2010年 03月 01日
「大人の修学旅行~ディズニーランド~」 |
今の僕では正確にはその良さが理解できないのではないかと
もっともっと経験と知識を積んでからにしよう。
最後に食べるケーキのイチゴのように大事に大事に取っておいたお店。
と、同時に吉兆ってどないやねん?
ほんまにすごいん?
高いだけとちゃうん?
っていう疑惑の念があったのも事実です。
イロイロありましたしね。
えーーい。
考えてても知らへんもんは答えはでーへん。
迷わずいけよ
行けばわかるさ
1,2,3、ダーーーーー!!!
と飛び込んでみた吉兆。
一見の僕らに対して一体どれくらいのおもてなしをしてくださるのか不安ではありましたが
そこはリザベイションの腕の魅せどころ。
新婚旅行で行くこと。
長年の憧れのお店であること。
それらを熱く語ります(笑)
お店側としても
いついつ行くから予約よろしくお願いします~よりも
そういった情報や想いがあった方が
仕事がしやすいと思うんですよね。
結果、1階のお庭の見える大きな部屋で
料理もおめでたい感じにしてくださいました。
いや、伝統と格がもたらす緊張感。
ましてや完全に場違いなオノボリさんの僕ら。
萎縮してしまいカッチコチ。
それはやはり「接客」。
接客の妙を見ました。
それは会話であったり、笑顔であったり。
もちろん品や格を保ちつつ
適度な心地よい緊張感を漂わせながら
僕らを和ませ楽しませてくれる。
写真は素焼きのお皿を女将さんや仲居さんの掛け声と共に
そーれ!と割るところ。
開くと湯気とともにグジ(甘鯛)と辛子蓮根。
まさか吉兆でこんな興があるとは思いませんでした。
このハマグリのお椀、宇宙を感じました。
目を閉じれば何処までも広がっていく味の膨らみ。
空より広く海より深い
まるで母親の愛情のようにすべてを包みこんでくれる。
こんな美味しいものがあったのか。。。
恍惚。
まさにそんな境地でした。
そして何よりも美味しさの余韻が長い。
心をこれほどまでに揺さぶられる料理に出会ったのはいつ以来でしょうか。
僕はこのお椀に出会えただけで
吉兆に来た甲斐があったと思いました。
それを心底感じたのがこちらのお赤飯。
真ん中の四角を口に見立てると
「吾只味知」
竜安寺の「吾唯足知」のオマージュですが
この遊び心にはシビレましたねぇ。
大将の徳岡さんのデザインだそうです。
こーいうのがあるからたまらない。
ゾックゾクしましたね。
なんじゃこりゃー。
うまーーーー。
もうそれっばかり。
ハズレはひとつもありませんでした。
料理は美味しいし
器は面白いし
あまりの楽しさに思わず
「まるで和食のデズニーランドですね」
そう言ってしまった僕に
「そうおっしゃっていただけると嬉しおす。
ほなミッキーさんになれるようがんばりますぅ」
この切り返し。
さすがやなぁ。
僕の中では最高の誉め言葉です。
過去に使ったことがあるのは恵比寿のロブションだけ。
フレンチのディズニーランドと称しました。
本家のディズニーにしても
吉兆にしても
ロブションにしても
打ってよし、守ってよし、走ってよし。
美味しい、楽しい、美しい。
3拍子揃ってます。
どちらもお値段が高いのが難点ですが
僕は気持ちよくお支払いできました。
よく、そんだけ高いんやったら美味しくて当たり前って言いますが
これだけの喜びを与えてくれるお店って唯一無二じゃないでしょうか。
何よりも相方さんの満面の笑みがをそれを物語ってると思います。
また行きたい!
その前に今度は両親にプレゼントしよう。
そう思った吉兆はホンマモン。
by tesshin2daime
| 2010-03-01 18:04
| 大人の修学旅行