DIY外壁リフォーム 16 みぃつけた我家の「欠陥下地」②
2.コーキングの打ち直し
これは面倒でも、絶対にやっておきましょう。 塗装より、コーキングが重要です。
サッシや軒等と外壁との境は「隙間」が開いていて、そのままだと雨漏りになります。
そのため「シリコンコーキング剤」で隙間を埋めています。
触るとプニュプニュとしたゴムのようなのがそれです。
(この画像は頂き物です。ごめんなさい。)
長年お天道様を浴びていますと、
硬くなって、ヒビ割れしてくる事があります。
いいえ「壁」そのものにヒビが入って割れていたりする事もあります。
我が家は「手抜き」で、シリコンが僅かに薄く塗られていただけ、
あるいは隙間を塞がずに「みみず」のように塗られているだけ個所も随所に。
このように隙間が空いた状態、開いている状態を「切れている」と言います。
全くコーキングしていない個所も多々。
まぁ、今更に 目くじら を立てても仕方がありません。
おや? これは?
サイディングボードが朽ちて穴まで開いています。
外してみると「胴縁」という番木もサイディングボードも、腐っているのです !!
写真どころではありません。
状態:番木はドライバーを差すと、軽く突き抜けて「ハチの巣」状態。
腐っている部分はすべて取り除くしかありません。
残すと、朽ちている部分が広がっていきます。外科手術しかありません。
傷跡は「塗料」を染み込ませて、手当てします。
原因:雨戸サッシ側のシリコンが「切れている」状態でした。
雨水はこの隙間から侵入して番木に染み込み、腐らせるに至ったのです。
被害:幸いに番木が腐っただけで、土台・柱にまで影響は及んでいませんでした。
もし入っていたら、大掛かりな修繕を余儀なくされていたでしょう。
番木との僅かな隙間のお陰で、柱と土台には 濡れた 程度で済んでいたのです。
対処:朽ちた番木は差替えはできません。
シリコンを打ち直し、防水を完全にする。これだけです。
アフター
所見:怒るより、気が付いて 大事にも至っていなくて よかったぁー 😓 です。
定期的に下側の奥、基礎、隅々まで点検しましょうね。
なぜこんなことが起きるのか??
1)素人(アルバイト)に仕事をやらせている。
教えていないから、正しく教えるのが面倒だから、バイトは知らないのです。
2)シリコンが勿体ない。
1本僅か¥300でも、戸建てで30本使うと1万円かかります。
半分にすれば5千円、1/3にすれば3千円で済みますから。
3)シリコンの打設は、結構難しいのですよ。
工賃を安くするには、「充填」ではなく「塗る」方が早く楽ですから。
4)雨漏りしていても外壁内部まで、室内に現れないので住人も誰も気が付きません。
どうする
シリコンの打設方法はネットに多く掲載されています。
上から塗装しますので「変性シリコン」を使います。
Point. 劣化したコーキングは、できる限り 剥がし取る・削り取る のが基本です。
実は、適切に打設されたシリコンは30年位で劣化するのは直射を受ける南面位。
手抜きされているから「剥がれる」のです。
健全なシリコンはまだ柔らかくて、剥がそうとしても「剥がれない」です。
かといって、でもこの先30年は厳しい、
どうしても剥がれない部分には、厚く塗重ねるだけでも良いのです。
Point. 「隙間に塗る」のではなく「充填(埋める)」することです。
① ノズルの先を隙間に当てて、コーキングガンのレバーを引きます。
② するとコーキング剤が「隙間」の中に押し込まれていきます。
③ 十分に入ると、ノズル前方の隙間からコーキング剤が溢れて出てきます。
これが「充填」できた状態です。
④ この溢れてきた部分にノズルを動かして、その繰り返しです。
ですから「シリコン」も「作業時間」も結構掛かります。
「大きな掃き出し窓サッシ一面分」で「シリコン1本」使い切る位です。
⑤ でも1本僅か¥300です。
雨漏りしたら大きな費用を生じる事になります。その千分の一の費用です。
DIYの知恵:コーキング剤を使いきれずに翌日に持ち越しますとノズルの先が固まります
私は未使用のノズルのネジ部分を切り取って、使用中のノズルにキャップします
ほとんど固まっていないか、一週間置いて固まってもノズル口から針金で突くと
固まりが取り除けます。
ビニール、アルミ箔など色々試してみましたが、
コーキング剤の内部まで固まるのを抑制するには、今のところはこれが一番です
家が傷むTOP要因は塗装劣化より、「コーキング」不備か劣化です。
もし、コーキングに不備があれば「打ち直し」を最優先にしましょう。
1階部分は脚立があれば素人でもDIYで行える作業です。
プロとの違い DIYでは、ケチらずに、惜しまずに使う事が出来ます。
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