蜜汁叉焼(チャーシュー)の作り方/レシピ
蜜汁叉焼 : 広東式チャーシュー
香港の名物料理をぜひご家庭の食卓で
以前から何とかして本格的なチャーシューを家庭で作ることができないかと試行錯誤を繰り返してきたのだが、何とか一通りまとまった感じがするので紹介しようと思う。
料理名の叉焼(チャーシュー)の叉は、肉を吊るす道具のこと。二股のフックに吊るし、明炉という釜で焼く、だから叉焼。
「焼」という文字はどこかの記事で煮るという意味だと解説したことがあるが、南方に行くと日本と同じ「焼く」と言う意味に変化する。
焼売の「焼」はまた別だけどな。
蜜汁は推測しやすい文字だと思う。甘い蜜を絡めるという意味だ。
英語だとハニーローストポークと表記する。ちょっとおしゃれな料理に聞こえるな。
<補足>
叉焼は本来明炉と呼ばれる縦長の釜で吊るし焼にして作られる。底部で加熱し、熱を対流させる事によって火を通す。
仕組みで言うとオーブンと同じということになるので、オーヴンをつかった作り方を示しているレシピが多いがここではオウヴゥンは使わず、ガスコンロの魚焼きグリルを利用する。
理由は電気に比べガス火の方が表面がべチャっとならずにパリっと香ばしく仕上がり、調理中の再加熱までの時間が圧倒的に早いからである。
それから寝かして焼くことになるので、吊るし焼にすれば勝手に落ちてくれる焼汁がどうしても肉の上に溜まってきてしまう。
これを解消するにはこまめに汁を切ってやるしかないが、扉を開けると炉内の温度が急激に低下してしまう。
魚焼きグリル(特に両面焼き)の場合は短時間で高温になるので、肉の上に溜まった焼汁を落とすのに数回扉を開いても十分高温を保つことができる。
この方法であれば本物にぐっと近づけるってわけだ。
補足の方が長くなってしまったな(笑
それではこの料理の作り方を続きで説明するぞ
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珍珠丸子(糯米肉丸)の作り方/レシピ
珍珠丸子 : 肉団子のもち米蒸し
はいそこ、ちんたままること読まない!
飲茶(広東読みでヤムチャ)という言葉は誰しも一度は耳にしたことがあると思うが、これは点心をつまみながらお茶を楽しむ、主に香港を中心とした地域の食事スタイルの事である。
「点心」とは言わばちょっとした料理の事で、甘いもの(甜(テン)点心)とそうではないもの(鹹(シェン)点心)の二つに分類される。
私たちの馴染みの深い所で言うと甜点心は杏仁豆腐や胡麻団子、鹹点心は焼売やチマキ、春巻などだな。他にも包子や餃子など様々だ。
さて、今回紹介するのは珍珠丸子(チェンジュワンズ)。肉団子にもち米をまぶして蒸し上げる鹹点心だ。
珍珠とは真珠の意味で、蒸し上げた時のもち米がパール色に輝くことからこの名前が付けられたと言う。
家庭では点心をご飯のおかずにしてしまう事が多いが、この料理は少々不向きである。
なんせ外側がもち米なのでこれを口に入れてメシをかきこむと、メシでメシを食っている気分になるのだ。
またご飯の上にこの料理を置いてみても、その画は実にシュールだ。
今回の料理に限ってはご飯ではなく、お茶と一緒に味わってほしいところである。
茶は中国茶でも日本茶でも、合いそうであれば何でも良い。
お気に入りのものを選べばいいのだ。
これとあと2~3品点心が揃えば本格飲茶が楽しめるぞ。
昼食時であれば結構なもてなしにもなるはずだ。
それでは続きで作り方を紹介するぞ。
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豆豉蒸排骨の作り方/レシピ
焼売の作り方/レシピ
焼売 : たっぷり肉シューマイ
ミンチなんか使ってっから美味くできないんだよ!
そう言えばシューマイと言えばグリーンピースが乗っているものが普通と思っている人が多いようだが、あれは横浜の崎陽軒が考え出したもので日本独自のものだそうだ。
あと醤油やカラシを付けたりするのも崎陽軒が始めたものらしい。
本来はしっかり味が付いていて、そのまま食べるものだ。
さて、今回は私の好きな肉たっぷり焼売だ。副材料に玉ねぎを使用し、ふっくら柔らかくてコク深い味わいが身上の焼売である。
美味しく仕上げるコツはミンチを使わずちゃんと肉から作る事、そしてその肉をしっかりと練る事だな。
肉はもし肉屋に挽いてもらえるならお願いすると良い。
但しバラ肉のような脂身の多い部位はは断られる事が多い。
では詳しい作り方は続きでやるぞ
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