東京商工リサーチによると、「痛タク」の運行で知られる、長栄交通(札幌市北区)が10月30日、札幌地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は2億5396万円。
長栄交通は自動車整備業者の関係会社として設立されたタクシー業者。後発ながら地区中堅のタクシー業者として車両80台を運行。ピークとなった2012年3月期は約7億1500万円の売上高を計上した。
また、「バイオハザード6」や「新世紀エヴァンゲリオン」などのキャラクターを描いた「痛タク」を積極的に導入し、話題を呼んでいた。
しかし、競合の激化により売上は低迷。売上増大を目指して増車を行い、車両や車庫、洗車場に積極的な投資を行ったものの投資負担を吸収できず、2014年3月期は売上高6億6170万円に対し4159万円の赤字を計上。借入負担が重く資金繰りが悪化し、今回の措置となった。