NYコミコン2021会場から。
2020年時点で、グローバル・アニメ市場でもっとも売上が大きいのは、”Merchandising”、つまり、物販・グッズ販売。
この【浮世絵風】 に進化した物販・グッズ販売のように、
アメリカなのに…と言うか、むしろ、アメリカだからこそ、逆に、日本の伝統的な文化やポップカルチャーを色濃く反映するブースは、NYコミコンではよくあることでして、今回、ご紹介するFunimationのブースも、まさにその典型例の1つでしょう。
なお、アメリカのアニメ専門ストリーミング配信サイトのFunimation(ファニメーション、SONYが親会社)は、今年、同じくアメリカのアニメ専門ストリーミング配信サイトのCrunchyroll(クランチーロール)をAT&Tから11億7,500万ドル(1ドル=110円換算で約1,300億円)で買収、8月に手続きが完了し、Funimation Global Groupの傘下に加えました:
そんなワケで今回のNYコミコンでは、Crunchyrollの買収合併直後となるFunimationのブースがどんな感じになっているのかは、特に気になるチェック・ポイントの1つになっておりましたが、さすがと言うか、Funimationは、なかなか興味深いブースを出展してました。
まず、注目すべきは、ブースの数。
コロナ禍の影響で、今年のNYコミコンでは、出展を見合わせる出展者もかなり多かった中、Funimationは、メインの展示スペースに大型ブースを2つ、屋外の最も目立つ出入口付近にも特別展示ブースを1つ、合計3つも出展。
1つ目のブースは、単純明快、とても分かりやすく、シンプルに物販・グッズ販売のためのブース。主に、自社サイトでストリーミング配信してるアニメや、その他、日本生まれのアニメ・漫画関連グッズを販売しております。
で、それ以外の残る2つのブースが、実に興味深い。
メインの展示スペースの大型ブース2つのうちの1つと、屋外の特別展示ブースでは、Funimationがどうこうというよりも、まるで、万博などに出てくるジャパン・パビリオンのような感じで、伝統的な日本文化や日本のポップカルチャーの持つイメージやブランド力を高めるような演出。
満開の桜の木を配置するなどし、日本庭園風の空間をつくっているのです。
うーむ。日本の伝統的な文化や最新ポップカルチャーに対する興味や関心が高まれば、自然に、日本生まれのアニメ専門ストリーミング配信サービスに対する興味や関心も高まる…という狙いなのでしょう。
こうなってくると、外務省と協力して何か仕掛けた方が良いんじゃないかって気もしてきます。
以下、ご参考まで。
Funimationのメイン展示スペースの大型ブースに、満開の桜の木や日本庭園さくら公園(Sakura Park)だそうですこちらは、もう1つの大型ブースシンプルに物販・グッズ販売に特化屋外に登場した日本家屋風のFunimationブース中に、満開の桜の木々や日本庭園風内装DJがいて、音楽流してたりします
〔ご参考〕
【NYコミコン2021特集】
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