お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

亜細亜の遺産 ゴルゴ13 160巻の感想

1942年インドネシア。3人の日本人が現地の傭兵と一緒に戦っていた。敗戦を見越して戦後に向けて蓄財をしていたのだ。戦後一人は大東亜産業という会社を興し占領軍の間をうまく立ち回り事業を成功させた。もう一人はGHQに一矢報いるべく密かに古武術の寸鉄を道場で教えつつ反共の華僑とのパイプを作っていた。最後の一人は思想はなくフリーの工作員として裏の世界にいた。そして、その3人はだんだんと離れていってしまう。
もうこの設定だけで燃える。ゴルゴ13の王道を行くストーリー。心にしまい込んだ物がある人物達が、それぞれの動機で動き出す。そして、史実にある事件を絡めつつ、ゴルゴに接近していく。
映画を観ているようなスケールの大きな、しかし、個人の情念も描かれる良質の作品であった。

ゴルゴ13 160 (SPコミックス)

ゴルゴ13 160 (SPコミックス)