PRI 286へのコメント


現在、1月26日を〆切りとしてUTR #51 “Unicode Emoji” の公開レビュー(PRI 286)が行われています。これに対し、以下のようなコメントを送りました。英文コメント作成に当たっては日本ナショナルボディの鈴木俊哉さん(広島大学)の教育的指導(笑)を仰ぎました。篤く感謝申し上げます。

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「国家財政に占める軍事費の割合」言説について

はじめに

最初に断っておくと、この文章は誰かに読ませるためと言うより、自分の頭を整理するために書かれる。だから回りくどかったり、変にややこしかったりするが、そこは勘弁してほしい。

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1975年以降に出された15冊の組版規則書における行頭禁則の違い(追記あり)

行頭禁則の範囲には、規則ごとの考え方の違いがよく現れる。手元にある1975年以降に出された15冊の組版規則書で、どのように行頭禁則の範囲を規定しているのか、すこし詳しく調べてみた。

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「シンポジウム電子書籍の組版を考える」の発表内容が公開

昨年8月に開催された文字の学校主催「シンポジウム 電子書籍の組版を考える」での発表全文が公開されています。

電子書籍の御利益というと、真っ先に浮かぶのがリフロー表示ですが、リフローしても見やすい画面表示(組版)を確保するには、まずそのための組版ルールが必要の筈です。本来はこれほど衆知を集めるべきテーマはないと思うのですが、残念なことにこれを正面から取り上げたのは、この半年も前に開かれた上記のシンポジウムが希少例というのが現実です。

その貴重なシンポジウムの内容が、ようやく公開されました。

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『「強い禁則」は主流か?』への回答と、その反論[追記あり]

先日公開したエントリ『「強い禁則」は主流か?――『日本語組版処理の要件』へのフィードバック』ã‚’ W3C Japanese Layout Task Force に送ったところ、メンバーである小林敏さんから以下のような回答をいただきました。なお、回答は11月21日付です。

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「強い禁則」は主流か?——『日本語組版処理の要件』へのフィードバック(追記あり)

概要

『日本語組版処理の要件』(以下、『要件』と略)では、3.1.7 行頭禁則において、その対象として小書きの仮名と長音記号を含めている。しかし、ある公立図書館に架蔵する近代小説を抽出調査したところ、そうした強い禁則を採用した書籍はごく少数に止まることが分かった。『要件』のこの部分は日本語組版の実態に即しておらず、改めた方がよいと考える。

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電子雑誌『論集文字』第1号を販売開始します


以前のエントリでメタデータの入力について苦心談をエントリにまとめましたが、その本が販売開始されました。

電子雑誌『論集文字』第1号を販売開始します

本書の収益の一部(販売価格の40%前後を検討中)を東日本大震災への義援金として寄附します。寄付先や実際の金額等は追って上記ページにて報告する予定です。ぜひお買い求めください。