コロナ禍を経たニューヨークのサンタコンへ SantaCon 2022 : ニューヨークの遊び方

コロナ禍を経たニューヨークのサンタコンへ SantaCon 2022

過去2年とは違ってコロナ禍も落ち着きを見せている今年、2022年、クリスマス前のニューヨーク。

せっかくですので、クリスマス前ならでは、そして、ニューヨークならではの特別なイベント、サンタコン（Santacon）の現場に行ってみました。

サンタコンとは、みんなでサンタクロースやクリスマス関連の仮装をして集まるイベント。その目的は、チャリティ。

もともとはみんなで缶詰を持参し、地元ニューヨークの貧困層の方々へ食事を提供するNPO団体（Neighbors Togetherや City Harvest）に寄付するか、缶詰の代わりに現金を寄付するという方式でしたが、あまりにも多くの缶詰が集まるようになり対応しきれなくなったため、現在は、基本的に参加者向けにチケット（15ドル）を事前にオンライン販売し、それがそのまま寄付される仕組みに進化しています。

なお、サンタコンに寄付した方々には、以下の特典も：

Receive a Super Duper “Santa Badge” that shows everyone you’re HO’ing for the Claus!
サンタのために働いていることを示す、超ド級の「サンタバッジ」がもらえる!
Receive SECRET INFO about where Santa is headed before anyone else!
（サンタコンのみんなでパレードする場合）サンタの行き先に関する秘密の情報をEメールなどで誰よりも早く得られる
Get IMMEDIATE ACCESS to all SantaCon CLUBS/ANCHOR VENUES & BIG HOLIDAY HAPPENINGS! (details coming the week before the event)
SantaConを支援、協賛するクラブ、バー、その他の店舗に即座に入れる!（通常、この時期の人気店前には行列ができがちですが、サンタバッジがあると優先されます）その他、各種割引も (詳細はイベント前週にお知らせします)
You can brag that you actually gave to charity this year
今年もチャリティーをしたことを自慢できる

ちなみに、ニューヨークのサンタコンは、毎年、世界最大規模。

米国内はもちろん、海外から参加される方々もいるほどで、また、過去10年間だけでもニューヨークのサンタコンでは100万ドルを超える寄付金を集めているそうです（今年のサンタコンで、運営側から発表ありました）。さらに詳しくは、公式サイト（https://santacon.nyc/）をご覧ください。

さて、そんなニューヨークのサンタコンですが、今年2022年のスタート地点は、ブロードウェイの40丁目。

もともと車道の一部をつぶして常設の歩行者天国が作られたり、そこからさらに発展して、2019年には夏季限定の「都市ガーデン」（Urban Garden） も地元の地域活性化NPO団体によって作られているエリア（Garment District）ですけど、今回、サンタコンということで、しっかりNYPD（ニューヨーク市警）と連携。

NYのブロードウェイに「都市ガーデン」（Urban Garden）登場!

万一に備えた警備体制も見るからに万全で、また、周辺のブロードウェイは、完全に歩行者天国状態、車両通行止めにして対応してました。これなら安心。

また、かつては、スタート地点からみんなでぞろぞろと歩いて記念写真スポットを巡り、みんなでワイワイと写真を撮りながら、ニューヨークの名所を移動していく流れでしたが、やはり、あまりにも集まる人々が多くなったのでしょうね。今は、移動しません。

ちょっとしたデモ行進よりも大勢の人々が集団でぞろぞろ移動すると、普通に、サンタコンに関係ない人々やお店などにいろいろとご迷惑をおかけするという配慮もあってか、現在は、サンタコン運営本体は長らくスタート地点に留まり、そこでクリスマス・ソングなどの生歌ライブを披露し、みんなで一緒に歌ったり、踊ったりするイベントになっております。

サンタコンを支援したり、協賛するクラブ、バー、レストラン、クッキー専門店、その他のお店へ、このスタート地点で集まってから個別に、バラバラで移動するお友達グループとかはいっぱいいますけど。

まぁ、とにかく、そんな感じで、サンタコンのような一般の方々が主催する楽しいチャリティー・イベントでも、長年にわたって続いていくと、地元の各種NPO団体や警察と連携するようになったり、自然にいろいろ発展・進化するものなのですね。興味深いです。

以下、ほんの一部ですが、現場の様子をご参考まで。