reponの忘備録

「喉まででかかってる」状態を解消するためのメモ

召還していないのにマッチョマンから応答が届いたので、せっかくだから質問します

id:dankogaiさんのエントリ404 Blog Not Found : 小市民の敵は、小市民に対する応答の一つめです。

なんか事態がどんどん進行しているので、落ち着いて書くことが出来ません。なので順次上げていきたいと思っています。

付記:続きです


僕、「教えてダンコーガイ!」っていう召還魔法言ってないよね?

なのに答えてくれるマッチョガイid:dankogaiさん、優しいな。

でも、僕は召還魔法はまだ使っていないので、あと2,3回は使ってもいいよね?

では召還呪文を。




「答えて、ダンコーガイ!」


404 Blog Not Found : 小市民の敵は、小市民

君の年収分を賭けてもいい。彼らにはそんな自覚ないから。それどころか彼らは彼らで「俺たちがこんなに一生懸命やっているのに、なんであいつは足を引っ張るんだ」、と思っているから。


これマジですか?ホントにくれるんですか?なら納税証明書を送るので、はてなポイントでください。僕のこのエントリ「敗残兵から一言」にコメントしてくれた人、ブックマークしてくれた人、トラックバックを送ってくれた人全員に分配します*1。2回もエントリを書いてくれたid:kagamiさんには2倍送ります。その資金でソフトや本を買ってレビューしてもらいたいので。kagamiさんなら、danさんが絶対に読まないような本やゲームについてレビューしていただけるでしょう。「シゴフミ」も「狼と香辛料」もkagamiさんから教えてもらったから、レビューを期待です♪戦友のid:sync_syncさんには10倍送ります。当然です。




喜べみんな。マッチョマンはやっぱり太っ腹だぞ!(マッチョ的な意味で)



では、応答します。




彼ら(お局や上司)には、何度も聞きましたよ。詰め寄りましたよ。「トラブル」が起きる度に経過を文章にして(もちろん時間外に)、上司に提出していましたよ(押しつけていたとも言う)。そして、お局や上司は自分たちが何をやっているのかわかっていましたよ。わかっていて、彼らはイジメやモラハラ、パワハラを続けたんです。僕は記録に全部残していました。あらゆるつっこみに耐えうるために、秒単位で自分の行動及び職場全体の行動を記録していました。PCを使えば簡単ですよね。そして、何を言われても事実は僕の記録に残っているから、彼らは思いつきではだんだんと言えなくなってきましたよ*2。




上司が僕のことを「俺たちがこんなに一生懸命やっているのに、なんであいつは足を引っ張るんだ」と思い、加害者の自覚がなかったか?とんでもない!

「パワハラはやめてください。仕事について問題があるなら、冷静にその点を指摘してもらえればわかります。ミスをごまかそうなんて気はないですし、その責は受けます。怒鳴りつけてこちらの反論を受け付けないと言う態度は、仕事に差し支えるのでやめてください」

と言いました、公開の場で。上司は黙っていて、あとでぼそっと僕にだけ聞こえるように

「怒鳴られてお互いスッキリできるならそれでいいだろ」

と言っていましたよ。彼は4年前、僕が部署から異動するときに、僕を

「repon君が異動するのは我が部署にとって大変な損失だが、みんなでカバーしよう」

と紹介しました。クラクラしましたよ。いけしゃあしゃあとよく言えるよと。おまえ今まで何をやってきたのかと。怒りで言葉も出なかった。

こいつ、収益とか仕事の評価とか、本来上司が考えるべきすべてのことがどうでもいいんだ、と殺意を覚えましたよ。




お局が僕のことを「俺たちがこんなに一生懸命やっているのに、なんであいつは足を引っ張るんだ」と思い、加害者の自覚がなかったか?彼女は確信的にやっていました。

「アナタの言っていることには矛盾がある。アナタは何時何分にこういう発言をしていたはずだ。記録も残っている。その点についてアナタは意図的に口をつぐんでいるようだが、論理が破綻していませんか?仕事上のトラブルを感情的に処理するのではなく、お互いミスを生まないような環境を作り、支え合うのがひいてはお客様のためになるのではないですか?どうしてそういったチームプレーを飛び越えて、特定の誰かを些細な理由で傷つけ、その毟り合いに同僚を動員しようとするのですか?」

とお局を詰めたこともありますよ。頭に来たので、社員旅行に行ったとき公開で一晩詰めて詰めて詰めまくったら泣き出しましたよ彼女は。でも、最後まで

「reponが仕事上間違っていて自分が正しい」

という根拠を示すことが出来ませんでしたよ。

また、別の機会で衝突したとき、やりとりを詳細にまとめて統括役員に提出し、「これ以上のモラハラは耐えられない」と訴えたことがあります。「受け取るだけ、受け取るよ」とだけ言われましたね。それで、おしまい。A45ページのリポートは無視でした。愚かな行為ですか?結果としてはね。




以上の、上司やお局に対する反論は、自分がまともに仕事が出来るようになった3〜4年目くらいから初めました。その頃は、もう僕はターゲットではなく、他の新人同僚が主なターゲットでした。くだらない揉め事が起きる度に、「くだらないことをして、職場の生産力が落ちたらどうするんだ!」「お稽古ごとをしに来ているんじゃないんだよ。仕事しに来ているんだよ。イジメなら家に帰って町内会でやれよ*3」「そんなに暇なら仕事しろよ(お局と上司)!」と言ってきましたよ。


でも、会議ではみんな上司やお局の報復が怖いから口をつぐむんですよ。誰かがターゲットになりそうな雰囲気があるときは、僕は会議の前、「僕はあなたを守るし、みんなは彼を守れよ、それが会社のためになるんだから」とさんざん話しました。それでみんな納得して、うなずいたのに、お局の情報網の方が素早かったのか、みんな口をつぐんで、会議では自分以外パワハラ・モラハラに対する発言しないですっかり浮いていましたよ。四方八方から集中砲火を浴びせられ、吊し上げられました。裏切られたと思いましたよ。ふざけんなと。お前ら俺の言うことに賛同しただろうと。何で俺だけが矢面に立っているんだと。




そんなことが何度も繰り返されて、だんだん僕は、「ただがむしゃらに働く機械」になっていきました。自分の仕事には隙を見せず、つっこませず、でも、自分の仁義として一人で浮こうが公式の場では矛盾をただす憎まれ役に徹しました。


「僕が必要ないなら具体的な理由を示して解雇してください」「処分が必要なら減給していただいても結構ですし、給与総原資が足りないなら僕の給料を減らしてもかまいませんよ」と言いました。ずっと言っていました。


「なぜそこで辞めなかったのか?」と問うことは簡単でしょう。こちらのエントリでも書いたとおり、「悪とは『自由選択』をし、正しい方を選択しなかった主体」のことです。それはすべてが終わったあとで編まれた「物語」であり、一度も「自由選択」などはなかったにもかかわらずそのようなものがあったと想定される無時間的・先験的・超越論的な行為に過ぎません。

「なぜそこで辞めなかったのか?」は、つねに/すでにすべてが決定し形になったあとで発せられる問いであり、決断の時点で発生する問いではありませんよ。辞めていたら、余計ひどいことになっていたかも知れません。そんなこと、わかるわけ無いじゃないですか。全ては結果論で、「今ここ私」の視点から見て編まれた「物語」に過ぎないんですよ。

自分の言葉で言えば、「かつての僕(=新人たち)を見捨てられなかったから」が理由の一つです。




くそ、書いていてだんだんむかむかしてきた。




だいたい、学卒新人なんて使い物にならなくて当然なんですよ。3年で育ってくれて、そこで元を取り返すんです。そこまでの間は投資なんですよ。正社員を雇うと言うことはそういうことなんです。


電話も受け答えできず的確なメモもとれない、仕事の内容も理解できていない、お得意様や営業所の方たちに顔も声も覚えられていない、敬語もろくに使えない、そんな学卒新人が育つには時間がかかるんです。彼らは頭はとてもいいので吸収はいいけれど、学校教育は現時点では、ほとんど社会では役に立たないんですよ*4。


2年で辞められたら、会社としては1〜2千万円の損害なんですよ。それまでに支払っていた給与や社会保険折半分、雇用保険や労災保険の負担が全てムダになるんですから。「使いすて」なんて、投資費用を回収せずにどぶに捨てるようなものなんですよ。人事や経営陣がそれをきちんと理解していれば、経営的な観点から見ても新人をモラハラと長時間労働でスクラップにすることは大変な損害で、そんな一文の得にもならないことはやめさせて当然なんです。




はっきり言いますよ。モラハラやる奴はもちろんですが、新人のモチベーションが下がっているのを看過する経営陣は経営者として失格です。なら雇い入れるなと。採用するなと。投資を回収できなくて何が経営だと。




小市民の敵は小市民。現象的にはそう見えるかも知れません。しかし、その背後には経営者がいて、彼らが合理的な判断を行っていればそんなくだらないことは起きないんですよ。


そして、モラハラの温床となる環境としての長時間過密労働は、景気が悪くなって社会全体に閉塞感が起きて会社の業績が右肩下がりで、社員のクビをバンバン切るか新採を取らないために、人が足りないことから起きるんですよ。


足の引っ張り合いは現象に過ぎない。その本質は別のところにあります。原因はそこです。




danさんの「小市民の敵は小市民」と言う、自分のことだけを守ることを勧める言説は、バラバラに個人が切り離され、不安を抱えた状況では一定の説得力を持っているかも知れません。「マッチョとウィンプ」という二項対立は、現状を説明するのに、とくに不安に駆られ、自分がどうしてこういう状況になったのかと問いを投げかけている人間にはわかりやすい「物語」かも知れません。


いわれるとおり、確かに人の痛みはその人でしかわかりません。


しかし、僕はそちらを選びませんでした。「だから自己決定なので、自分でそれを受け入れろ」ですか?ええ、受け入れていますよ。できないでしょう?自分と同じ事をされている人間を、泣いている人間を放っておくなんて。僕には出来ないですよ。ええ、不器用ですから。それで結構。


けれど、社会的な観点から言って、僕がこのままズタボロでいいとは思えないし、僕の「失敗」を捉えて暗に「他人を見捨てるマッチョさを受け入れろ」というのは筋違いだと思いますよ。




ということでdanさん、はてなポイント送ってください。

みんなが待っています。


エントリは続きます。





 

*1:これからブクマする人は、エントリ本文読んでね(笑)

*2:自分がやったようなことをすると狂うので止めた方がいいです

*3:町内会でも、ダメ、絶対

*4:その点で、就職活動を終えた学生さんが「自己分析が大事!」「業界分析をしなくちゃ!」などと言っているのを聞くとほほえましい気持ちになります。がんばれよ、社会はとんでもなく理不尽なところだぞ、今の常識は全く通用しないんだぞ、だから、今のか細く頼りないけれど自分や仲間を好きである気持ちは忘れちゃダメだぞ、ってね