けんい

 

 

一躍有名になった知識人や作品とかそういったものに、

厳しい人が多いなあと思っている。

 

権威主義と言うとぼくなんかは、

何か大きな力を持つものに対して、無批判にそれを受け入れることみたいなとても受動的で、権威に対して弱い人間みたいなのを真っ先に想定する。

 

けど、

権威に対して自分が「弱い」と認識しているからこそ、

権威に対して強くでることができるのではないかと思う。

冒頭で言ったような、なんか有名な人や物に厳しい人たちというのは、受動的で弱い権威主義ではなく、能動的で強い権威主義に陥っている。

 

それが「本当に」優れた知識人であったり、「本当に」面白い作品であったりするなら、そんな権威に対して弱い自分ごときの批判になんか負けないだろうと思うからこそ、厳しく批判したりこき下ろしたりできるんじゃないかなと。

 

どちらも権威に対して思考停止してるって意味では同じだけど、

受動的な権威主義は権威を助長させまくるという点で良くないし、

能動的な権威主義は、本来芽が出るはずだったものを無為に潰してしまうという点で良くない。

 

何か、考え足らずなんだよなあと色んな所で思う今日この頃。

 

 

 

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