2024年11月30日~12月6日の話。

2024/11/30

7時起床。休日イベント仕事。近江八幡まで車を飛ばす。車中ではradikoで角田龍平の「蛤御門のヘン」影山教授ゲストのドラマ回で「団地のふたり」話。つくづく良きドラマだった。

でザクッと仕事終え大津まで。肉体的な疲労は少ないけど精神的には若干疲労気味。夕方の近江八幡-大津は渋滞ポイントだらけで行きの倍の時間がかかる。「爆笑問題カーボーイ」聴きながら。二人の会話聴いてると気が晴れる。

夜、何とか日記を書きあげUP。

2024/12/1

今日も休日イベント仕事。7時過ぎには家を出て今日は野洲まで。そりゃまぁしんどいですわ。今日は精神的な疲労は少ないけど一日立ちっぱなし動きっぱなしで肉体的に疲労。で仕事終え今日も渋滞に巻き込まれながら帰宅。

夜は「海に眠るダイヤモンド」。もはや杉咲花ちゃんの顔を観るだけで泣いちゃう。ちょっと演技レベルがずば抜けている。

2024/12/2

月曜。もういい歳なので8連勤となるとさすがに堪える。昼休みの読書、杉作J太郎「あーしはDJ」読了。過去の日記と現在の言葉が入り混じり、入れ子状態になった中に宇宙が拡がる。ラジオへの想い、自らの経験から語る生と死、そして「ある愛の詩」と題された女性いや人間賛歌と呼ぶべき一連のエッセイ。現実と妄想が交差しラジオと同様、脱線に次ぐ脱線、いつのまにかそれが本線になりそこからまた脱線していく杉作グルーヴ。「で、何の話してましたっけ?」という杉作さんのトークが好きだ。まさにそのトークが文字として展開されていく。くだらなくもバカバカしく、だがなぜか真理に辿り着く。その根底にある優しさ。徹底的に孤独な魂に寄り添う杉作さんは心のセーフティネットである。

何とか仕事終え帰宅。TVerで「マイダイアリー」。こちらも優しいドラマ。もうこの5人観るだけで泣いちゃう。通じ合える人達、孤独に寄り添ってくれる人たちがいるというのは幸せなことだ。大人になると残念ながらそのような関係性を築くのは難しい。決して戻ることができない過ぎ去りし日々を想う様に観ている。

しかし相変わらずSNSは地獄の様相。いがみ合い騙し合い、デマとヘイトとエロに乗っ取られたXの世紀末ぶり。これが人間の本性だとは思いたくないのだが。

2024/12/3

さすがに今日は休み。朝から行きつけの商店街の散髪屋まで自転車で。開店から10分ほどの時間ながら、受付しようとしたら愛想の悪い店員から「…2時間待ちですよ」と冷たく言い放たれる。さすがに待ってられないのでそのままユナイテッドシネマへ移動し映画。

片山慎三監督の新作「雨の中の慾情」を観る。売れない漫画家・義男と妖艶で訳ありな福子、そして自称小説家・伊守の愛と慾にまみれた三角関係…ってな話かと思いきやこれがもう全く違うところに持っていかれる。現実なのか幻想なのか、辻褄が合わず歪でまるで悪夢か淫夢かのようだなと思いながら観ていると、まさにそうだった。「戦争」という極限状態から生まれるエロスとタナトスのせめぎ合い、夢と現実の境界線がやがて崩壊し、曖昧になった夢と現実に落ちていく主人公。中盤からの展開にぐっと引き込まれた。湿度が高く、淫靡で憂いのある映像。シャープかつ驚きを与えるショットの数々、「岬の兄妹」「さがす」ともまた違った衝撃があり、片山慎三監督の映画作家としての強さを見せつけられた。思ってたんと違う!そんな映画はやっぱり面白い。

で昼はどうしても食べたくなり、車飛ばしてバーガーキングで好物のBBQワッパー。ボリューム満点、スモーキーで肉々しい味わいで大満足。

でさすがにもう空いてるだろうと再び散髪屋覗くとまたも「1時間、いや1時間半はかかりますよ」と冷たく言われる。待ち人数は2人と出てるのにホンマかいなと思いつつ、諦めて帰ってくれと言わんばかりの愛想悪いおっさんの対応にイラっとして店を出る。ただ、今日こそは髪を切りたいと思ってたので石山のスーパーにある系列店へ向かう。車を駐車場に止め、スーパー3階の散髪屋に到着すると「火曜定休」の張り紙が。これは神が与えた試練なのか。ただ髪を切りたかっただけなのに。泣きながら帰宅する。

途中脱落しそうになってたのだが地元滋賀出身の堀田真由主演ということで見続けてきたドラマ「若草物語」をTVerで。いつもあともうちょっと深みというか掘り下げが欲しいという思いがあったのだが、今回はそこを突き抜けた感があった。

2024/12/4

NHK+でドラマ「宙わたる教室」。雨降って地固まる。とそりゃもうわかってた展開なれど、それぞれに事情を抱えた面々がそれぞれに寄り添いながら一つの目標に向かって結束を固めてゆく姿は応援したくなる。もう科学部の皆を観てるだけで泣いちゃう。

韓国の戒厳令に驚く。それに対してすぐに抵抗し解除を成立させた民力に感嘆する。「タクシー運転手」「1987ある闘いの真実」そして「ソウルの春」韓国映画で垣間見てきた韓国の歴史とそれに対する国民の想い。民主主義を絶対手放してはならないという強い意志。

でSNS覗くとなぜか戒厳令を敷いた側にのっかる頓珍漢な政治家…

2024/12/5

家に帰ると妻と娘が熱心に「M-1」準決勝を観ている。もはや僕は「M-1」に関しては以前ほど熱量は持てないのだけど、妻と娘は一組ずつチェックし予想までしている。

で数時間後、決勝進出者決定で一喜一憂。なんでマユリカ入らへんの?ママタルト面白いかぁ?などなど二人の会話が面白い。

録画してた明石家さんま特番。芸能人運動会、最後のリレーでトシちゃんに勝った逸話をドラマ化。エムカクさんのいい仕事。司会者役のマキタスポーツに笑った。

2024/12/6

再放送中の朝ドラ「カーネーション」「カムカムエブリバディ」はともに戦争中。濃厚で見応えのある1週間だった。名作は何度観てもいいもんだな。

夜、駅前で飲み。比較的気楽な飲み会。とにかく僕は飲みの席で仕事の話するのが大嫌いなので、多少気は使いつつもそれがなくて良かった。

中山美穂死去の報。1970年生まれの同い年でありデビューの時からずっとテレビや映画で観てきた人だから少なからずショックを受ける。「ラブレター」はもちろんだが竹中直人監督の「東京日和」は良かったなぁ。デビュー当時から少し大人びていて、スーパーアイドルでありながらどこか影がある。特別ファンだったわけでもないけどヒット曲の数々を容易に頭の中で再生できる。しかし同い年か。

ふと亡くなった叔母さんのことを想い出す。父親のお姉さんで、とても穏やかで優しい人格者。親戚中から慕われていて甥っ子である僕のことも随分かわいがってくれた。大好きな叔母さんだった。僕が小学4年の時、叔母さんは55歳の若さで亡くなった。叔父は出張中で、泊まっていた祖母がお風呂場で亡くなっているのを発見したのだった。翌日、叔母は祖母と一緒に改築したばかりだった僕の家に遊びに来る予定で大好きな叔母さんに会えると楽しみにしていたので大きなショックを受けた。あの時からずっと「55歳」が頭の中に刻印されている。自分も「55歳」で死ぬのかもな…という想いが長く胸の中にあった。まぁ55歳が目前の今は、いや俺は叔母さんほど「いい人」じゃないし、もうちょっと生きるんじゃないのと思ってはいるんだけど。