がさっぱりわからないレベルの初心者だと、
このカメラをメインで使うのはちょっとしんどいかもしれません。
今年発売されたキャノンニコンなどの新製品に比べると、フルオート撮影の精度は若干弱いみたいです。
めんどくさいこと抜きで、けれど『そこそこきれいに』フルオートで撮りたいのなら、
リコーのカメラは選択肢に入れない方がいいと思います。
 
 
 最後に、型落ちになって割安になっている旧型機CX3との比較を。
基本、CX4はCX3のマイナーチェンジなので極端な違いはありません。
外見は…CX4の方が色々と「目立ちにくく」なってます。
 
 撮影するときに感じたのは、
望遠側の手ブレ補正がCX3に比べて強化されているのは
観光地など慣れてない場所での撮影ではかなり便利です。
 
 あと、クリエィティブ撮影モードの"細かい部分のブラッシュアップ"が地味に魅力的で、
例えば、「ハイコントラスト白黒」撮影時に通常のカラー画像も同時記録できたりするので
色々と変わったフィルター撮影を試しつつも、通常のjpeg画像も同時に押さえることができます。

フィルター撮影するか迷ったら、とりあえず試せるというのは、実用面でかなり大きいです。
この機能だけでも、購入予算に余裕が有れば、ぜひ新型機のCX4の方をお薦めしておきます。