シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

カラスにたかられて死にそうな人に停戦勧告

 
http://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060818/p6
 
 悪いことはいいません。五日間ほど、はてなを、ネットを離れましょう。
 vr6ubqgさんの言質は、客観的にみてはてなカラス共を喜ばせるに足るだけの必死さと前後文脈の不鮮明さとデリカシーの無さを確保していると思います。
 
 気になった心配点としては、

 ・凄い勢いで記事を書き、ブックマークにも言及している
[関連:自分が「ああ、この人って余裕ないなあ」と思ってしまうネット上の振る舞い - ARTIFACT@ハテナ系]
 ・どうも、首尾一貫性を「家畜」「男性二次創作」に関する指摘に感じることが出来ない。もし、どうしても自分の意見が妥当と思えば、全はてなやkanoseさんと相容れないところがあってでも持論を展開すべきでは。kanoseさんは、意見の反対、によって個人を貶めるようなくだらない人物ではない筈。
 ・自分の気持ちが苦しい状況には、かようにsensitiveな点をみせている一方で、最初の書き込みhttp://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060814/p1において男性二次元オタだけを「家畜」扱いすることがどういうリアクションを巻き起こすのかについて徹頭徹尾想像力が欠如している。

 
 ここまで条件が整っていれば、そりゃまぁ、叩かれますしおもしろがられますよ*1。[必死だな][自意識過剰][内弁慶][人のふりみて我がふりなおさず]とかってタグをつけられちゃいそうです。1.必死さ・2.首尾一貫性の説得力の無さ・3.自分の感情には敏感でも他人の感情には鈍感 といった条件が整ってしまうと、人は安心してあなたを叩くことが出来ると推論づけるでしょう。少々、コメントのフォーカスが粗くなっても気にとめますまい。かく言う私も、1.〜3.の背景をなんとなく感じたからこそ、比較的粗野なボールを投げつけてしまったんじゃないかと反省しております*2。仰るように、死亡フラグは整っていたと思うんです。首尾一貫性の無い、必死な、現場をどこまで踏まえているのか甚だ怪しいコメントが、自意識には敏感に、他意識には鈍感に繰り広げられていれば、苛立って食いつく人が出てきても不思議ではありません(斯くして、私もカラスの一員としてあなたをついばむわけです)。まして、家畜というタームを投げかけられたと思った人々は(それも、やおい界隈をろくに知らないのに!)、相当苛立ったことでしょう。
 
 あの周到なkanoseさんが有形無形の形で言及したんですよ!その背景は十分考えてみる価値があります。それはつまり、「最も慎重な禿鷹すらついばみに降りてくるほど、あなたはついばみやすいスケープゴートだった」と理解するのが得策でしょう。そして、そのようなスケープゴートの位置にたどり着いたのは、それなりの因果があっての事だと推測します。単なる気まぐれで一人のアルファブロガーが意地の悪いことをする、なんて事はまずあり得ませんし、他のブックマーカー達も概ね同様でしょう。彼らの背景には用意周到な計算があって、「こいつなら、羊の丸焼きにしてもだいじょーぶだろ」という予測があった筈です。そんな予測を許されている時点で、あなたの死亡フラグは出ていたと言えます。どうしてでしょうね?
 
 こうなった以上、今は撤退し、何故ああいう経緯に至ったのか、その所以を考えましょう。あなたの防衛機制がきっと邪魔して、都合が良くて心地よい結論に誘うでしょうけど、我慢してふんばって欲しいところです。ああ、理由も分からず周囲を恨み辛み、同じプロセスを繰り返すのも決して悪い選択ではございません。ただしその時には、カラス共の虎視眈々としたまなざしに晒されることは避けられそうにありませんが。
 
 ああ、そうそう、沢山ごめんなさいという言葉をみかけました。ところで、その謝罪は誰によって、誰に対して向けられているのでしょうか?願わくは、あなたの見識や羞恥心が、あなた自身に向けられて「ごめんなさいごめんなさい」と言っている事を願います。顔も知らない他人に謝ってみたところで、未来は明るくなりませんが、自分自身の境遇に対して、過去の判断や行動を反省的に検討し、後日の行動指針の足しにすることは建設的だと私は思います。僕があなただったら、不遇な現在を惹起した過去の自分に謝罪を要求してると思う。また、将来の自分の為に同じ鐵を繰り返さないように頭を捻ると思う。
 
 ともかくも、おやすみください。今、何を書いて考えてももろくな事はないでしょうから、一服してください。あなたがブロガーだとしたら、三日四日してくれば、きっと、色々、内側からわき出してくるか外側から引っ張られてくるものがあるでしょうから、それを、是非。
 
 2006/08/19 ひぐらしもなかない真夜中の山嶺から一言。

*1:もし、あなたの認識のなかでわけわかんないWhy?があるとしたら、そここそが致命的な問題点です

*2:ええ!勿論この反省は世間体のものです!シロクマのなかのひとは好機到来!とゲヘゲヘ笑っていたことでしょう!