それは宗教と言えるか

私が無宗教を公言する割に様々な宗教に寛容な態度を取っていられるのは、既に「工学」という宗教に身も心もささげてしまっていて、熱心な信者を通り越して教える側に回ってしまっているからだということに!

宗教

前々から何となく考えてはいたけど、これ見てちゃんと書いてみようと思った。ただ中身はあんまり関連してない。
今の世の中、やたらめったらに「宗教的」とか「信者」とか言ったりするわけだが、その全部が宗教そのものでないことはまぁ明らかだろうと思う。でもそれじゃあどこで線引きをするのか?ということになると案外難しい。
そこで、「宗教」と「宗教的なもの」との区別は、「超人間的な力・存在を信じるものかどうか」で決めようと思った。色々な宗教に存在する「神」とか「天使」「精霊」「妖精」「妖怪」「悪魔」などなどは、間違いなく宗教になる。ブッダなんかは元々人間だけど、既存の神に導かれながら人ならざるものに「解脱」するわけだから、仏教もやっぱり宗教。ところが、中国諸子百家にある儒教だなんだというのは、そのほとんどが人間としての処世術・理想像を説くものであって、ディオのように人間をやめようとするものではない。よってこれらは宗教ではない。
麻原に奇跡を信じたオウム真理教は宗教だが、Googleを盲信して自己情報を預けまくるのは宗教じゃない。盲信といっても「これだけの大手企業なら責任も果たすだろう」とかそういった経験則や推論を前提にしているわけで、そもそもGoogleに一企業体以上の何かを期待しているわけでもない。特定の人が生み出す創作物を熱狂的に愛するのも宗教じゃない。それは人の営みに対するものでしかないから。
そういうわけで、工学に身も心も捧げてるのはあくまで人の知恵と技術に対するものである以上宗教ではない。戦前の天皇家崇拝は「現人神」としての天皇を崇拝していたわけだから宗教だが、「人間宣言」以後の天皇家への敬意は伝統や格式を重んじる結果であって、そこに超人間的な存在は無いから、やっぱり宗教じゃない。
邪気眼とエターナルフォースブリザードは(本気で信じているなら)間違いなく宗教です。あしからず。