理屈じゃないとは言うけれど

漫画アニメゲーム小説映画ドラマなんでもござれ。物語世界と現実世界を行き来するのがライフワーク。

2025/1 音楽を趣味にした話(3) ーおのれの音楽性が分からんので全部振り返る②ー

 

前回のつづき。

難しいことは考えず、とにかく沢山聴いた曲を並べてみる。

 

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2016~2019(大学生)

 

  • おそらくこれまでの人生で一番音楽から離れていた時期
  • 今まで以上に周りにオタクが増えて、とてもたのしい
  • デレステ、ミリシタ、ガルパ、プロセカ等スマホのリズムゲーを通して曲を好きになることが多かった

 

DESTINY / ねごと(銀魂ED)

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ぼくのフレンド / みゆはん(けものフレンズED)

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Tulip / Lipps(デレマス)

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Radio Happy / 大槻唯(デレマス)

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スタートリップ / ジュリア(ミリマス)

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フェスタ・イルミネーション / 徳川まつり(ミリマス)

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スキノスキル / Wake Up, Girls!

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Red fraction / MELL

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劣等上等 / Giga

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Death by Glamour / Tobby Fox(Undertaleサントラ)

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<雑感>

色々並べたてみたが結局一番聴いたのはアイマス曲(特にミリマス)。特徴のある女性声優ボーカル+ジャンル自由なゲームサウンドの組合せがより好きになっていったように思う。

 

 

2020~2021(大学院生)

 

  • コロナ禍の影響でとても暇だったので普段見ないような動画を漁ってた
  • 同じ音楽を聴いて育った世代が作り手に増えてきたのを感じ、その人たちのバックグラウンドを気にするようになる

 

Love Cheat! / MOSAIC.WAV

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ハリケーンミキサー / 新谷良子

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イワシがつちからはえてくるんだ

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 lab=01 / P-model

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ダーリンダンス / かいりきベア

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ハルジオン / YOASOBI

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勘冴えて悔しいわ / ずっと真夜中でいいのに。

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光るとき / 羊文学(平家物語 OP)

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<雑感>

ニコニコの界隈曲や音MADをひたすら聴いていた時期があって、音楽と映像表現のシナジーが自分の好きを大きく左右していることを自覚する。街中で流れてる曲が気になって後で調べたらボカロP出身、みたいなことが増えたのもこの頃。

 

 

2022~(社会人)

 

  • ボカロ評論本を読んだ影響でボカロブーム再来
  • 「音楽もの」のフィクションに沢山触れて自分でも音楽をやりたくなる
  • 人生で初めてライブに行ったら思った以上に楽しくてハマりそう

 

メルティランドナイトメア / はるまきごはん

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アプリコット / いよわ

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ウルトラトレーラー / マサラダ

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波際の方程式 / つる

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晴る / ヨルシカ(フリーレンOP)

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絶絶絶絶対聖域 / ano feat. 幾田りら(映画デデデデ主題歌)

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水金地火木土天アーメン / しろねこ堂(映画きみの色挿入歌)

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Luna Say Maybe / 月村手毬(学マス)

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やばきゅん♡シューベルト / Dialogue+

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<雑感>

この歳になって「音楽が好き」と自覚したとたんにいろんな発見があって、今まで別ジャンルとして聴いていた要素を併せ持つ楽曲にたくさん出会えた実感がある。現在進行形でそれを言語化しつつ、自分の音楽としてもなにかしらアウトプットができたらもっと音楽というものが面白くなりそうな予感。

 

 

***

 

 

「聴いてきた音楽でどんな人間かが分かる」とはよく言うが、自分の場合これを見せた相手にどんな印象を与えるのだろうか。少なくとも男性ボーカル曲が全然無いのは伝わるかもしれない。好きな曲あるにはあるけどヘビロテするほどにはならなくてですね、、、

ここからさらに掘り下げるには専門知が必要そうだが、なかなか周りに頼れる人が少ないのでもうちょっと自分で頑張る必要がありそうだ。

次のステップが一番重要であり大変なのだが、ひとまずは今回挙げたのも含めていくつかプレイリストを作って分類作業をしようと思う。ひと月くらいかけてコツコツ追加していけば分析の方向性が見えてくる、と信じたい。

 

2024/12 音楽を趣味にした話(2) ーおのれの音楽性が分からんので全部振り返る①ー

 

前回の続き。と言っても中身はあんまり繋がってないけど。

 

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まえがき:どんな音楽が好きなんですか?

 

今年の9月ごろ、運よく音楽仲間になれそうな人を見つけまして。

 

仕事で知り合って飲みに行ったら意気投合した人なのだが、どうも彼はドラム歴10年で最近ギターを始めたらしく、バンド仲間を探しているのだとか。

ちょうど自分もその2か月前に衝動的にギターを買ったところで、とはいえ楽器経験ゼロなのでソロ練の次のステップになかなか踏み出せずにいる話をしたら、「じゃあ今度一緒にスタジオ行きましょうよ!」と誘ってくれて。

そんなこんなで人生初のスタジオ練習をしたんだけど、ドラムセットが叩き放題だとかアンプから大音量が出るとかスタジオでは当たり前であろうことが面白くて、それはもうはしゃいでしまった。

 

でも、やっぱり音楽やりに集まったら一緒に演奏しないと面白くないとも気づかされた。

当時はまだ基礎練動画のマネと、ハマってたガルクラ曲の1フレーズしか弾けなくて、なので次は一曲決めて練習してから集まれると良いですねーなんて話をした。

で、その時に聞かれたのが見出しの「どんな音楽が好きなんですか?」である。

 

これが結構難しくて、自分が聴いてきた音楽が意外と幅広く、しかもコアにあるのはかなりニッチなジャンルである、ような気がしている、というかあまり良く分かってない。

色々聴いてはいるので昔聴いてた曲で何となく話を合わせることができるが、「こういう音楽がやりたいんです!」みたいな言語化がイマイチで、一緒に練習した彼もあまりピンときていない様子だった。

 

その後も、周りに「楽器始めました!」みたいな話をすると当然「どんな音楽やりたいの?」みたいに聞かれて、もにょもにょっと返すやり取りを何度か繰り返していた。

これはちょっといただけないなと思い直して、それがこのシリーズ記事を書くに至った動機だったりする。

 

一応ちゃんと自分の中に最終形はあって、ギターを始めたのにも明確に意図はあるのだが、まずは自分の音楽性とやらをハッキリさせた後で書いていこうかと思っている。

 

 

と、前置きはこのくらいにして、以降はとにかく過去の自分がその時その時で好きだった曲をひたすら貼り付けていく。

あまり余計な文章をつけず、分析はまた続きの記事でしていくつもり。

 

 

幼少期

 

  • ジブリが好きで、金ローをVHSに録画したやつをしょっちゅう観ていた
  • 家に転がってた鍵盤ハーモニカで遊んでいたらしい
  • 小学校の給食の時間に流れる「今月のうた」を楽しみにしていた

 

きみもとべるさ / ディズニー

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風の通り道 / 久石譲(作曲)

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ココロのちず / BOYSTYLE(ワンピースOP)

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LET’S GO! いいことあるさ / SUPER P-kies(ポンキッキーズ挿入歌)

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<雑感>

実家のCD棚を漁りながらこれを書いているのだが、今振り返ると両親は質の良い音楽を聴かせてくれていたのかも。ピアノ教室の体験にも連れてかれたが、遊ぶ時間が減るから全力で拒否した記憶がある。ちょっと勿体なかったな。

 

 

~2008(小学生)

 

  • 音楽の授業がまあまあ気合入っていて、合奏がすごく楽しかった記憶がある
  • 周りがJ-popを聴き始めるが、まだ自発的に音楽を聴く習慣はない
  • 初めて自分用のゲームを買ってもらい、狂ったように遊んでた
  • ドラえもんの学習マンガシリーズで音楽理論のさわりを知る

 

ホール・ニュー・ワールド / ディズニー

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My Generation / YUI

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Ring a Ding Dong / 木村カエラ

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さくらいろの季節 / かたまり隊Jr.(塊魂サントラ)

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もじぴったんメドレー(太鼓の達人)

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わすれなぐさ(太鼓の達人)

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しんみり子(パワポケシリーズ)

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<雑感>

この頃に触ったDSのゲームが自分の音楽観を大きく形作っているように思う。ナムコ作品の優しい音作りが好きだったのと、太鼓の達人は沢山のジャンルを収録しつつも音ゲーらしくリズム的に尖った曲も混ざっていて、ここから少しづつ癖を狂わされていたのかもしれない。

 

 

2009~2011(中学生)

 

  • WALKMANを手に入れて、有名どころのベストアルバムを片っ端から借りてた
  • ジャンプ系アニメ曲を通じて、この世には自分の知らないカッコいいアーティストが星の数ほどいるとショックを受ける
  • 部活を引退してから深夜アニメにハマる

 

 

ロビンソン / スピッツ

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ユメクイ / 大塚愛

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衝動 / B'z

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Stairway Generation / Base Ball Bear(銀魂OP)

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Sign / Flow(ナルトOP)

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Don't say "lazy" / 桜高軽音部

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why, or why not / 大嶋啓之 feat. 片霧烈火(ひぐらしED)

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<雑感>

中学生の頃はスパルタ先生の下で部活漬けだったので、音楽を聴いていたのは基本部活引退してから。高校受験は余裕のある志望校を選んだので、結構好き放題してたと思う。アニメにハマるきっかけになったけいおん・化物語・ひぐらし、いずれも曲を入り口に観始めていて、これ以降もOPまとめ動画みたいなやつから次観るアニメを考えるようになった。

 

 

2012~2014(高校生)

 

  • オタクを自認し始め、漫画・アニメ・ゲームなど多方面のコンテンツを見境なく摂取する
  • 本格的にニコニコにハマり、ボカロ・アイマス曲を聴き漁る
  • 太鼓の達人(ぽたでら)をPSP破壊するまでやり込む

 

 

ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C / ヒャダイン(日常OP)

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たった1つの想い / KOKIA(ガンスリンガーガール OP)

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Sparky☆Start / 片手☆SIZE(ぬら孫ED)

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表裏一体 / ゆず(ハンタED)

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スカイクラッドの観測者 / いとうかなこ(シュタゲ ゲーム挿入歌)

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嘆きノ森 / 彩音(ひぐらし ゲーム挿入歌)

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学級裁判太陽編 / 高田雅史(ダンガンロンパサントラ)

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炉心融解 / iroha

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トリノコシティ / 40㍍P

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愛迷エレジー feat. marina / DECO*27

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shiny smile(太鼓の達人音源)/ 765PRO ALLSTARS(アイマス 765)

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relations / 星井美希、如月千早(アイマス 765)

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3piece-JazzParty!(太鼓の達人)

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亜空間遊泳ac12.5(太鼓の達人)

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vivi / 米津玄師

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Re:make / ONE OK ROCK

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<雑感>

今まで自分の周りにいなかったタイプのオタクと沢山出会い、自分を解放することを覚えた時期。太鼓曲を入り口に、ボカロやアイマスの総本山ニコニコにどっぷり浸っていく。この項に載せたい曲がこの5倍くらいあって、そのぐらい沢山曲を聴いていた時期なのだが、まとめてみるとビックリするほどJ-popの存在感が薄い。非オタとカラオケ行ってよく困ってた記憶があるな。

 

 

***

 

 

昔使ってたWALKMANをサルページしながら書いていたら、当初思っていたより沢山載せたくなってしまった。なんなら書いている途中で年を越してしまい軽くタイトル詐欺。あんまり多くても見にくいので続きは別記事にする。

それにしてもこの時点で随分カオスなラインナップになっている気がするが、果たして自分の音楽性とやらの分析はまとまるのか。甚だ心配である。

 

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2024/12 音楽を趣味にした話(1) ー続・ユーフォ・学マス・ガルクラー

 

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↑ この記事を書いてから半年。単純に続きを観た感想を残しておくのと、最後に書いた「楽器を始めたい」という結論にも進捗があったので、一緒に振り返ってみる。

何回かに分けて年内に書き上げるつもりだが、最終的には今までふわふわしてた自分の音楽性・向き合い方みたいなものがまとまったらいいな、と思っている。

 

***

 

とりあえずはユーフォ・学マス・ガルクラの話から。

 

Amazon.co.jp: 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話 (宝島社文庫) 電子書籍: 武田綾乃: Kindleストア

 

まずユーフォ。

前の記事書いたときは原作の話が中心で、アニメも面白くなるといいな~くらいのテンションだったが、その後放送されたクライマックスがまさかの展開すぎて、、、

 

話の先が気になったのもあるが、日曜にリアタイ視聴してクライマックスを迎えたら100パーセント次の日に引きずるし下手したら日常生活に支障をきたす気さえしたので、目の前の休日をクッションに使っておくのも悪くないかと思った。社会人たるものリスクマネジメントは基本なのでな。

 

わざわざ原作予習してダメージを減らすはずだったのに、むしろ原作勢を絶対殺すメガトン級のアニオリが展開されるという。無事に情緒がぶち壊されて1週間ぐらい引きずってしまった。

今思えば図らずも一番おいしい楽しみ方ができたのでよしとするが、それにしてもこの件に関しては脚本:花田十輝恐るべしという外ない。

「部活的共同体のジレンマ」と個人的に呼んでいるのだが、成長をとるか楽しさをとるかの対立軸について、最初から最後まで向き合い続けたお話だったなあと。もっと言えばアニオリの方がよりそのテーマを真っすぐ見せてくれた(かつエンタメ的だった)のが個人的には好み。

でも昔からの原作読者は違う感想を持ってもおかしくないかもなあ。原作黒江真由のポテンシャルを全然引き出せていない、みたいな?知らんけど。

 

それはそれとして、あのじっとりしながらもヒリつく競争の空気、今後の人生で経験することはあるのだろうか。あるいは自分はそれを望んでいるのだろうか。なんてことをちょっと考えている。

 

***

 

学マス』が2024年のベストゲームに輝く!「Google Play ベスト オブ  2024」発表―他部門は『ポケモンスリープ』やアプリ版『スイカゲーム』など | アニメ!アニメ!

 

次、学マス。

ゲーム自体はリリース当初の頻度では触っていないが、楽曲の更新は必ずチェックするようにしている。その中でいくつかお気に入りになった曲があったので紹介する。

 

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作詞/作曲:田淵智也 編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)

 

この曲はゲーム内で出てくるタイミングが反則で、一区切りのエンドロールでありオープニングでもある、という演出がとても憎い。

自分は曲聴くときあんまり詞を意識していないんだけど、それでも引っかかる歌詞だな~とクレジットを見たらUNISON SQUARE GARDENのベースやってる人だと知る。この時初めて田淵智也を認知したんだけど、この人の虜になるのはもう少し先のお話。

 

 

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作詞:TOPHAMHAT-KYO (FAKE TYPE.)  作曲:FAKE TYPE. 編曲:DYES IWASAKI (FAKE TYPE.)

 

FAKE TYPE、知らなかったけど『FILM RED』でAdoが歌ってた『ウタカタララバイ』を書いた人らしい。それこそAdoにカバーして欲しい曲かもな。

「こんなもんアイドルに歌わせるのか」「こんなゴリゴリのラップ曲も歌えちゃうのか」と二重に呆れたけど、聴いてるうちにだいぶクセになってしまう。倉本千奈(サムネ左の子)のラップパートがお気に入り。

 

 

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作詞/作曲/編曲:田中透真(Dream Monster)

 

この子1人だけアプリリリース1ヶ月で3曲もソロ出したからビックリした。2曲目のアイヴイも格好良かったけど、やっぱりロック調との組み合わせが好きだなあ。

あんまり関係ないけどアイマス全体で今年知ったドハマり曲も貼っちゃう。何となく近いものを感じるんだけど、やっぱりベースの存在感なんかな。

 

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あとは、学マス繋がりでLuna Say Maybeを提供した美波のライブにも行ってみた。そもそもライブ自体行った経験がなかったが、ルナセイ本人カバー(+生バンド)が聴けるかもとのウワサを聞きつけて「絶対に行きたい!!!!!」となったので、なんとかライブ慣れしてそうな連れを見つけて参戦してみた。

結果お目当ての曲をばっちり聞けて最高だったんだけど、それ以外にもいろいろ収穫があったので続きの記事でもうちょっと掘り下げて書くつもり。

 

前にも書いたかもしれないが、アイマス楽曲はバラエティ豊かな作曲陣のおかげで幅がめちゃくちゃ広いのが一番の推しポイントなんだけど、学マスはYoutubeの概要欄を見ても分かるようにかなり裏方にフィーチャーしているのが良いんよね。

観測してる限り今のところその思惑がハマって裏方もちゃんと話題になってるし、順調に実績を積み上げていければもっと大物のコンポーザーも呼べるだろうし、今後もこの好循環を維持してどんどん攻めた曲を量産してもらいたいな。

 

***

 

バンドリ!』MyGO!!!!!×『ガルクラ』トゲナシトゲアリの対バンライブが2025年1月開催 - 電撃オンライン

 

最後、ガルクラ。(上の写真は中の人)

 

これも前の記事書いたときはアニメが途中だったけど、その後に放送された11話のライブシーンがすんごい良かったのでこれも貼っておく。

 

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一番のお気に入りは何といってもラスサビ前からの流れ。

ドローンでも再現難しそうなとんでもないカメラワークが地面に墜落してモノクロになる演出、からの超高速ギターソロ、ヅクダン!とドラムが一瞬カットインしてサビに突入。

あんまりにカッコいいのでリアタイで見てて声出ちゃったよ。

 

ガルクラもかなりロスが酷くて、キャラデザの人の落書き本をメロンブックスで取り寄せたり、何も弾けもしないのにバンドスコアを2冊買ったりしている。

ただ供給自体はそこそこあって、放送終了後も「トゲナシトゲアリ」(作中バンド兼中の人リアルバンド)として毎月のようにライブやってるのでいつかは参戦するつもり。アニメの反響が凄くて予想以上に忙しくなったのか、DrとKeyが長期休養中なのでそれが明けたら本格的に検討しようかな。

 

人気を考えれば続編もまあ固いだろうけど、問題は何年後になるかってところ。1期だって作り込みすぎて5年かかったって聞くし、、、気長に待ちますかね。

 

***

 

今回はここまで。

次は今まで自分が通ってきた音楽を網羅的に並べた上で整理しようかと考えている。つまりほぼ自分語り。好きな曲いっぱい貼り付けられると思うとワクワクするねえ。

 

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2024/05 ユーフォ・学マス・ガルクラ

気付けばだいぶご無沙汰してしまったが、表題のやつが立て続けに襲い掛かってきたのでやっと書きたいモチベが閾値を超えてくれた。いや、書かずにはいられない。

 

 

響け!ユーフォニアム(小説・アニメ)

 

毎年GWは大型連休をもらえるので、めいっぱい帰省して地元の友人との予定をギチギチに詰めるのが恒例だったのだが、今年は少し早めに帰省を終えて家でのんびりすることにした。

なにせ今年に入ってから結婚式参列やら出張やらで7回も実家に戻っていたもので、たまには贅沢に自分の時間を作るのもいいだろうと思ったのだ。

 

さて、土日月と予定のない日が3日間。外はどこ行っても激混み。

こんなときは読書だ!と思い立って小一時間悩んだ末に、今期絶賛放送中のアニメ『響け!ユーフォニアム』シリーズの、原作小説の方に手をつけた。

話の先が気になったのもあるが、日曜にリアタイ視聴してクライマックスを迎えたら100パーセント次の日に引きずるし下手したら日常生活に支障をきたす気さえしたので、目の前の休日をクッションに使っておくのも悪くないかと思った。社会人たるものリスクマネジメントは基本なのでな。

 

どうやらシリーズで10冊ちょいあるみたいだが、3期の内容にあたる『最終楽章』を読む前に原作の雰囲気を知っておいた方がノレるかなと考えて、先にスピンオフ的な位置づけの『飛び立つ君の背を見上げる』を電子書籍で買うことにした。

ウワサでは主要キャラが関西弁らしいのと、演奏シーンは当然文字のみなので上手に脳内補完しないとな、なんてことを考えながら読み始めた。

 

 

***

 

 

気付けばGW最終日の27時、つまり連休明け出勤を5時間後に控えたド深夜。でもそれどころじゃない。やばい。ロスがやばい。

Kindleの履歴には読む予定のなかったアニメ2期相当の内容も含めてすでに6冊に既読マークがついている。それでも飽き足らずにうっかりアニメ1期2期も全て見返してしまった。でも一向に眠れる気がしない。しんどい。

 

こんな青春送りたかった、とは少し違うけど、自分がこの先体験することが無いであろう青春のエネルギーに当てられて参った。なぜ俺は吹奏楽部に入らなかったんだろう。いや現実はこんな綺麗なもんじゃないと重々わかっているんだが、この後悔のようなそうでもないような猛烈な感情を持て余して仕方ない。今の自分の人生における選択はおおむね間違ってない、不器用なりに器用にやっていると思っているけど、それとこれとは話が別だ。

しんどい。眠れる気がしない。まったく社会人らしからぬセルフマネジメントで不甲斐ない。

 

アニメやってる最中なので具体的なストーリーを語るのは憚られるが、『最終楽章』のキーキャラクターである黒江真由の”ラスボス”感にやられた。

起承転結の転まで読んで、これは”前作ラスボス”のあすか先輩の高い高い壁を超えるポテンシャルがあるな、と思った。

でも読後の正直な感想を言えば、アニメで見たあすか先輩との直接対決を超えた、とは思わなかった。ある意味で原作を先に読む選択は、結果的にアニメがやってることの凄さを知れた点で良かったのかもしれない。

もちろん原作もとても面白いんだけど、本当に力の入った映像化をされたら相乗効果でめちゃくちゃ面白くなるに決まってるので、比べるのは野暮なのだと思う。

 

アニメ2期を見返して思うのは脚本がすごい。掘り下げてほしいところのタイミングやバランスが絶妙。

花田十輝脚本は全部が全部刺さるかと言えばそうでもないんだけど、最近だと『宇宙よりも遠い場所』のスマッシュヒットが印象深い。いや確認したら全然最近じゃなかったわ。つらい。

あと来年の話だけど個人的おススメ連載中漫画ランキングぶっちぎり1位『メダリスト』のアニメ脚本もやるらしいので大変期待しております。これ出来イマイチだったらショックで寝込むので本当に頑張って欲しい。

 

ユーフォの話に戻ると、今やってる3期はスタッフの面子が若干変わってるんだけど今のところ全く遜色ないし、例の黒江真由はじめ原作でもう少し掘り下げてほしかった話が上手く補完されていてとても信頼できる。直近の数話は物語エネルギー溜めている段階なので、こっからの爆発がとても楽しみであるし、怖くもある。もってくれよ我がメンタル。

そもそも京アニがこうして新作を出していることの意味を忘れちゃいけないよな。毎週毎週噛み締めるようにして観たいものだ。

 

 

TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」公式サイト

TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」公式サイト

 


メダリスト(10) | マンガ展

メダリスト(10)-アフタヌーンコミックス-つるまいかだ-ebook

 

 

学園アイドルマスター(ゲーム)

学マス所感|しもうさ

 

GW明けの寝不足とボケボケの頭を1週間かけて通常運行に戻した頃、『学園アイドルマスター』のサービス開始が近づいていることを知って、ソシャゲを今更やる気はないけどアイマスだしちょっと情報追っておくかとYoutubeを覗いてみた。

 

年明けごろに少し話題になっていたのもあり前々からどうも今回はいろいろと気合が入っている雰囲気は感じていた。

そういえば楽曲提供に錚々たる面子揃えてるんだっけか。先行公開でフルMV、しかもライブとは別に2Dで作ってるじゃん。てかよく見たらアイマス公式じゃなくて独立してch作ってるし色々珍しいなー、なんてことをつらつら考えながら新曲計9曲を片っ端から流してみた。

 

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なんだこれは。本当にアイマスなのか・・・?

 

いやービックリした。垢抜けすぎでしょ。これは明確にターゲット層を広げにきたと思った。新しい。

でも、今やコンテンツ全体で1000以上の楽曲をリリースしているアイマスにジャンルなんてあってないようなもので、そのノンジャンル性にこそ昔から魅力を感じている部分なので、これは応援できる!とも同時に思った。そもそもコンポーザー陣がモロに自分のツボなので古参・新規両方の気分を味わえて二重においしい。

企画的には今までアイマスに触れてこなかった若年層を向いているようで、今のポップシーンの源流にあるボカロを浴びてきて尚且つアイマスも守備範囲にある自分のようなニコニコネイティブにこそ一番刺さるんじゃないですかねえ!

 

埋め込み1曲目。Gigaの曲で一番有名なのはたぶん『踊』だろうしこの曲も存分にその成分を感じる超今風(?)な曲調なんだけど、ギガP時代れをるとコンビ組んでた頃の曲をアホほど聴いていたお陰でアラサーの自分でもまあついていける。未だにLUVORATORRRRRY!のReolカバーたまに聴いてるよ。

 

2曲目の長谷川白紙、柴那典の記事とかちょいちょい読んでるからどんな人かは知ってたけど、なるほど常人には理解できない。Aメロのドラムパターン意味わかんなくて好き。発狂地帯なんぞこれ。なんか楽器隊めちゃ豪華らしい。ところどころで知らない世界の音楽を感じるけど、たぶんこれでも相当抑えてるんだろうなーという印象。このキャラに限った話じゃないけど、次に出す曲どうすんだろう・・・?

 

3曲目の美波、一番刺さったのは間違いなくこれ。

 

 

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2サビ以降の展開えげつなくないですか、なんかずっと歌ってるし。マイナー→メジャーで主音を引き継ぐやつ(正式名称がわからない転調)好きなんだけど、これとかlemonみたいに言うて元がマイナーしてないのはもっと好き好き大好き。落ち転調サビクラップ、字面だけで鳥肌立っちゃう。バンドサウンド+管弦の生音でめっちゃゴージャスなのにまとまりあってすごい。MVの情報量とんでもないのにどこで止めてもキマってる。そしてボーカルは蒼の系譜も納得の声質。

挙げたらキリないくらいもう全部好き。美波は『うる星やつら』のタイアップでわりと最近知ったくらいだけど、バンド隊含めて完全に惚れてしまったな。

 

news.denfaminicogamer.jp

 

ちなみにリリースされたゲーム、結局ガッツリやっている。上記リンクでもまさに触れられているが、ローグライクのゲーム性とアイドルを育てて成長を見守るコンセプトが噛み合ってて存外面白い。

半年前ぐらいにSwitchで『Cobalt Core』を履修していたお陰で周回デッキ構築が楽しくて仕方ないし、なんなら微課金なのにうっかりPvPのランキングに名前載ってしまっている。ハマりすぎだろ。

元々アイマスに対してはキャラ推しというよりは箱推し、あるいはメタ目線でコンテンツそのものを推しがちで、音ゲー以外のゲーム要素に興味薄い方だったけど、育成シミュレーションそのものは『パワポケ』シリーズの原体験があるからむしろ好きな方。冷静に考えたらハマらない理由が無かったわ・・・。あんな物語性ある曲歌ってた手毬さんがまったく予想外な向きにキャラ立ってて笑うしかない。

とりあえず今は新曲が気になるかな。同じ人に曲書いてほしい気持ちと色んな人の曲聴いてみたい気持ちがせめぎ合ってる。月2くらいのペースならゲーム運営的にも回りそうだけどクオリティ保つのは超大変そう。とか思ってたら提供:ツミキでもう新曲が出ててたまげちゃった。

とまあいろいろ期待や不安はあるんだけど、SNSでそれなりに盛り上がってるのを見るとやっぱりいちアイマス好きとして嬉しくなっちゃうね。

 

 

Cobalt Core

Cobalt Core

 

パワポケ』ファンアンケート結果発表!人気の彼女候補や印象的なエンディングなど、気になる結果は?【『パワプロクンポケットR』発売記念】 |  ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

『パワポケ』ファンアンケート結果発表!人気の彼女候補や印象的なエンディングなど、気になる結果は?【『パワプロクンポケットR』発売記念】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

 

 

ガールズバンドクライ(アニメ)

アニメ「ガールズバンドクライ」公式サイト

 

普段日常的に音楽を聴く方ではないけれど、学マスをきっかけに暇さえあればYoutubeMusicで音楽を聴く習慣ができた。

他のサブスクを知らないので今時当たり前の機能なのかもしれないが、YoutubeMusicは1曲単位で再生した後、アーティストやアルバムを横断しておすすめの曲を数珠つなぎに再生してくれるらしい。

たまのドライブでJ-Popのヒットチャートを流している時は”流行ってる曲”のくくりでしか流れないので気付かなかったが、それなりにニッチな曲を選べば曲調ベースでおすすめを提案してくれるようで感心してしまった。優秀な選曲アルゴリズムに寄与したであろう感度の高いヘビーユーザーにも感謝である。

そんな経緯があって、帰宅途中の電車の中で出会ってしまったのがこの曲である。

 

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なんだこれ、かっっっっこええ!!!どこの誰の曲だ???

 

アニソンっぽいけどにしては後ろの音楽の主張が強いしボカロ的な詰め込み感もあるしで、最初音だけ聴いてた時はどんなコンテンツの楽曲なのか想像できなくて混乱した。

ジャケットを見るとやっぱりアニメっぽい。すぐにアーティスト名『トゲナシトゲアリ』で検索すると、どうも今放送中の『ガールズバンドクライ』なるアニメの作中バンドらしい。

ただ軸足はむしろリアルバンドの方にあり、「声優に歌わせる」のではなく「アーティストにアニメの声を当てる」ことで成立しているコンテンツのようである。アニメ放送に先行してMV配信やライブ開催もしていて、一方のアニメはというと全編3Dときた。

なんだか情報量が多すぎると思ったが、例によって脚本花田十輝の名前を見つけてしまったので、とりあえずYoutubeで無料公開している1話を観ることにした。

 

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***

 

 

つい昨日の晩、8話が配信されたので早速観た。

いや、これ本当にやばい。ただでさえユーフォと学マスのせいで情緒が狂いかけていたのに、こんなの見せられたら泣いちゃうじゃん。それこそ『よりもい』以来に脚本で震えたかもしれない。

ユーフォには「あったかもしれない青春」に焦がれてしまったが、ガルクラには「絶対に味わうことのなかった青春」を叩きつけられている。

自分に語る資格があるとは思ってないけど、これは紛れもないロックだろう。

 

ライブシーンの話をさせてほしい。

自分はアイマスMADとかMMD全盛期を通ってきたニコ厨なので、未だにアイマスを中心に3Dのキャラが動くライブ動画をチェックしてたりするんだけど、ガルクラのライブシーンはかつてない衝撃を受けておりまして。

3Dライブアニメーションを、音楽・モデリング・モーション・カメラワークの4つに要素分解したとしたら、ガルクラはモデリングをある程度妥協することで他の3要素が凄く噛み合ってるんじゃないかな。

特に楽器のようなオブジェクトを持たせたキャラクターのモーションって他のコンテンツ見てても相当苦労してるように見えるんだけど、そこはあの『THE FIRST SLAM DUNK』を作った東映の技術力の賜物か、立ち姿や細かいノリの一つ一つまでがクセになる作り込み様。

でも一番推せるのはやっぱり超キレキレのカメラワーク。粗を上手に隠しつつライブ感満載に動いていて目が離せない。ロックに特化させれば前衛的なカメラワークも全く気にならないし超カッコいい。Youtubeに全部あがってるライブシーンもう何回再生したかわからんです。

いやー、学マスのカメラワークも凝ってたし撮影機能と相まって凄く楽しんでるんだけど、自分にとっての新鮮さを考えるとどうしてもガルクラの方が語りたくなっちゃうな。

 

あとはやっぱり曲の話。全体的には短めの曲が多いんだけど、聴いてると2番AメロBメロからのサビキャンセル間奏を挟んでラスサビに突入するパターンが多いのが影響していそう。もっと聴いていたい気持ちもあるけど展開自体はむしろ好きな部類なのでオールオッケー。

 

www.kkbox.com

 

上記リンクより引用。

 

劇中の設定上2004年頃に生まれた桃香が、最も感度の高い時期、小学校の高学年あたりで音楽に興味を持つきっかけとなる曲と出会うとすると、2015年前後の動画やSNS上で観られた曲の中にあったはずで、おそらくは同級生よりかなり早熟気味であったろう桃香が反応しそうな楽曲、ここが旋律感やサウンドの質感の原点となっていて、その後スマホを手にしたであろう2017~2018年あたりから数年間のJ-POPど真ん中でないバンド系とボカロ系を聴き込みながらギターを手にし、作曲を始めた2020年前後辺りで “聴く曲” と “参照すべき曲” を別の耳で聴き分けはじめた、という仮説を立てました。そうすると、歴史上最速のBPMを更新するかのごとく高速化していったボカロP曲のスピード感と、転調を繰り返しながらめまぐるしく展開する高再生オリエンテッドなバンドサウンドをリアルタイムで浴びながら、推しが影響を受けたであろう過去のロックやジャズやR&BやEDMの歴史をコード進行ごとなぞった、才能溢れる女性ギタリストが表現したかったサウンド、というのを、トゲナシトゲアリの楽曲の基本コンセプトとしています。そこに、毎分めまぐるしく更新される動画にインスパイアされながら、検索機能をフルに活かして耳触りの触感を突き詰めながら書き綴る純文学風味のリリックを、思春期を通して夢中で掘り下げたであろう、桃香の熱量そのものを散りばめた歌詞、を組み合わせたうえで、アニメの世界線とは別軸のリアルな邦楽シーンに於いて、このインディーズバンドのプロデュースを僕が引き受けたとしたら、という量子力学的視点で、ヘビメタ由来でなく下北種でもない、変異した新種のガールズバンドとはどうあるべきか?を毎曲更新しながらトライし続ける、という指針で進めています。

 

な、なるほど、、、めちゃくちゃ解像度の高い説明でちょっと腑に落ちた。自分の中で反応してるボカロの年代感が一致してる一方で、表面的でない部分にまた別のルーツが上手く融けこんでいるから凄く新鮮に聴こえるってことだな?

・・・うーん、なんかもうちょっと踏み込んで表現したいが、残念ながら自分の音楽的感性の分解能が足りてない。でも初見でひっかかった自分のアンテナは褒めてやりたいな。

 

曲についてはまだまだ語りたさあるんだけど、気付けばもう5000字を超えてしまった。そろそろ疲れてきたので、お気に入りの動画だけ貼って終わりにしよう。

 

www.youtube.com

サビ前カッコいい。ハモリが収録音源より主張があって好き。

 

www.youtube.com

イントロのギターだけで生きていける。

 

www.youtube.com

結局速いのが一番聴いてて楽しい。これ本当に中の人演奏してるの・・・?

 

 

***

 

 

普段周りにオタクは一定数いるので基本困ってはないのだが、この方面のコンテンツを語れる人はあまりいないので、ここで全部文章にぶちまけられてよかった。

そして、そんなスッキリした頭で考えてると、やっぱりなんか楽器始めた方がいい気がしてきたな。

こんなにさんざん語ってるけど自分の音楽知識の8割くらいドラえもんの学習まんがシリーズだけで構成されてるだけのエアプだったりする。

今までどうしても「しょせん素人だしな・・・」で自分の音楽的感性を言語化してこなかった節があるが、やっぱり音楽はアウトプットしてナンボだと思うので、やっぱり今のままじゃもったいない。

近々引っ越しを予定しているので、それを機に真面目に検討しよう。そうしよう。

 

2023/1-3ものがたり日記

あらすじの範囲を超えそうなネタバレは薄字(反転推奨)。まだ自分で楽しむ予定があればスルーしてね。

Kindleに本格移行して約1年、蔵書もそこそこ充実してきて電子本棚眺めながらニヤニヤしています。

 

 

『THE FIRST SLAM DUNK』(映画 新作)

映画『THE FIRST SLAM DUNK』

映画『THE FIRST SLAM DUNK』

 

  • 連載終了から26年、スポーツ漫画の金字塔が原作者完全監修で満を持してのアニメ映画化。
  • 最高だった。今まで観たアニメ映画の中で1、2を争うかもしれない。
    • 自分が生まれる前の作品であり、中学生の頃一度読んだきりで正直大した思い入れないけどなーと思いつつ観に行ったのだが、自分でもビックリするぐらい楽しんでしまった。
    • 原作の断片的な記憶しか無かったはずなのに、映画を見ながら人物関係も次に来るシーンもほぼ思い出せた。やっぱり読んだ当時もめちゃめちゃハマってたんだろうな。
  • あえて一つを選ぶなら、とにかく音回りが一番良かった。
    • 開幕の激熱OP、ドライブで抜き去るシーンの劇伴、最後の息詰まる攻防、映像が音と完璧にマッチしてて感動した。
    • これはと思ってDolby Cinemaで2回目観に行ったら凄いなんてもんじゃなかった。あの体験は一生忘れないかも。
    • 音楽ライター・柴那典氏がVoicyで映画スラダンに触れていたのだが、共感できる感想に加えて10FEETのバックグラウンドも知れたのでとても良かった。
  • モーションキャプチャによる動きの再現が、これまた革命的に凄い。
    • 実際の人間がモーションアクターとして演じる動きを二次元に落とし込む手法なのだが、正直あまりいいイメージが無かった。だいぶ前だけど『惡の華』なんてトラウマもあるし。
    • 緩急が激しい(バスケは特に!)スポーツものの動きでこそモーションキャプチャが映えるのかも。どのくらい手を加えているんだろう?
  • 「ケガをおしてでも今この試合に賭ける」的なマインドはやはり現代的スポーツ観にはそぐわない節がある。もちろん原作は90年代なのでケチを付ける方が野暮と思わなくもないが、この映画が新世代にどう受け止められているのか?という興味はある。
    • 最近だと『ダイヤのA』で肘を痛めた3年生エースが試合出場を止められた展開を思い出す。
    • WBCで骨折しながら試合で活躍した源田選手も、世間的には美談として語られているように感じる。最高峰のサポートあってできることなので真似するなと本人も言っているけど。
    • 自分の感覚では「選手が判断に責任を持てるか」が一つの線引きのように思う。山王戦の桜木花道はセーフ、『MAJOR』の横浜リトル戦の吾郎はアウト、みたいな。なんなら今の風潮はもっと厳しいかと思ってたが、意外とそうでもないのかもしれないな。

 

惡の華(1) (少年マガジンKC) | 押見 修造 |本 | 通販 | Amazon

劇薬、でも終わり方は好き。読むのがあと2年早かったらいろいろ危なかった…

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ダイヤのA act2(1) (講談社コミックス) | 寺嶋 裕二 |本 | 通販 | Amazon

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MAJOR(1) MAJOR (少年サンデーコミックス) | 満田拓也 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

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『大奥』(漫画 2004-2021完結)

大奥 1 (ジェッツコミックス) | よしながふみ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

大奥 1 (ジェッツコミックス) | よしながふみ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

  • 一言で言えば「男女逆転大奥」。徳川十五代を一気通貫に描いた歴史ジェンダーSF。
  • 原作完結のタイミングで話題になってたのでずっと気になってたが、ドラマ放映開始を機に家族が興味を示したので思い切って大人買い。
  • 男性のみが罹る伝染病→家制度の女系への転換という思考実験的な設定と、作者のジェンダー的問題意識、両者が噛み合ったとても読み応えのある長編。ジェンダーSFという言葉がこんなにもしっくり来るものもなかなかない。
    • 1巻の奥付見てたまげた。2004年連載開始っていろいろな意味で先見の明がありすぎるでしょ。
  • 賢くて現実的な女性をカッコよく描くのがものすごーくうまい。
    • はっとさせるような大人びた表情の描き方で吉田秋生を連想した。
    • とは言っても読んだのは『海街diary』『詩歌川百景』くらいだけど。『BANANA FISH』はいつかじっくりと時間をとって読みたいな。
  • どのエピソードも印象深いけど、平賀源内や青沼たちの赤面疱瘡との戦い、和宮と家茂の関係性が特に好き。
    • 前者はストーリーの根幹設定に迫る緊張感、学者たちの活躍や自然科学へのリスペクト、最高に最悪なヒール治済などなど展開が激しくて読み返したくなるシーンも多い。
    • 後者はこれまで散々見せられてきた将軍家の悲劇に対するひとつのアンサーであり集大成になるんだろうな、鳥肌立っちゃった。
    • 書評家・三宅夏帆さんのブログでも言及されているが、6巻で右衛門佐が綱吉に言った台詞を噛みしめてしまう。「…生きるということは、女と男ということは! ただ女の腹に種を付け、子孫を残し、家の血をつないでいくことではありますまい!」
  • あまりに面白かったので同じ作者の作品を何冊か読んだけど、もともとはBLにもお強い方だそう。そこそこ過激でも案外読めちゃったのは多分漫画が上手いんだろうな。

 

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 | 吉田 秋生 |本 | 通販 | Amazon

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス) | 吉田秋生 | 女性マンガ | Kindleストア | Amazon

 

詩歌川百景 (1) (フラワーコミックス) | 吉田 秋生 |本 | 通販 | Amazon

詩歌川百景(1) (flowers コミックス) | 吉田秋生 | 女性マンガ | Kindleストア | Amazon

 

愛すべき娘たち (Jets comics) | よしなが ふみ |本 | 通販 | Amazon

アセクシャルの女の人のエピソードが印象深い

愛すべき娘たち (ジェッツコミックス) | よしながふみ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

ソルフェージュ (白泉社文庫) | よしながふみ | マンガ | Kindleストア | Amazon

ソルフェージュ (白泉社文庫) | よしながふみ | マンガ | Kindleストア | Amazon

 

執事の分際 (白泉社文庫) | よしなが ふみ |本 | 通販 | Amazon

執事の分際 (白泉社文庫) | よしながふみ | マンガ | Kindleストア | Amazon

 

『違国日記』(漫画 2017~連載中)

[ヤマシタトモコ]の違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

違国日記(1) (FEEL COMICS swing) | ヤマシタトモコ | 女性マンガ | Kindleストア | Amazon

 

  • 両親を事故で亡くした思春期の少女と、引き取り手となった小説家叔母の同居生活のお話。
  • 少女・朝が叔母・槙生との交流の中で、両親の死を受け入れ成長していく過程を見守るようにして話が進む。
    • 槙生さんが朝にかける言葉は決して飲み込みやすくないが、とても真摯なもの。朝もはじめは「分かんない!」とバッサリだったけど、その繊細な語りかけが徐々に浸透していくのを見るとなんだか嬉しくなってしまう。
    • 槙生さんやその交友関係の大人たちと接点を持つことで、「親」以外の大人というものを知ることになる朝。そうした交流が突然失った両親と向き合うきっかけになる納得感がすごい。
  • 朝のキャラクターがめちゃくちゃ好き。その素直さ見習いたい。
    • 槙生さんも言うようにこれは決して他人が断ぜるものではないかも知れないが、「あなたのありようを見ているとあなたは愛されて育ったのだろうな」と同じように思うのです。
    • 「叔母さんは小説家で親が死んで超つらくて音楽的に深みが出てもいいはずなのになんで全然パッとしないの!!」ここ狂おしいほど好き。
  • 地味だけど、巻数とともに着実に時間が進んでいくのが良い。多感な時期を過ごす中でもそこには淡々とした時間の流れがある。
  • 槙生さんと笠町くんの距離感、尊い。
    • そんな二人の関係に興味津々な朝の反応もまた良い。
  • 劇中に出てきた映画『フライド・グリーン・トマト』(1991)を視聴。1920年代のアメリカを舞台にして、さまざまな差別への問題提起を感じさせつつオチもある良い映画だった。去年観た『ザリガニの鳴くところ』を若干連想した。
    • 同性愛についてはどうも原作小説よりも控え目な描写らしいが、その分違国日記作中で引用されたシーンの美しさが際立っているんだろうなと想像。
    • 同じく名前が出てきた『メッセージ』は2年くらい前に観た。文字解析のプロセスが好奇心くすぐられる話だった。次は槙生さんが朝に勧めた『マッドマックス 怒りのデスロード』を観ようかな。

 

フライド・グリーン・トマト - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

どこも配信やってなくて観るのに結構苦労した

Amazon | フライド・グリーン・トマト [DVD] | 映画

 

メッセージ | ソニー・ピクチャーズ公式

Amazon.co.jp: メッセージ (字幕版)を観る | Prime Video

 

『シン・仮面ライダー』(映画 新作)

シン・仮面ライダー」に森山未來&西野七瀬! 予告&新ポスター完成、公開日も決定 : 映画ニュース - 映画.com

『シン・仮面ライダー』公式サイト

 

  • 庵野監督のシン・シリーズ最新作にしてよりオタク先鋭化した趣味作。どうやら漫画原作らしい。
  • 仮面ライダーは弟の影響で唯一『電王』をリアタイして、後はちょっとだけディケイドを見てたので平成ライダーの名前は知ってる程度の知識。でもそこそこ楽しめた。
    • 個人的にはいくらか素養がある『シン・ウルトラマン』の方が楽しめたかな。未だに初代からメビウスまでなら順番に言えるくらいには好きなので。でも特撮の雰囲気は共通して好き。
    • ヒーローの孤独性にフォーカスするところで、だからバイクに乗ってるのか!と納得したけど今更すぎるか。
  • あまり役者で観る映画を選んだりしないけど柄本佑はめっちゃ好き。
    • 実家で家族が観てた『天皇の料理番』『天国と地獄〜サイコな2人〜』でも話は全く覚えてないけど印象に残ってる。
    • 2号出てきてから露骨にテンション上がったし実際役どころもピッタリで面白かった。
  • 値段が一緒でたまたま席が空いてたので西野七瀬の舞台挨拶回を観に行った。まあほぼ最後列だったので正直スタイルの良さしか分からんかったな。

 

仮面ライダー電王 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

久しぶりにモモタロスの変身待機音聞いて泣きそう

仮面ライダー電王 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

 

シン・ウルトラマン の映画情報 - Yahoo!映画

Amazon.co.jp: シン・ウルトラマンを観る | Prime Video

 

天皇の料理番 が見放題! | Hulu(フールー) 【お試し無料】

天皇の料理番 が見放題! | Hulu(フールー) 【お試し無料】

 

天国と地獄 ~サイコな2人~ (TV Series 2021-2021) — The Movie Database (TMDB)

天国と地獄 ~サイコな2人~ | Netflix

 

『BLUE GIANT』(映画 新作)

受付中】映画「BLUE GIANT」試写会に15組30人を招待 | リビング仙台Web

映画『BLUE GIANT』公式サイト

 

  • 独学で学んだサックス背負って上京してきた男が、英才ピアニストと素人ドラマーとでバンドを組んで夢の舞台を目指すお話。
  • 「ジャズとは何か?」「聴けばわかる」を地でいく映画。熱すぎる。
    • 音楽的な感性はそこそこある(と思ってる)けど学はないので、この良さを言葉にするのが難しい。でもひとつ言えるのは文脈以上に音楽で泣かされた。熱すぎる。
  • 原作ほぼ未読だったが特に問題なし。こういうのは音がついた方が絶対良いと思って映画館に駆け込んだけど良い判断だった。
    • 『けいおん』や『ぼっち・ざ・ろっく』なんかも音がついてこそのヒットなので、もっと軽率に音楽系漫画をアニメ化してほしい。
    • 映像の中でCGがちょっとなんともな感じがあったけど、音に全振りしてたのかなと思えばむしろ好感が持てた。
  • 漫画原作が未読で映像化を先に見るってパターンは自分にとっては珍しいので、ストーリー展開で意表を突かれるのが地味に新鮮だった。
    • 確か一度完結して別シリーズで連載するくらいには長期作品なので、続編の映像化にも大いに期待。原作も読まんとな。

 

けいおん! - 作品情報 | 京都アニメーションホームページ

Amazon.co.jp: けいおん!!を観る | Prime Video

 

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」は10月8日から放送!PV&本ビジュアル公開(動画あり) - コミックナタリー

Amazon.co.jp: ぼっち・ざ・ろっく!を観る | Prime Video

 

***

 

2023年もいきなり面白い映画が盛りだくさん。感想書かなかったけど『RRR』も音の良い映画館で観てめちゃ興奮したなー。

最近は職場の先輩の影響でゴルフやフットサルを始めたり、WBCで野球観戦熱が高まったりと、スポーツモチベがやたら高い。物語のスポーツものもどんどん開拓していきたいね。

ではまた来月!

 

2022/10-12ものがたり日記

あらすじの範囲を超えそうなネタバレは薄字(反転推奨)。まだ自分で楽しむ予定があればスルーしてね。

前の記事から若干時間飛んでるけど気にしない。ともかく去年の棚卸しをしないとね。

 

 

『マイ・ブロークン・マリコ』(映画/2022)

マイ・ブロークン・マリコ の映画情報 - Yahoo!映画

映画『マイ・ブロークン・マリコ』公式サイト

 

  • 親友の自殺をニュースで知った主人公が、何を思ったか遺骨を奪って逃避行するお話。
    • 原作漫画読んでて絶対映画映えするな~と思っていたので観に行ったけど大満足。
  • やさぐれOLな主人公を永野芽郁、メンヘラの親友・マリコを奈緒が演じる。永野芽郁はちょっと背伸び感あったけど奈緒の壊れっぷりが迫真すぎて鳥肌立った。
  • きれいな思い出のマリコ、手紙の中のマリコ、語りかけるイマジナリーマリコ。時系列と虚実が入り乱れながら二人の関係性が少しづつ明かされていく。
    • 疾走感のあるロードムービーでありながら、たった一人のダチを亡くした感情をじっくりと追体験させられる。この振れ幅とバランスがすごい。
  • メンタルの危うさと家庭環境、身近すぎない身近で思うところがあるがとっても難しい。運よく壊れずに育ってきた自分のような人間がしてあげられることは実際とても少ない。。。
  • 原作と同じくらいの時期に読んだ限界逃避行もの『雪女と蟹を食う』もおススメ。人間、死にたくなったら旅に出るのがいいんだろうな。

 

マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS) | 平庫 ワカ |本 | 通販 | Amazon

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雪女と蟹を食う(1) (ヤンマガKCスペシャル) | Gino0808 |本 | 通販 | Amazon

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『四畳半タイムマシンブルース』(映画/2022)

四畳半タイムマシンブルース | 森見 登美彦, 上田 誠 |本 | 通販 | Amazon

『四畳半タイムマシンブルース』公式サイト

 

  • 小説『四畳半神話大系』と舞台脚本『サマータイムマシン・ブルース』のコラボ小説、のアニメ映画化(ややこしい)
  • テンポのいい森見節に収まりの良いSFプロットが合わさった、とっても心地いい映画。『神話体系』を履修していなくても多分楽しめる。
  • クールで賢いのに不思議ちゃんな黒髪乙女の明石さん、高校生当時の自分にクリティカルヒットした。今見てもこの人だったらいくら振り回されてもいい気がしてしまう。
  • 高校生活と比べると大学生活には無限のIFが広がっていたなと自分の人生を振り返っても思う。だから学園ものや青春ものの感傷とはまた違った味わいがある。
    • キラキラとは言い難いが憧れちゃうキャンパスライフ概念、『ぐらんぶる』『惰性67パーセント』などで摂取できる。世界は違えど中身は同じなんよ。

 

四畳半神話大系 (角川文庫) | 森見 登美彦 |本 | 通販 | Amazon

四畳半神話大系 (角川文庫) | 森見 登美彦 |本 | 通販 | Amazon

 

サマータイムマシン・ブルース の映画情報 - Yahoo!映画

サマータイムマシン・ブルース が見放題! | Hulu(フールー) 【お試し無料】

 

ぐらんぶる(1) (アフタヌーンコミックス) | 井上堅二, 吉岡公威 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

ぐらんぶる(1) (アフタヌーンコミックス) | 井上堅二, 吉岡公威 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

惰性67パーセント 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) | 紙魚丸 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

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『氷の城壁』(漫画/2021)

漫画『氷の城壁』を全人類の教科書にしたい - kansou

氷の城壁【タテヨミ】 1巻(マーガレットコミックスDIGITAL/マンガMee/集英社) | 阿賀沢紅茶 | 無料試し読みなら漫画(マンガ)・電子書籍のコミックシーモア

 

  • 高校生男女4人が中心のアオハル群像劇。家族のおススメで珍しく読んだ縦スクロールの漫画。
  • 今まで読んだ学園ものの中でトップクラスに共感性が高い。フィクション的な誇張をほとんど感じず、それでいて完結までずっっっと面白い。
  • 脱キャラクター的とでも言うか、集団の空気感を捉えるのがうまい人だと思う。
    • 陰キャ陽キャでカテゴライズできないたくさんの関係性やコミュニティの描き分けがめちゃくちゃうまい。あちこちで見られる他愛のないやり取りがもの凄くそれっぽい。
    • 「コミュニティで定義される己のペルソナ」的な考え方からすると、コミュニティの解像度が高いからこそそれに属する登場人物たちの感情や行動原理がリアルに感じるのかもしれない。
  • 好きの種類の話、最近の『スキップとローファー』(アフタ12月号)でもテーマになっててタイムリー(過去イチ好きな回でした)
    • Loveか否かの世界を超えてなお残る男女の関係性が大好きなんだけど、それはピュアな世界だから成り立つとも言えるのかなあ。
  • こゆんと五十嵐の関係いいよね、、、人生観が狂うくらいのトラウマが不思議なくらい簡単に解決したのは間違いなく高校生活での積み重ねがあったから。精神的な成長をカタルシスに繋げるのがうますぎる。
  • 縦読み漫画はコマ割りの存在感が薄いのでリズム・テンポの作り方が難しいのかなと勝手に思っていたが、特に見開き漫画と遜色なかった。
    • パッと思い出せるのは「唐突な吹き出しでハッとさせるやつ」「吹き出しで画面埋めてヒキ」「どこまで続くか読めない空白」とか。
    • デフォルメがこれまた可愛いんだが、同時に話の緩急にもちゃんと効いている。
    • 同作者の現行連載『正反対な君と僕』は突如差し込まれるカラーのアクセントもあってさらに楽しい。漫画表現は奥が深いなあ。

 

スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス) | 高松美咲 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス) | 高松美咲 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

正反対な君と僕 1 (ジャンプコミックス) | 阿賀沢 紅茶 |本 | 通販 | Amazon

正反対な君と僕 1 (ジャンプコミックス) | 阿賀沢 紅茶 |本 | 通販 | Amazon

 

連載Pick Up『かぐや様は告らせたい』

かぐや様』完結、連載7年半に幕 作者の今後は漫画原作に専念で来春に新作読切発表 | ORICON NEWS

かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) | 赤坂 アカ |本 | 通販 | Amazon

 

  • 由緒ある高校の生徒会メンバーが、お互いを告白させようと高度な()恋愛頭脳戦を繰り広げるラブコメディ。約7年の連載を経て堂々完結。
    • 個人的にはヤングジャンプを購読するキッカケであり、連載の最初から最後まで見届けた思い入れのある作品。
  • ちょうど連載中盤の「ウルトラロマンチック」なるイベントを境に、色んな意味で話のテイストが変わる。
    • 自分も含め前期のノリが好きな人が多い印象。後期のしみじみ展開も悪くないけどやっぱりナレーションがいいテンポでツッコミ入れてた頃がキレてたなあ。あとリアタイだと『【推しの子】』同時連載の影響は露骨に感じちゃった。
  • 関係性が目まぐるしく更新されていくので登場人物達の思いがけない魅力や成長を次々見せてくれるのが本当に楽しかった。週刊でも単行本でも一気読みしても面白さを損なわない稀有なタイプだと思う。
    • 誰かひとり選べって言われたらミコちゃんかなあ。最初の露骨に馴染めてない頃(おそらく作者も持て余してただろう頃)を思えばこんなナイスキャラになるなんて。
    • 思えばあの頃はこんなスピード感の中で生きていたんだよなあ、と思ってしまうのは感性の老化だろうか。もっともっと青春を摂取しなければ。

  

***

 

取り上げなかったけど他に観たり読んだりしたのは『インシテミル』(小説)『貞子DX』『トップガン マーヴェリック』『ザリガニのなくところ』(映画)『ぼっち・ざ・ろっく!』(アニメ)などなど。ダイパ世代ぶりのポケモンとか7年ぶりの『日常』の新刊とか懐かし新しコンテンツも楽しんだ。『冨樫義博展』にも遠征して行ったなあ。やっぱり3か月も溜めると一度に書ききれないね。

2022年は個人的にも環境の変化が大きい一年だったけど、大きな問題もなく適応して生きていけた気がする。2023年は仕事も趣味も人間関係ももっとアクティブに貪欲に取り組みたいね。

ではまた来月!

 

2022/09ものがたり日記

あらすじの範囲を超えそうなネタバレは薄字(反転推奨)。まだ自分で楽しむ予定があればスルーしてね。

スプラ3にうつつをぬかしてる間に11月になってしまった、、、三日坊主ならぬ三月坊主にしてはいけない。何でもいいから書き残さんとな。

 

 

『リコリス・リコイル』(アニメ/2022)

Amazon.co.jp | 【Amazon.co.jp限定】リコリス・リコイル 1 -6全巻セット(メーカー特典:「アニメ描き下ろし色紙(千束&たきな)」「縮刷版(B3サイズ)発売告知ポスター」付)(※1巻購入早期予約特典は付きません)(全巻購入メーカー特典:「キャラクターデザイン・いみぎむる描き  ...

Amazon.co.jp: リコリス・リコイルを観る | Prime Video

 

  • 秘密公安組織の暗殺者として働く少女たちが、訳ありメンバーの集まるカフェで表と裏のお仕事をするお話。
  • 組織の使命を果たすことが生き甲斐の真面目リコリス・たきなが、今を楽しむこと第一に生きる天才リコリス・千束と過ごすうちに絆されていく過程がストーリーの軸。
    • 千束が今を楽しむスタンスになった理由は明確で、すぐ近くに命の期限があることを知っていたから。一方でたきなの上昇志向に強烈な動機があったかと言えば(たぶん)そうでもないので、千束みたいな真逆の生き方に初めて出会ったら惹かれていくのは自然だし絶対こっちの方が幸せだよなあ。よかったね。
    • 上昇志向と享楽志向、未来のために頑張るか今を楽しむか、の対立軸は人生のあらゆる場面でついてまわる。どちらかに振り切れるよりは両者のバランスを取っていくのが実践的だ、みたいなことは自分も常々思っている。でも簡単じゃないよなあ。
    • 『チェンソーマン』のデンジをこの視点で考える記事を昔書いたりもした(なんか文体のテンションが高い)。
  • 監督曰く、この系統の金字塔として『GUNSLINGER GIRL』を意識しつつも現代でもウケるよう調整したらしい。
    • 行き過ぎた管理社会のディストピアや少年少女兵の倫理にはあまり焦点を当てず、バディの関係性や戦闘シーンに力点があるように見える。前者の要素もしっかり作り込まれた話の方が自分は好みだけど、アニメで見る分にはリコリコくらい割り切った方が気楽に見られていいかもしれない。
    • 「リコリコが好きなあなたに」的にGoogle先生にサジェストされた『マージナル・オペレーション』(コミカライズ)を試し読み。こっちは少年少女兵を使役する大人の視点で進みつつ、『ワールドトリガー』じみたゲーム的UIでの戦闘もあって面白そう。ボーナス入ったら買っちゃおうかな。
  • オリジナルアニメはやっぱり世間の盛り上がりが皆揃ってリアルタイムなのがいいよね、序盤多少ぬるくても頑張ってチェックしよってなる。来期も『水星の魔女』とかは追っていきたいな。

 

GUNSLINGER GIRL(1) (電撃コミックス) | 相田 裕 |本 | 通販 | Amazon 

ハードボイルド極まったリコリコ。人を選ぶけど読んでほしい。

GUNSLINGER GIRL(1) (電撃コミックス) | 相田 裕 |本 | 通販 | Amazon

 

小説原作。買うなら多分コミカライズになりそう。

マージナル・オペレーション(1) (アフタヌーンKC) | キムラ ダイスケ, 芝村 裕吏 |本 | 通販 | Amazon

 

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックス) | 葦原 大介 |本 | 通販 | Amazon

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックス) | 葦原 大介 |本 | 通販 | Amazon

 

ガンプラ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』シリーズ | バンダイ ホビーサイト

機動戦士ガンダム 水星の魔女 公式サイト

 

『灼熱カバディ』(漫画/2016)

灼熱カバディ(1) (裏少年サンデーコミックス) | 武蔵野創 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

灼熱カバディ 1 (裏少年サンデーコミックス) | 武蔵野 創 |本 | 通販 | Amazon

 

  • かつてサッカーのトップ選手だった主人公が、高校のカバディ部に入部して本気でハマるお話。
  • 世間に知られていない競技の魅力を伝えることはマイナースポーツものの至上命題。そう考えると「ネタにされがちなカバディをガチでやる」なんてこれ以上なくおいしい題材だし、実際とても解像度高く競技カバディを描いているので自分も現実世界のカバディの動画漁るくらいには興味持ったよね。
  • 「マイナースポーツもの」だけでなく「スポーツもの」として見てもめちゃくちゃ面白い。マイナースポーツだからこそ、スポーツに普遍的な姿勢やものの見方や魅力が強調される一面もある。
    • 作中でもメジャースポーツと関連付けた説明を入れたりとカバディ素人の読者への配慮が感じられるが、それ以上に作者の熱いスポーツ観・持論めいたものが強く伝わってくるのがとっても良い。「ハマる瞬間」「勝ちへのこだわり」あたりは共感する部分も多かったり。
  • 比喩の視覚的表現、ポエミーなナレーション、たまにやりすぎるけどカッコいい演出も多い。STRUGGLEのバリエーション多くて好き。
  • 敵サイドのライバル「世界組」、間違いなく『黒子のバスケ』の「キセキの世代」を意識してるよね、笑

 

黒子のバスケ 1 (ジャンプコミックス) | 藤巻 忠俊 |本 | 通販 | Amazon

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読切Pick Up『静と弁慶』

静と弁慶 - 三木有 | 少年ジャンプ+

静と弁慶 - 三木有 | 少年ジャンプ+

 

  • 「なぎなた」でペアを組む男女の、中学生最後の大会でのお話。
  • 武道場の空気の再現がすごくうまい。淡々と掛け声が響くあの感じ、昔剣道やってた時の記憶が呼び起された。
  • ちょっと前まで面白い読切に触れる機会ってそう多くなかった気がするが、ジャンプ+は無料なのに読ませる読切を平気で十連弾とかやるのがえげつない。才能が集中してそう。
    • まして100ページクラスの長編読切、Web媒体だからできるってのもあるのかな。『ルックバック』もそう、(10月だけど)『キング』も良かった。映像的カットで贅沢にページ使うのですいすい読めちゃう。
    • 季刊のジャンプGIGAより粒ぞろいな印象、と言ってもあれは一度に沢山読むから頭に残りづらいのはあるが。アフタヌーンの四季賞はめちゃレベル高いけどもうちょっと年齢層上に寄るよね。

 

ルックバック (ジャンプコミックス) | 藤本 タツキ |本 | 通販 | Amazon

 

キング - 大鳥雄介 | 少年ジャンプ+

キング - 大鳥雄介 | 少年ジャンプ+

 

読切Pick Up『絵に描いた餅を描いた餅』

少年ジャンプ編集部 on Twitter: "吹奏楽部と漫研の二人の話 「#絵に描いた餅を描いた餅」林快彦 (1/11) #J金未来杯 #wj43  #漫画が読めるハッシュタグ https://t.co/dhHajgaQGI" / Twitter

少年ジャンプ編集部 on Twitter: "吹奏楽部と漫研の二人の話 「#絵に描いた餅を描いた餅」林快彦 (1/11) #J金未来杯 #wj43 #漫画が読めるハッシュタグ https://t.co/dhHajgaQGI" / Twitter

 

  • 将来有望な吹部女子と一人教室で絵を描く女子の放課後の交流から始まるお話。
  • 毎年ジャンプ本誌に掲載される金未来杯のトップバッター。
    • 個人的に金未来杯は連載を見据えたプロトタイプ第1話のイメージが強い(『仄見える少年』とか)けど、それを差し引いても今回の面子の中ではダントツで良かった。
  • 最近の気付き。『静と弁慶』もそうだけど、モノローグを読ませる作品が大好き。
    • 感傷を誘う言葉選びももちろんだけど、モノローグが作るリズムやテンポが上手いとより乗れる気がする、とでも言えばいいのかな?言語化がむずかしい。
    • この読切で言えば、疾走感のあるモノローグからの特大タイトルバックがそれ。クソデカフォントのタイトル自体は『デデデデ』とかでよく見たやつだけど、最後の最後をトップスピードにして〆る構成(音楽で言うアッチェレランド的な?)は漫画の読切には珍しい気がする。
  • この後同じ作者の読切『へのへのもへじと棒人間とパンツ』がジャンプ+に掲載(10月)。やっぱり畳みかけの疾走感がいいっすね。
    • ちょっとズレ気味でパワフルな青春模様にとよ田みのるっぽさを感じた。

 

仄見える少年 1 (ジャンプコミックス) | 松浦 健人, 後藤 冬吾 |本 | 通販 | Amazon

作画のホラー的な演出が上手かった印象。古館先生ルートで一発当ててほしい。

仄見える少年 1 (ジャンプコミックス) | 松浦 健人, 後藤 冬吾 |本 | 通販 | Amazon

 

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション (1) (ビッグコミックススペシャル) | 浅野 いにお |本 | 通販 | Amazon

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へのへのもへじと棒人間とパンツ - 林快彦 | 少年ジャンプ+

へのへのもへじと棒人間とパンツ - 林快彦 | 少年ジャンプ+

 

金剛寺さんは面倒臭い (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) | とよ田 みのる |本 | 通販 | Amazon

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いざ書き始めるといっぱい書きたくなるんだけどな、、、他にも8月~9月にかけて『輪るピングドラム』を見終わったんだけど、絶妙に感想書きづらかったので今回は見送り。やくしまるえつこのOPが良すぎてヘビロテしてますとだけ言っておく。

ではまた来月!

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