DIY 29 番外「コーヒー染め」
「コーヒーで塗装出来ますか?」というご質問に、
「コーヒー染め、できますよ」 と回答させて頂きました。210206
詳しい手順をお約束しましたので、ブログをお借りして紹介させて頂きます。
消費者庁によると、次のように「塗料」の定義が示されています。
「塗料」:塗料とは、流動性を持ち物体の表面に塗り拡げられ、
薄い膜となって乾燥、固化、密着してその物体の保護、美化
及びその他の目的を達成するもの。
コーヒーは「膜」を造りませんから塗料では無いという事かなぁ・・
塗装については
こちらに定義されているのが有力です http://www.n-kotoren.jp/pdf/kougyoutosou.pdf
「塗料で・・」とされていますから、塗装にもならないという事に?
難しい定義があるのですねぇ・・
しかし、色を染めるのに「定義」は必要ありません。
DIYでは、良く用いられる「コーヒー染め」が有る事をご紹介させて頂きました。
ここでは「塗料」「塗装」の定義に囚われずに用語として用いさせて頂きますね。
詳しいやり方はネット上で沢山掲載されていますので委ねて、ここでは Point だけに。
1.「コーヒー染め」
これ
材料:コーヒー豆をドリップで淹れた後の「カス」で良いです
※ 「インスタントコーヒーは分かりません」とご回答申し上げましたが、
ネットで検索すると「可」とありました。 回答追伸させて頂きます。
水かお湯
道具:ガーゼ、麻布など
用途:木材、布などの着色、屋内用途(屋外はオイルステインを使いましょう)
DIY では無塗装の「窓枠」や「柱」に使っている方も居られますよ。
レシピ
① 「コーヒーかす」を「ガーゼ」に包んで、
水を含ませて面全体に均一に塗り広げる。
② 布生地の場合は、浸す。
③ 良く乾かす
④ 繰り返して、お好みの色合いに ♡
塗装は、薄く何度も重ねて塗ると美しい仕上がりになります。
⑤ なお、ご質問には「表面をコーティング」とされておりましたが、
素材の素肌のままの方がシックで、私は好きです。
汚れてきたり色落ちしてきたら、
繰り返して塗り重ねていかれれば美しさは維持できます。
Point.
① 薄くしていませんと、思ったより「色」が付きます。
木材の場合は、一度塗面を「水」を塗ってからコーヒー塗装すると
一面に均一に広がりやすくなります。
② 「色むら」が出る事もあります。
二度塗り、三度塗りと塗り重ねていくと、色むらは落ちついてきます。
③ 「むら」を付けると、また違った風合いにも仕上がりますよ。
④ 「コーヒーかす」が足りない・・
勿体ないですが、勿論「コーヒー」で着色できます。
「コーヒーかす」を貯めて使う場合は、カビ防止に密閉容器に保存するか
天日で乾燥させて保管しておいて、お湯で戻して使えます。
今は作品がありませんので代わりに、こんな感じに仕上がります。
ここまで濃い色にするには、染めを何度も繰り返す必要があります。
しばらくはコーヒーの良い香りで、癒されますよ。
Point.「脱色」
一旦着色されると、水拭き位では簡単に落ちません。
色が嫌になったら「オキシドール」>「酸素系漂白剤」>「アルコール」か、
ちょっと怖いけど強力な「塩素系漂白剤」で色を抜く事が出来ます。
「塩素系漂白剤」は素材を痛める事もありますので、取り扱いには注意して下さい。
2.「オキシドール」で漂白について
すこぉーし先になると思いますが「玄関の漂白」でご紹介して参りたいと存じます。
材料は揃っているのですが、暖かくなってからでないと老体には堪えますので。
しばらくか、当分、お待ちください。 どうか、成功を祈ってくださいませ。
3.「コーヒーかす」再利用
1)芳香脱臭剤
「コーヒーかす」は「活性炭」よりも消臭力が高いのです。
室内、冷蔵庫、靴の中、などなど
魚を焼いた後のグリルに敷き詰めるのも効果的です。
2)水質の浄化
「木炭」で汚水浄化の方法を掲載しておりました。
「コーヒーかす」はヤシガラや木炭より更に浄化能力が高いのです。
私はドリップした後のカスは、台所のシンクからそのまま桝に流しています。
ババさん:詰まる
ジジさん:詰まらん
3)土質改良
「土」に気泡(空気)を多く取り込むようになりますので、
毎日のコーヒーかすを「プランター」に捨てていきますと、
土がフワフワになり、水質同様に微生物が棲み付いて土が肥えてきます。
時々、土を掘り返すと良いです。
4)コーヒー石鹸
昔に若いころ、「石鹸」や「ロウソク」をDIYで手作りした事があります。
「コーヒーかす」を混ぜて固めるだけ。 良い香りがしますよ。
「ロウソク」はビミョーだったかなぁ・・ロウソクの香りしかしませんでした。
3.「茶染め」
和では藍染ですが、DIYでは「茶染め」も代表格ですね。
これも、良い風合いに仕上がります。
例えば、
無断引用
「絞り染め」にすると、また違った風合いで楽しめます。
違う、これは「茶金絞り」です
1)茶染めでは「茶葉」をそのまま使用します。
Point.
① 染めの前に、たっぷりのお湯に牛乳か豆乳を少し入れて生地を放り込んで放置
② 充分に乾かした生地を、約30分お茶で煮詰める
③ 牛乳(もしくは豆乳)1:水1に茶葉を入れて、生地を煮詰めるという方法も
あるそうです。 これは、やった事がありません。
今は、塗装一筋で時間を割かれていますので。
③ よく乾かす。
和の場合は、少々手が込みますね。
2)「木」も、茶染めできますよ。
茶葉にもよるのでしょうが、「黄色」っぽくなります。
私の知識内では「うぐいす色」が出来ません。
着色というよりは、木質感が変わる と言った方が良いかもしれません。
ババさん:またお茶を溢してる
ジジさん:ちゃう、塗装しているの(と言い訳)
3)茶がらは、土質改良に使えますのでプランターにどうぞ。
4.牛乳ワックス
私がまだ小学生低学年の時代は、小学校は木造でした。
給食に出された「飲み残しの牛乳」は、全部教室の床か廊下に撒いて
雑巾でゴシゴシと塗り込みをさせられたものです。
無断拝借 !!
床はピッカピカで、滑らずに水を弾きます。
当時は雨の泥靴のまま走り廻っていましたので先生と鬼ごっこしていましたが、
床は水拭きでピッカピカに戻りました。
牛乳は油分を含んでいます。ワックスの成分です。
カルシウム成分が「セラミックス」のような働きをして強靭な膜を作ります。
これは「塗料」の定義に納まっているかも、日本人の知恵ですね。
5.「食品」は染色剤 として利用できるのです
「醤油」「ソース」は「コーヒー染め」より強力なのですが、室内では臭いが・・
アイスの木の柄を漬け込んで天日で良く乾かしておくと、
美味しい「おやつ」になっていました。
お小遣いの少なかった頃の 子供 の知恵です。
特に母から問答されたこともありません。
子供時代は「遊び」が少なかったので、「草木染め」なども楽しんでいました。
食品添加物ではなく、天然成分です。 安心はできるのですが、
アレルギーのある方は、やはり注意してお試しください。
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