DIY 10「物置棚」強度の要はトラスと木工ボンド
パレットに隠れて見え辛いですが、W 3m x D 50㎝ xH 180 サイズの4段の棚になりました
柱の接合は「鉄くぎ」を使うのが本来ですが、手持ちにはコーチスクリューしかありません
スクリュー(ネジ)は締めこむので強そうに見えますが、締結力は決して強くありません。
必ず「緩み」ます。
しかも決して太いとは言えない角材を柱にしています。
背面の筋交い、側面のトラスに柱は足固めを施しているとはいえ、
重量のある部品を載せると棚自体の「強度」にも心配が生じます。
そこで
1.締結には「木工ボンド」
強靭な締結力を生み出すのは「木工ボンド」です。
接着強度は1㎠で凡そ100Kgになります。
角材の幅は約5㎝(面積25㎠)ですと2500Kg(2.5t )の強度となります。
スクリューの比ではありません。
強引に剥がすと、材木の表面の素材自体が割れて持っていかれてしまいます。
ただし木材の面がピッタリと密着していなければいけませんので、
「仮止め」するためにスクリュー1本を利用するだけです。
2本、3本と打つ意味は全くありません。
Point.木工ボンドは「タップリ」と塗ります。
スクリューを締めると余分なボンドは押し出されます。
2.「木工ボンド」の移し替え
量を使いますのでポリ袋「3Kg」入りを¥1000/4袋でまとめ買いしています。
袋のままでは使い勝手が非常に悪いので「500ml ボンド容器」に移し替えします。
代わりに「徳用ワサビ」などの容器も使えますが、少し「口」が大きいのが難です
1)袋の角を少し切って、容器に移します。
2)袋の「封」をする
DIYでは必需の木工ボンド、お得な袋入りですが、皆さんのご苦労が「封」。
口を何度も折ったり、キッチンクリップなどではボンドが固まって、
長期保管ができません。
私は「ライター」で封をしてしまいます。
口のボンドをよく除いて ライターで炙って 口を摘まめば溶着します
Point.ボンドはよく取り除かないと、ポリ袋の溶着を妨げます。
溶着が完全か、ボンドを絞って出てこなければOKです。
これで長期保存しても固形化することはありません。
3.「スクリュー」は斜め打ち
木工ボンドで強度を得ますが、スクリューだけでも最大抜去力を得たいのがDIYです。
スクリューの頭の側に桟の荷重が掛かるように、やや斜めに打つと桟は抜けません。
垂直水平では、必ず「緩んで」、荷重によってはスクリューが抜けてしまいます。
これは「釘」も同じです。
「石膏ボード」のフックは斜めにピンを差すと強度が出て抜けなくなるのと同じです。
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4.棚受けの桟の位置だし
地面が波打っていますので、棚受けを一直線に水平に位置を出すのは難しいのです。
メジャーで寸法を取っても誤差が有ると棚板にがたつきを生じて使いづらくなります。
そこで「隅だし」をすることにしました。
前面・背面に糸を張ります。
これで一直線の「水平」が出せますので、
この糸に添わせて桟を打てば狂いのない水平が得られます。
墨壺もあることはありますが「糸」に合わせれば手数が減らせます。
これで中三段の棚受け桟を施工します。
5.際下段は
足固めの板がありますので、このまま同じ高さに桟木を付けたいですね。
しかしスクリューが使えません。
こういう場合は、一旦角材で桟木を受ける台になるものを付けます。
台を付けて 桟木を叩き込んで おしまい
これで、とりあえず「骨組み」は完了です。
木工ボンドが乾けば、カチカチのコチコチで微動だにしなくなります。
次に「棚板」の製作に掛かります。
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