Google社が運営する、動画共有ポータルサイト。名前の由来は、You「あなた」Tube「テレビ」。
ユーザーは自ら撮影・編集した動画データをアップロードし、不特定多数のユーザーと共有できる。
歴史
- 2005年2月、米国・カリフォルニアにYouTube社が設立 *1。
- 同年11月にSequoia Capitalから資金提供を受け、12月に正式にサービスを開始 *2。
- 2006年3月28日、違法動画への対策として、アップロードできる動画ファイルの長さが10分間までに制限された。
- 同年6月9日、Google社による買収が発表。
- 2006年10月20日、JASRACを筆頭として日本のTV局・その他著作権団体が合同で削除要請を申請し、著作権を侵害しているとされる約30000件もの動画ファイルが削除された。しかし、以後も違法アップロードは続いている。
- 2008年1月24日、 NTTDoCoMo 携帯端末(一部除く)で再生が可能となった。
- 2009年11月12日、1920×1080(1080p)サイズの再生に対応することを発表。11月17日ごろから対応。
- 2010年7月、投稿できる動画の長さが15分以内に緩和さる。12月には一部ユーザーにて15分の上限が解除された。
- 2011年4月、動画のライブストリーミングサービス「YouTube Live」を開始。
- 2011年12月1日、日本向け有料映画視聴サービスを開始。
- 2013年3月22日、月間の利用者数が10億人を超えたと発表。
- 2013年5月9日、月額課金制の有料チャンネルの提供を開始。
インターフェース
- 動画の閲覧は、一部成人向けをのぞいて自由にできる。動画のアップロードやコメントするなどの場合は、利用者登録を行ったうえでログインしておかなければならない。
- それぞれの動画には、評価 (Rate) 、総閲覧数 (Views) 、お気に入り登録数 (Favorited) 、栄誉 (Honors) 、リンク (Links) 、コメント (Comments) などの表示機能がある。
- 評価 - 閲覧者による5段階評価。(現在はよい/悪いでの評価)
- お気に入り登録数 - その動画をお気に入りに登録した閲覧者の数
- 栄誉 - 月間/年間/全期間等の特定期間内において、飛び抜けた記録を弾き出した場合のその記録が表示される。((例えば月間『話題の動画』:18位、月間『人気の動画』:10位、月間『お気に入り登録の多い動画』:56位、全期間『人気の動画@スポーツ』:76位、というように
- リンク - どこからリンクが張られているか、またその数*3
- コメント - その動画についてのコメント。最も新しいものの幾つかが表示され、残りは独立した別ページに保管される。
- 地方自治体の安価なPR手段・広報手段としても活用されつつある。
- アクセス回数がカウントできることからオーディションやコンテストなどの評価基準のひとつとして採用されつつある。
モバイルアプリ
- 2007年6月より、YouTube Mobileがローンチされて各モバイルデバイス上での視聴が可能に。
- 2012年9月、iOS 6がYouTube視聴用のネイティブアプリを削除したことを受け、アプリを配信開始。
- 2013年8月、UIが刷新され、再生しながら検索に対応。
- 2013年11月、モバイルアプリ上でのオフライン再生に対応。
ダウンロード
現在の対応OSは「Android 2.2」以降、「iOS 6.0」以降。
著作権問題
他の動画共有サービスと同様に著作権法によって保護されているコンテンツ(テレビ番組やプロモーションビデオ、中にはアーティストのライブを密録したものなど)が違法に多数アップロードされていることが問題点として指摘されている。YouTubeは利用規約で著作権侵害になるファイルのアップロードを禁止しているが、違法コンテンツは現在も後を絶たない。
一方で、日本のコンテンツの海外での認知度が高まり、日本国内でも新たな文化的刺激につながる可能性があるなど悪い面ばかりでないとの指摘もあるという。海外のファンは違法行為に頼らなければ日本国内のコンテンツを鑑賞する機会が大幅に失われることもあり、今後、現在は違法とされている映像コンテンツの合法的なインターネット展開の活発化など新たな視野での方向転換が期待される。
人気ユーザーへの収入分配
2007年5月、YouTubeは最も閲覧数の多いユーザーの幾人かに「YouTubeパートナーズ」となるよう勧誘した。この特権的地位は当初、商業コンテンツ供給者だけに勧められていたものだったがビデオ画面の隣側に広告掲載するのを条件に一般ユーザーが利益を得ることを可能にしたのである。「パートナー」は現在100あまりの数に上るがユーザーからの参加者はベン・ゴーイング、ケイトリン・ヒル、ポール・ロビネット、リサ・ドノヴァン、『ロンリーガールフィフティーン』、トニー・ウィン、リチャード・スターンなどがいる。
有料映画視聴サービス
2011年12月1日より、日本のものでは東映とバンダイチャンネルが提供する映画やアニメ、ハリウッド作品ではソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナー・ブラザースが提供する映画を一本300~400円で視聴できるサービスを開始している。