奥地さんとPlan9

「オープンソース開発者 奥地秀則氏のパーソナルヒストリー(前編)」 (@IT 2008-09-24)を読んでいたら、Plan9のスクリーンショットが掲載されていて驚いた。GRUBの開発で有名な奥地さんがGNU Hurdの開発に参加されていたことは知っていたが、その前にPlan9に関わっていたとは知らなかった。ちょっと引用する。

――自身でもオープンソースソフトウェアの開発を始めたのですか。

 学部の3、4回ころには開発をしていたと思います。特に4回の時には当時公開されたばかりのベル研究所の「Plan 9」に興味を持ちました。それで使ってみたのですが、バグばかりでコンパイルするのも難しかった。少し手直ししてはパッチを送るということをやっていたのですが、(当時の)ライセンスでは再配布できませんでした。本当の意味ではフリーではなかった。当時のベル研究所の担当の人はとても高名な人で、「何とかならないのか」と伝えたのですが、「会社の方針で難しい」と説明されました。それで待っていても仕方ないと思い、興味が「GNU Hurd」に移りました。

 それからは主にGNUに関わり始めましたね。逆にPlan 9が当時から完全にフリーな世界だったら、GNUには注目しなかったかもしれません。

Plan9がオープンソースライセンスになったのは、4th editionからなんだよね。