たまゆら


今日、下宿先に戻るのですが、それとてもはや日常に帰るとは言えなくなってしまいました。
帰った時には、その土地から友達が2人、いなくなっているからです。

それだから、帰ってやつらをごはんに誘っても、銭湯に誘っても、それは叶わないのです。


仕方がない。
お仕事ですから。


ぼくとて、引越しこそしないけれど、
他人事ではありません。


新しく走り始めてしまえば、
しばらくは何も考えずにいられるのでしょうけど、走り終わって立ち止まっている今、全てが遠いところにあるように感ぜられて、無闇に感傷的になります。


入社式を前に、通っている美容室に行って、髪をばっさり切ってきました。
いつも切ってもらっている兄さんに、やっとこの前髪を切れるんだな! と言われました。眉が見えるくらいに切ったのは、いつぶりか。
ぼくを含め、明日入社だからと兄さんに散髪を依頼した人が四人いたそうです。なんという人気者。そして、横着者が多すぎる。

大学生も始めたての頃から通っているところということもあり、兄さんは感慨深いもんがあるなーと、感慨深さを感じさせない顔つきで言っていました。


去る友あれば、来たる友もあり、
ぐるぐると、今までとは違う日常が作られていくようです。


何が一番違うって、7時台の電車に乗らねばならんことですよね。


早起きせねばならぬので、ここでおやすみなさい。